【東日本実業団駅伝】大物ルーキーたちが3区で激突 ! 前回覇者のGMO、SUBARU、富士通、Hondaが優勝候補に

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2025-11-03 06:03
【東日本実業団駅伝】大物ルーキーたちが3区で激突 ! 前回覇者のGMO、SUBARU、富士通、Hondaが優勝候補に

第66回東日本実業団駅伝が11月3日、埼玉県の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場及び公園内特設周回コース7区間74.6kmで行われる。

【一覧】ニューイヤー駅伝出場へ予選会スタート 日本一になったチーム 

第1区 13.1km 競技場2周+周回コース1周(4.1km)3周
第2区 8.2km 周回コース2周
第3区 16.4km 周回コース4周
第4区 8.2km 周回コース2周
第5区 8.2km 周回コース2周
第6区 8.2km 周回コース2周
第7区 12.3km 周回コース3周

最長区間の3区に富士通の篠原倖太朗(23、駒大→富士通)、サンベルクスの吉田響(23、創価大出)、GMOインターネットグループ(以下GMO)の太田蒼生(23、青学大出)、Hondaの吉田礼志(23、中央学大出)と、大物ルーキーたちが集中した。4区にも10000m日本記録保持者の塩尻和也(28、富士通)や、ニューイヤー駅伝6区区間賞の嶋津雄大(25、GMO)ら力のある選手がエントリーされた。5区には23年大会1区区間賞の太田直希(26、ヤクルト)が、6区には9月の東京2025世界陸上マラソン代表だった小山直城(29、Honda)が、7区には大物ルーキーの平林清澄(22、國學院大出)が登場する。3区までにトップが見える位置を確保し、4区以降でそこから抜け出すチームが優勝する展開が予想される。

1区に今江、市山とエース級 スピードランナーの小林も強力

1区の先陣争いが面白くなりそうだ。GMOが前回3区区間賞の今江勇人(27)を起用してきた。優勝した前回は吉田祐也(28。東京2025世界陸上マラソン代表)で区間2位に40秒差を付けた。そのときのような大量リードは難しいかもしれないが、1区区間賞候補筆頭だ。

サンベルクスは市山翼(29)を起用。3月の東京マラソンで2時間06分00秒の日本人トップとなった選手だ。GMOの今江も今季はマラソンに進出している選手で、今江、市山とも圧倒的なスピードを持つわけではない。区間賞を取れなくても絶対に後れない、というチームの意思表示だろう。GMOは太田、サンベルクスは吉田響と、両チームとも3区に大物ルーキーを起用し「1、2、3区で前に行きたい」(GMO伊藤公一監督)と言う。

もう1チーム、1区に強力なカードを切ってきたのがSUBARUである。移籍加入した小林歩(27)は24年ニューイヤー駅伝3区区間賞選手。10000mでも27分28秒13と、1区選手の中ではワンランク上のタイムを持つ。SUBARUの奥谷亘監督は「1区から攻めて、しっかり流れを作る」と起用意図を説明した。

Hondaも5000m13分24秒11の中野翔太(24)、ロジスティードも5000m13分36秒21の富田峻平(25)と、スピードのある選手を起用。昨年の吉田祐也のような独走にはならないかもしれないが、終盤で激しい先頭争いが期待できる。

箱根駅伝2、3、4区の日本人最速ランナーと、ハーフマラソン学生記録保持者が揃った3区

2区のインターナショナル区間を挟んで最長区間の3区に、有力チームの大物ルーキーたちが集結した。前述のようにGMOとサンベルクスは、1区にもエース級を起用し、3区終了時にはトップに立つ区間配置をしている。富士通は1区に、23年大会6区区間賞の伊豫田達弥(25)を起用したが、高橋健一監督は「1、2区で後れる可能性もあるので、3区で挽回したい」という狙いで篠原を起用した。

サンベルクスの吉田響は今年1月の箱根駅伝2区(23.1km)で区間歴代2位、日本人最高記録で篠原に勝っている。GMOの太田は昨年の箱根駅伝3区(21.4km)で同様に区間歴代2位、日本人最高記録を、今年の箱根駅伝でも4区(20.9km)で区間歴代2位、日本人最高記録で走った。

篠原も個人種目では負けておらず、今年2月にハーフマラソン(21.0975km)で59分30秒の学生記録をマークした。20kmの距離の学生最速ランナーが勢揃いすることになる。Hondaの吉田礼志は駅伝の実績では他の3人に及ばないが、10000mでは27分47秒01と篠原以外には負けていない。チームの「X」には「チームの未来を担う逸材の実業団駅伝デビュー戦」と期待の高さが表れている。

