【侍ジャパン】初選出の阪神・坂本誠志郎、刻まれたWBCの記憶「大谷君とトラウト」と扇の要としての決意

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-11-10 06:06
【侍ジャパン】初選出の阪神・坂本誠志郎、刻まれたWBCの記憶「大谷君とトラウト」と扇の要としての決意

野球の日本代表“侍ジャパン”が15日、16日に開催される韓国との強化試合に向けて、宮崎で強化合宿を行っている。来年3月のWBC本番ヘ向け、正捕手争いにも注目が集まる中、前回の優勝メンバーで合宿最年長の中村悠平(35、ヤクルト)をはじめ、坂本誠志郎(32、阪神)、若月健矢(30、オリックス)、岸田行倫(29、巨人)の4人が揃った。

【写真を見る】侍ジャパン・髙橋宏斗「何投げればいいのか…」強化合宿の様子

11月10日、32歳の誕生日を迎えた坂本誠志郎には、前回のWBCの記憶が強烈に残っているという。今回が日本代表初選出の坂本は、今季自己最多の117試合に出場。12球団ナンバーワンの防御率を誇る阪神投手陣を支えた女房役に、石井大裕アナウンサーがインタビューした。

石井アナウンサー:日本シリーズもありましたがちょっと休めました?

坂本誠志郎選手:疲れていると言っている立場のレベルの選手でもないので、貴重な機会に色々なことを吸収して、キャッチャー陣で話もしたり、楽しい発見もあるし、さらに充実したものになればいいなと思います。

石井:初めての侍ジャパンのユニホームはいかがですか?

坂本:気持ちも身も引き締まりますし、でも牧(秀悟、DeNA)とか森下(翔太、阪神)とかいつもと変わらない感じでやっているのを見ると、気持ち的にもリラックスできますし、でもこれが実際に試合に入っていくと、また違った表情になっていくのでそういうのも楽しみです。

石井:阪神のピッチャー陣もすごいですけど侍のピッチャー陣はいかがでしょう?

坂本:(8日時点)昨日は平良(海馬、西武)を受けて、今日は大勢(巨人)と曽谷(龍平、オリックス)を捕りましたけど、やっぱりすごいボールだなと思いますし、そういうピッチャーをリードしてどういう風に海外のバッターを抑えていくとか、いろんなことをイメージを膨らませるのもすごくワクワクしますし、その中でコミュニケーションを取ることはこれからやっていく上で大事なことだなと思いますし、そこを重点的にしっかりやっていきたい。

今大会から導入されるピッチクロックのルール(ランナー無し15秒、有り18秒)と投手とのサインの伝達に使う電子機器「ピッチコム」への対策はこれまでよりも神経を使う事になる。

石井:ピッチクロック、ピッチコムへの対策はどうでしょう?

坂本:初めてのことなので、数をこなして慣れていくのが大事だと思います。自分達がやりやすいように変えられるみたいなので、それをいっぱいキャッチャーの方達と意見を出し合ってやるのがひとつ。もうひとつはピッチクロック。時間が思ったより短いなと僕は感じるので、指でサインを出すのは慣れているので感じないと思うんですけど、機械となると慣れていないことを慣れていない時間の中で、慣れていないピッチャーを受ける。いろんなことがきっと重なっているので、数やって慣れるしかない。決断するのにコミュニケーションを取っておいて、自分がその場で決断しやすい状況を作っておく事が大事だと思うので、このコミュニケーションは大事なことだなというのはすごく感じます。

石井:前もって話して、知識を持っておく?

坂本:準備をしておくことで、「これ投げたいんじゃないか」「こういうことをしたいんじゃないか」というのを感じてあげれば、すぐ切り替えたら制限時間内で収まることが多くなるので、そうなるように準備したい。やってみて感じたり、気づくことなので、それを早くやらせていただけるのいうのはすごく貴重な時間だなと思います。

石井:今までのWBCで記憶に残ってる名場面はありますか?

坂本:いっぱいありますよね。やっぱり印象的なところは(23年決勝、アメリカ戦)最後の大谷君とトラウトの勝負。その前にゲッツーになったときに(四球→打者ベッツ、二併殺打)これもしかしてこういう結末みたいな。セカンドゴロゲッツーでうわーみたいなのが見えた時、こういう場所で野球やるってすごい事なんだなと思いました。実際に東京ドームのイタリア戦(準々決勝)見に行っていたので、大谷君がセーフティーバントをした時ですね。球場の雰囲気もすごかったし、勝つためにやっている姿は代表やチーム、どこで野球をするにしても見習うべき姿だなと感じました。すいません(笑)喋りすぎですよね。

石井:最後のキャッチャーは中村悠平選手でしたよね。話は聞きました?

坂本:中村さんもゲッツーの瞬間に「あれ?」みたいな感じで思ったって。そういう話も自主トレとかも一緒にやっているので、聞いた時に自分の中でもいいなというか、憧れというか。そういうところで野球するのが野球選手のひとつ目標とするところかなと思ったので、そういう舞台のチャンスが近くにある機会をいただけているので、必死にやりたいと思います。

石井:日本代表として戦う意気込み、自身のどんなプレーを見てほしいですか?

坂本:慣れない事、難しい事もたくさんある。それも全部経験だと思いますし、色々な決断を自信持って出来るようにやっていきたい。自分自身も楽しみですし、たくさんの方に期待していただいていると思うので、良いパフォーマンスを出せるように頑張りたいと思います。

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