試合前のスタジアムが“体験の場”に変わる! LET’S GO ヴェルディDAYで広がる新しい楽しみ方

2025-11-11 12:30
試合前のスタジアムが“体験の場”に変わる! LET’S GO ヴェルディDAYで広がる新しい楽しみ方

スタジアムは今、単なる“競技場”という役割を超えつつある。2025年11月8日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第36節 東京ヴェルディ vs アビスパ福岡。この日は『BRIグループDAY』『新宿区ヴェルディ応援DAY』と題し、試合前の時間帯に「LET’S GO ヴェルディDAY」という体験型イベントが展開された。アジパンダ広場には朝から家族連れ、学生、地域住民など幅広い層が訪れ、秋の陽気とざわめきが混ざり合う独特の空気感が生まれていた。スポーツ観戦は、同じ方向を見て時間を共有する文化だと言われるが、この日はその“共有の単位”が細かく、そして多様だった。クラブを知るための入口が“試合を観る”に限られない——そんな変化を、来場者の動きそのものが静かに証明していたと言える。スタンドに向かう前に一度、クラブに触れ、自分だけの楽しみ方を手に入れる。そうした体験が当たり前のように成立していたのである。

診断チャートが“推し”の入口になる『推しヴェルディ発見ブース』

来場者の視線を集めていたのは、選手紹介パネルを軸に構成された「推しヴェルディ発見ブース」だ。選手が最近買ったもの、いまハマっている習慣、ちょっとした個人的エピソードなどが一覧化され、そこに“推しヴェルディ診断チャート”が加わることで、来場者は自分の“推し選手”を探す行為そのものをゲームとして楽しむことができた。パネルの前では「こんなこと書いてあるんだ!めっちゃおもしろ!」という声も多く聞かれ、ブースの前では写真撮影や友人同士での診断トークが続くなど、終始にぎやかな盛り上がりを見せていた。

マスコット登場とリフティングチャレンジがつくる一体感

さらに会場の熱量を一段押し上げたのは、読売ジャイアンツの『ジャビット』と東京ヴェルディの『リヴェルン』によるサプライズ登場だ。異なるスポーツチーム同士の共演に、ファン・サポーターからは「すごい組み合わせ!」「かわいすぎる!」といった声が上がり、広場全体が笑顔とシャッター音で包まれた。子どもたちが駆け寄って記念撮影を楽しむ姿も多く見られ、思わぬゲストに会場のボルテージが一気に高まっていた。

また、「リフティングチャレンジ」では、ランダムで引いたカードの背番号分だけリフティングに挑戦するルールが採用された。失敗と成功の間で声援と笑い声が混ざり合い、うまくいった瞬間には拍手と歓声が自然発生する。この“周囲の人が自分のチャレンジを見守ってくれる”時間は、スポーツ観戦の“分かち合い”がどのように形成されるかを端的に示している。応援の起点は、実はスタンドに着席する前に生まれているのである。

『応援フラッグワークショップ』“自分だけの旗”をつくる時間

先着250名限定の応援フラッグワークショップにも長い列ができた。参加者は文字シールやモチーフを選びながら、自分だけの旗を制作する。「これがいいかなあ」「こうするとかっこいいかも!」といった対話は、作品づくりよりも“共に時間を過ごすこと”それ自体が目的化していた印象がある。そして完成した旗を手にスタンドへ向かう瞬間、そこには「観客」から「チームを支える存在」へ移行する小さな線引きが芽生えている。旗は単なる紙ではなく“スタジアムに属する自分の証”として機能するのである。

“観る”だけだった観戦体験の地殻変動

『LET’S GO ヴェルディDAY』が示したのは、スタジアムでの時間が“観戦の前後”まで含めて楽しむものへ広がっているという事実だ。推しを見つけ、マスコットの登場に盛り上がり、手づくりの旗を片手にスタンドへ向かう——そんな一連の行動は、来場者それぞれの“自分ごと化”によって成立している。娯楽としてのサッカーではなく、体験としてのサッカーへ。その価値転換が、この日の広場では既に自然に機能していた。こうした一つひとつの能動的な行為が積み重なることで、クラブと地域の距離は少しずつ縮まっていく。スタジアムで過ごす一日が記憶の質まで変えていく時代に入ったのである。

転載元:東京ヴェルディ公式WEBサイト
©TOKYO VERDY

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