マラソンで太田に勝った竹井が、3区の新人対決に割って入るか

パリ五輪と東京世界陸上の代表たちが、小山を除いて今大会には出場していない。マラソン日本歴代2位の池田耀平(27、Kao)も欠場した。その分ルーキーたちへの注目度が大きくなるが、実業団で経験を積んでいる選手たちも、簡単に引き下がらないだろう。

ロジスティードの四釜峻佑(24)は前回3区で区間2位、SUBARUの山本唯翔(24)は「今年一番の成長株。年間を通して高いレベルで練習している。ブレイクしてもらいたい」(奥谷監督)と期待されている選手だ。

JR東日本の竹井祐貴(25)もそんな選手の1人。亜細亜大から入社4年目の選手で、学生時代は関東学生連合チームで箱根駅伝に出場したが、目立った戦績は残していない。卒業直前の大阪マラソンを2時間10分57秒で走ったが、19位でそこまで注目されなかった。

その竹井が今年2月の大阪マラソンで2時間08分06秒(16位)まで記録を伸ばすと、7月のゴールドコースト・マラソンでは2時間07分33秒の大会新記録で優勝。9月のベルリン・マラソンに向けて練習の一環だったとはいえ、太田とのマッチレースから37kmでスパートして58秒差をつけた。今回は駅伝のエース区間で、太田をはじめとする大物ルーキーたちと対決する。

JR東日本の永井順明監督は、「一緒に走り始めたら、名前があろうがどうだろうが関係ありません。ゴールドコーストでも竹井はスパートして勝っています。一緒に走っていて、今日は勝てそうだと感じたのだと思います」と、チームのエースを信頼する。タスキを受けたら大物ルーキーも、代表選手も関係なく、その時に強い選手が快走する。

富士通は4区に10000m日本記録保持者の塩尻

1区間でも早い段階で前に出るのが、駅伝を優位に進める鉄則である。東日本実業団駅伝では4区に強力な選手を置くチームも多い。今年は富士通が10000m日本記録保持者の塩尻を、GMOがニューイヤー駅伝6区区間賞の嶋津を起用した。

富士通の高橋監督は「(3区で挽回して)4区を終わった時点でできるだけ前に、あわよくば一番前にいたい」と期待する。嶋津はスタミナ型の選手と思われていたが、今季5000mで13分33秒83まで記録を伸ばした。GMOの伊藤監督は「今年から村山紘太(32。10000m元日本記録保持者)がスタッフに入り、若い選手のトラックを目指した練習をサポートしています」と、チーム全体に5000mの好記録が出ている理由を説明する。

Hondaの小袖英人(27)は3年前の1区区間賞選手で、ロジスティードの藤本珠輝(24)、SUBARUの並木寧音(23)、Kaoの長谷川柊(27)らも、塩尻ほどではないが駅伝やトラックで実績がある。サンベルクスのスタッフも4区の渡邉奏太(27)を信頼する。「1区から4区までは自信があります。5、6、7区も勝負するために厳しい練習をしてきました」(田中正直総監督)と、目標の3位以内に向けて後半区間に手応えを感じている。

アンカーに大物ルーキーの平林、神野大地監督のM&Aベストパートナーズは予選突破なるか?

アンカーの7区ではGMOが22年ニューイヤー駅伝5区で区間賞の小野知大(26)、SUBARUが23年日本選手権5000m3位の清水歓太(29)、ロジスティードが大物ルーキーの平林と、勝負を決することができる選手たちを残している。

しかし5、6、7区は現時点の選手層の厚さが反映される。良い状態を作ってきたチームの選手が抜け出したり、リードを広げたりすることが多い。エントリーされた選手の顔ぶれを見るとGMO、富士通、Honda、SUBARUといったチームが強そうで、他のチームは3区、または4区までに優位な位置に上がっておく必要がある。

また、ニューイヤー駅伝出場資格が与えられる13位(12位チームと、12位から10分以内の1チーム)争いも、優勝争い以上に熾烈となる。神野大地監督がプレイングマネージャーを務めるM&Aベストパートナーズも、初出場だがボーダーラインと言われるまでの力を付けた。「4区以降は、他のボーダーのチームと比べても差はないと思っています。3区終了時に13番以内に入ってくれば行けると思っています」。新しいチームの挑戦も、今年の注目点となる。

※写真:GMOのルーキー太田蒼生選手(25年1月撮影、箱根駅伝)

(TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)

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