日米首脳会談 「100点満点」?“ドナルド”“サナエ”と呼び合う場面も…高市氏はノーベル平和賞“推薦”を打診【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-10-29 12:27

28日、対面では初となる日米首脳会談が行われました。横須賀のアメリカ軍基地では、親しげな様子を見せるなど友好関係をアピールした高市総理とトランプ大統領。総理周辺からは今回の会談について「100点満点」との声も聞こえますが、果たして…?

【写真を見る】ファーストリテイリング・柳井会長や、楽天・三木谷会長の表情は…

ユニクロ・楽天・アップルも… トランプ氏 企業トップと夕食会

28日夜、都内の在日アメリカ大使公邸を次々と訪れたのは、日本企業のトップらです。

ファーストリテイリングの柳井正会長や楽天の三木谷浩史会長。

アメリカIT大手・アップルのティム・クックCEOの姿も確認できます。目的はトランプ大統領との夕食会です。

トランプ大統領
「トヨタが100億ドルを投じ、全米各地に自動車工場を建設する予定だ。この場にいる皆様こそ、日米経済連携の生き証人であり、共にさらなる高みへと導いていく存在だ」

夕食会は、和やかな雰囲気だったといいます。

トヨタ自動車の豊田章男会長はトランプ氏に対し、投資の機会が増えることについて「ありがとう」と伝えたところ、トランプ氏からは、「一緒にいろんなことをやっていきましょう」と声をかけられたということです。

夕食会を前に行われたのは...

ラトニック商務長官
「マサさん、ソフトバンク」

28日、日米両政府が発表した「日米間の投資に関する共同文書」の署名式。エネルギーやAIインフラ、レアアースなど経済安全保障上、重要な分野を対象とするプロジェクトで、総額60兆円を超える見込みです。

プロジェクトには、日立製作所やパナソニック、ソフトバンクグループなどが関心を示しているということです。

トランプ大統領
「歴史的な貿易協定を結ぶ素晴らしい1日になった。両国にとって非常に大きく美しい取引になった。新しい総理は本当によくやっている。日本初の女性総理だ」

「黄金時代を」ノーベル平和賞“推薦”を打診

その“歴史的な1日”は2人の会談から始まりました。

車内から手を振りながら、高市総理が待つ迎賓館に向かうトランプ氏。

一方の高市氏は少し緊張したような面持ちでしたが、ほどなくして…

高市早苗 総理
「大統領、ようこそ再び日本へ!」

到着したトランプ氏を笑顔で出迎えました。

続く自衛隊の栄誉礼では、音楽隊によるアメリカ国歌の演奏に、トランプ氏も敬礼で応えました。

そして迎えた首脳会談。対面で行うのは初めてですが、高市氏の第一声は…

高市総理
「開始が遅れまして失礼いたしました。いまトランプ大統領の部屋で野球を見ておりました」

直前まで一緒にメジャーリーグのワールドシリーズを観戦していたという2人。そのおかげもあってか、会談は終始和やかなムードで行われました。

高市総理
「私は日本の国益を守り抜くためにも、強い日本外交を取り戻す決意。日米同盟の新たな黄金時代をトランプ大統領とともに作り上げていきたいと願っている」

トランプ大統領
「私は常に日本を愛し尊敬してきた。日米関係はかつてないほどに強固なものになるだろう。あなたとともに尽力していくことを楽しみにしている。日本のためにできることがあれば、我々はいつでもそこにいる」

笑みを浮かべながら話す高市氏。ガザの停戦合意など、トランプ氏の外交手腕を称える場面もありました。

ホワイトハウスの報道官によると、高市氏はトランプ氏に対し、「ノーベル平和賞に推薦する」と伝えたということです。さらに…

高市総理
「安倍総理に対する長きにわたる友情に感謝をしている。実は安倍総理からはよく、トランプ大統領のダイナミックな外交について話を聞いていた」

トランプ大統領
「シンゾーアベは私の大親友だった。シンゾーや他の人たちから私が聞いて知る限り、あなたは偉大な総理の一人になるだろう」

会談中、両首脳が繰り返した口にしたのは互いに親交のあった「安倍元総理」の名前です。安倍元総理のように、トランプ氏と個人的な信頼関係を築きたいと意気込んでいた高市氏は、こんなプレゼントも用意していました。

