“高市新総裁”怒れる公明 政局カリスマ「スタート号砲の途端につまづき」【国会トークフロントライン】

政局カリスマ・後藤謙次氏が「高市新総裁にこれから何が起きるのか」ズバリ読み解きます。公明党との連立については、「99年の連立の原点を知る人が自民党にいなくなった」「連立の最も大事なことは信頼関係なのに」と指摘。総理指名選挙も決まらず、トランプ大統領の来日が迫る事態に警鐘。そして、高市新総裁の行方を言い切ります。人気独走の解説をぜひご覧ください。(聞き手:TBSテレビ政治担当解説委員 石塚博久)
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26年続いた自公連立解消へ、その背景は
ーー高市総裁ですけど、“公明党対策”が疎かにされてきたようですね。どうご覧になる。
政治ジャーナリスト 後藤謙次氏
これはもう決定的に「不信」が、公明党に芽生えてもしょうがなかったと思うんですね。これまでの「自公連立」は繰り返し、例えば大きく政権が交代する時には、事前の人事の前の段階で、「創価学会」とそれから公明党と幹部に「こういう人事やります」という意味で、仁義も切っていたわけですね。今回は全く通告なしにむしろ総裁就任直後から高市さんが公然とと言いますか、国民民主党の玉木雄一郎代表に会ったり、麻生さんが榛葉幹事長と、これもテレビカメラが見えるようなところで会ったりということで、ある面で公明党に喧嘩を売っているようなそういうポーズをずっととってきた。
そこで公明党も堪忍袋の緒が切れて、結局、今回の斉藤さん、あれだけ温厚な人が、非常に語気を強めて発言をしているということはやっぱり離脱を前提に、しかも、自民党が最も飲めない「政治とカネ」の企業団体献金について、こういうことを突きつけたということをあえて公表もしてるわけですね。公表してるということは、自民党にとって飲めない案を突きつけられたということになってですね。ここで公明党が折れてしまったら、「公明党のあの抵抗って何なんだ」と「結局ポストが欲しかっただけじゃないか」と与党でいることが、公明党の大きな目的になってたんではないかということになれば、公明党自体の信用がガタ落ちになる。むしろ自民党に厳しく当たる公明党というのはこれから支持率、私は高くなっていくんだと思いますね。その点では公明党も一世一代の勝負をした。
高市新執行部は党内から見て歪な人事、“石破おろし連合”が城を占拠
ーー自民党の新執行部が発足しました。どうご覧になる。
政治ジャーナリスト 後藤謙次氏
まさに7月20日の参議院選挙から始まった「石破おろし」。それの中心人物がここに全部並んでいるという点では、ある面で当時の“石破おろし連合”が城を占拠したということだと思いますね。その親分が麻生太郎さんで、それが今、創価学会を中心にした公明党といざこざを起こしている。そして一方で、最下位で終わった茂木派からかなり登用されている。いわば最下位チームからオールスター戦にいっぱい選手を送り込んでるようなもんでね。これは党内全体から見れば非常に歪な人事で、ある面でこれで本当にやれるのかなと。安倍さんは2012年に政権に復活したときに「ロケットスタート」と言ったんですね。つまり最初のスタートが一番大切で、その勢いがなければ政権の持続性は難しいという点では、スタートの号砲が鳴った途端につまずいた。
高市政権「無理やり発足しても、短命に終わらざるを得ない状況」
ーー政治日程がつまってきている、総理指名選挙の日が決められない事態ですね。
政治ジャーナリスト 後藤謙次氏
これで無理やり(政権を)発足しても、逆にうまくいくのかなっていう気がしますよね。1994年に細川護熙内閣が退陣した後、それまでの7党1会派の枠組みは残ったんですが、首班指名の日に、夜、社会党が当時抜けたわけです。そこで一気に少数与党になって、それで羽田内閣はそこでスタートすると、65日しかもたなかったんですね。それで「自社さ政権」ができるという、あれと同じような状況が生まれるんじゃないかな。政権は発足するけども、政権推進、維持するエネルギーもパワーもなくなってしまうということになると、(政権が)できたところで「短命」に終わらざるを得ないという状況が今見えてきてますよね。