クマ被害「過去最悪」で自衛隊派遣も…なぜ直接駆除せず?立ちはだかる“法的根拠”と“装備の検討” 今回の出動は「民生支援」に【サンデーモーニング】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-11-02 13:24

クマ対策にかんして、国をあげての対応について“ハードル”もあるようです。

【画像で見る】自衛隊の主な任務 武器使用が不可能な任務も

過去最悪のクマ被害まとめ

2025年は過去最悪のクマ被害となっています。死者は12人、これまで過去最多だった2023年の6人の2倍です。

被害が突出しているのが秋田県と岩手県。特に秋田県では25年、1000頭以上が駆除されていますが、そうしたなか自衛隊に出動を要請しました。

ただ自衛隊は直接駆除をするのではなく、箱わなの運搬やハンターが駆除したクマの輸送など、後方支援を担う方針です。自衛隊が武器を使ってクマを駆除するためには、様々なハードルがあります。

自衛隊派遣の要件 立ちはだかる“法的根拠”

自衛隊の出動は、他国から侵略を受けた際の▼「防衛出動」、国内で暴動が起きた場合の▼「治安出動」、大規模災害が起きたときの▼「災害派遣」、国民の生活に役立てる▼「民生支援」などがあります。

武器の使用についてはそれぞれ、「防衛出動」「治安出動」は可能ですが、「民生支援」は原則不可能と決まっています。

▼「防衛出動」→〇
▼「治安出動」→〇
▼「災害派遣」→△
▼「民生支援」→✕(原則)

ただ、そもそも武器の使用は動物の駆除を想定しておらず、法的根拠は不明確です。

「シン・ゴジラ」にみる自衛隊派遣

2016年に公開された映画「シン・ゴジラ」。劇中の政府は、「防衛出動」か「治安出動」かを検討し、結局、「防衛出動」を命じました。

一方、当時、映画を見た石破茂前総理は「ゴジラの攻撃は他国からの侵略ではないので『災害派遣』が適切だ」と指摘。そのうえで、「武器を、災害を取り除くための“道具”とみなして使用すればよい」としたのです。

このように、自衛隊の出動や武器の使用には様々な検討が必要で、今回の出動は「民生支援」との位置づけです。

トドの駆除も…過去の自衛隊派遣例

自衛隊による動物対策は過去にも数回、行われてきました。

異例だったのが、60年ほど前に北海道で行われたトドの駆除。漁業被害を防ぐため、戦闘機が機銃を連射し、陸からは機関砲などが撃ち込まれました。なぜ武器が使えたのかというと、本来の任務としてではなく、「訓練」名目として行ったからだということです。

今回と同様の「民生支援」は、2010年代に北海道や高知県でシカの駆除の支援活動として行われました。このときは、自衛隊がヘリコプターでシカの群れの位置を伝えるなどしました。

そもそも…自衛隊はクマを駆除できるのか?

仮に自衛隊がクマの駆除を行う場合は装備の検討も必要です。

クマは脂肪が厚く、頭蓋骨も硬いことから、ピストルでは駆除が難しいといわれています。では、自衛隊の自動小銃なら有効なのでしょうか。

元陸上総隊司令官の高田克樹氏は、「自衛隊が通常使う自動小銃は相手の制圧を目的とし、殺傷能力が高くない。クマを一発で仕留められるか不明で、威力の強い狙撃銃など、武器の慎重な選定が必要」と指摘します。

今回、自衛隊は直接クマの駆除は行わない方針ですが、国は警察や公務員がライフル銃などを使ってクマの駆除を行うことを検討しています。

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