猫にできやすい『尿路結石』2種 主な原因や症状、飼い主ができる予防法

2025-10-09 17:00

猫がかかりやすい病気の代表「尿路結石」。特にストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石は発症率が高く、放置すれば命に関わることもあります。本記事では、それぞれの原因・症状・飼い主ができる予防法を解説。日常の工夫で愛猫を結石から守るための実践的なポイントをお伝えします。

ストルバイト結石

トイレ中の猫

原因

ストルバイト結石は、猫の尿に含まれるリン酸・アンモニウム・マグネシウムが結晶化して集まることで形成されます。

主な原因は、ミネラルバランスの偏った食事や飲水量の不足、細菌感染などによって尿がアルカリ性に傾くことです。特にドライフード中心の食生活や、トイレ環境の不備で水を飲む量が減ることが大きなリスクになります。

猫の尿路結石では代表的な種類で、若齢〜中年の猫に比較的多く見られる傾向があります。

症状

ストルバイト結石ができると、飼い主でも発見しやすい症状が現れます。

  • 頻繁にトイレに行くが尿が少ししか出ない
  • 血尿が混じる
  • 排尿時に痛がる、鳴く
  • トイレ以外で粗相をする

重度になると、結石で尿道が詰まって尿が出なくなる「尿道閉塞」を引き起こし、急性腎不全から尿毒症へと急速に悪化するのです。最悪の場合、2~3日で命を落とすこともあります。

ストルバイト結石は、療法食で尿を酸性に傾けることによって溶かすことができ、長くて数ヶ月ほどの治療で改善すると言われています。

飼い主ができる予防法

ストルバイト結石を予防するには、まず十分な水分摂取を促すことが大切です。水飲み場を複数の場所に作ったり、循環式の給水器を使うなどの工夫で飲水量を増やしましょう。

また、獣医師に相談して尿のpHコントロールを考慮した療法食や、ウェットフードを取り入れるのも有効です。

トイレは常に清潔に保ち、できる限りストレスを減らせるように生活環境に配慮することも発症予防につながります。定期的な尿検査もコントロールの適切さを確認するためにも有意義です。

一度発症すると再発のリスクもあることから、日頃の予防がとても大切です。

シュウ酸カルシウム結石

尿検査をしてもらう猫

原因

シュウ酸カルシウム結石は、食事から摂取されたシュウ酸が尿中のカルシウムと結合して固まることで生じます。主な要因は、水分不足、シュウ酸の過剰摂取、カルシウムの不足または過剰などによって尿が酸性に傾くことです。

遺伝的素因も関与する傾向もあります。ストルバイト結石とは異なり、一度形成されてしまうと薬や療法食での治療で溶けることが少なく、猫の体への負担が大きいです。

症状

症状はストルバイト結石と似ており、血尿や頻尿、明らかな尿量の減少などが見られます。トイレの中でじっとうずくまることも。膀胱内に結石ができると、膀胱炎を繰り返すケースもあります。

結石が小さければ尿と一緒に自然に排出されることがありますが、大きくなって体外に排出できない場合は結石ができている場所を手術で切開して取り出す必要があります。

症状が進行すると腎臓へ影響し、慢性腎不全のリスクが高まることもあるため、早期の発見が非常に重要です。

飼い主ができる予防法

シュウ酸カルシウム結石の予防には、カルシウム・シュウ酸・ナトリウムを過剰に含む食品を与えないことが大切です。人間の食べ物やおやつは与えないようにし、リンやマグネシウムのバランスが取れたキャットフードを選びましょう。

また、猫にビタミンC・ビタミンDの含まれるサプリメントを与えている場合は、食事も含めて過剰摂取にならないよう注意が必要です。尿路結石のリスクを高める可能性があります。

日頃から飲水量に気を配って水分不足にならないようにしながら、定期的な健康診断や尿検査を行いましょう。早期にリスクを把握することが効果的な対策となります。

まとめ

目を閉じて排泄する猫

猫に多く見られる代表的な尿路結石は、ストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石の2種類で、いずれも猫にとって大きな負担となります。2種類の結石の原因や症状には共通点があり、飼い主が日頃からできる工夫によって発症リスクを減らすことが可能です。

水分摂取の工夫や適切な食事管理、定期的な検査を心がけることで、猫の健康を長く守ることができます。尿路結石は健康な猫でもある日突然起こる場合があるので、予防こそが最大の治療といえるでしょう。

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