高市総理
「これは安倍昭恵夫人からシンゾーが使っていたパターです」

トランプ大統領
「(彼は)素晴らしい人だった」

安倍元総理が生前使っていたゴルフクラブや、高市氏が総裁選でも訴えた「JAPAN IS BACK」の文字が書かれたキャップなどを贈りました。

その後、両首脳は日米の関税交渉をめぐるアメリカへの80兆円規模の投資に関する文書や、レアアースなど重要鉱物の供給力確保についての文書に署名。

北朝鮮の拉致被害者の家族会とも面会しました。

横須賀基地でトランプ氏が賞賛「ドナルド」「サナエ」と呼ぶ場面も

そして午後3時半すぎ、2人を載せた大統領専用ヘリはアメリカ軍・横須賀基地へ。原子力空母「ジョージ・ワシントン」に着艦しました。

ネイビーブルーのスーツに着替えた高市氏と、白のキャップを被ったトランプ氏が時折談笑しながら向かった先は、兵士らが待つ演説会場です。

トランプ大統領
「この女性は“勝者”だ。私たちは一気に親しい友人になった」

肩を抱かれながら、こう賞賛された高市氏。会場の大きな歓声に腕を上げて飛び跳ね、28日一番の笑顔で応えて見せました。

その後、官邸で取材に応じた高市氏…

高市総理
「トランプ大統領に対しまして、日本として主体的に防衛力の抜本的強化、および防衛費の増額に引き続き取り組んでいく決意をお伝えしました」

高市氏は午後9時すぎ、自らのSNSに「私の素晴らしい盟友」としてトランプ氏と映る写真を投稿しました。

高市氏とトランプ氏の会談。その成果について、政権内からこんな評価が聞こえてきます。

総理周辺
「想定していたより上をいく成果を得られた。100点満点でしたよ。『ドナルド』『サナエ』と呼ぶ場面もありましたね」

官邸関係者
「会談が仲良しムードで始まったのは、安倍元総理の功績が大きい」

安倍元総理の妻・昭恵氏は、トランプ氏と面会。「主人のことを今も大切に思ってくださり、私にも温かいお言葉をかけていただいた」と自身のSNSに投稿しています。

日米首脳会談について専門家は、「日米の思惑が一致していた」と話します。

日米の安全保障に詳しい明海大学・小谷哲男 教授
「今回はあくまで経済における協力関係をアピールするというところがメインだった。日本側は各閣僚が会談のための資料を手元に用意しているが、トランプ政権側は誰も手元に資料用意していなくて、『自分たちの関心のある経済の問題を中心に話をしに来た』という雰囲気を感じることができた」

“経済優先”の背景にあるのが、30日に韓国で開かれる米中首脳会談です。

その最大の懸案は“レアアース”。トランプ氏の関税引き上げに対し、世界最大の採掘国である中国が「輸出規制」で対抗しているのです。

小谷教授
「レアアースがアメリカ経済のアキレス腱ですから、アメリカとして輸出規制の強化、これをできるだけ遅らせたい、習近平氏と向き合うというアメリカの計画。その一環として日米の間で合意がなされた」

日米首脳会談「100点満点」の裏に影の主役?

小川彩佳キャスター:
今回の日米首脳会談の主なポイントはこちらです。

●80兆円規模の対米投資
●レアアースなどの供給力確保
●トランプ氏をノーベル平和賞に推薦

アメリカへの投資に関する文書などに署名が行われた他、随所で友好ぶりをアピールするような様子も見られました。そして、トランプ氏をノーベル平和賞に推薦という1コマもあり、いろいろな角度からトランプ氏の心をつかもうという仕掛けが散りばめられていたように感じますが、どうご覧になりましたか。

小説家 真山仁さん:
高市総理が就任してまだ1週間ですから、アメリカとしても何も分析できる状態ではないと思います。ただ、全てが「外交交渉をディールだ」と言っているトランプ大統領からすると、最初は優しく入っていくのは当たり前の話。

問題は、前の総理と比べていることや、トランプ大統領といるときに陽気ではしゃいでいるようなリアクションをしているという意味で、もしかするとトランプ大統領に、前よりやりやすいという印象を与える可能性もある。

ただ、日本の外交でああいうことをできた総理は今までいなかったので、それをプラスと考えることもできます。アメリカも我々も「お手並み拝見。ここからが勝負」という感じだと思います。

喜入友浩キャスター:
今回初めて直接会談をしましたが、やはり安倍元総理の存在感が目立っていました。両者から何度も名前が出てきましたし、安倍氏ゆかりのパターを送ったりということもありました。

そうしたことが功を奏してか、今回の会談について、総理周辺は「想定していたより上をいく成果を得られた。100点満点でしたよ」ということです。

真山仁さん:
新しい総理が登場したのに、過去の総理の名前を出して友好関係ができてしまうのは本当にいいことなのか、ということは少し考えたいなと。やっぱり自分を売り込むことが一番重要なはずです。

過去の話を引き合いに出してしまうと、「あなたはシンゾーと同じなんだね」「私とシンゾーが決めたことの通りあなたはやってくれる」と。これが本当に安倍元総理とトランプ大統領の間で決めたことなのかわからないことすら言われる可能性がある。

なので本来はゼロスタートをするべきなのに、なぜここで過去を振り返ってでもトランプ大統領の関心を買おうとしたのか。これが仇にならないことを願っています。

小川キャスター:
ここからどうやって一対一の関係を築いていけるかですね。

==========
<プロフィール>
真山仁さん
小説家 2004年「ハゲタカ」でデビュー
近著に政治家のリーダーシップを描いた「アラート」

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