海を泳ぐクマの姿も… もはや“災害” 学習能力の高いクマ対策の難しさ 人とのすみ分けも課題【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-11-14 20:58

きょう(14日)も各地で出没するなど、依然続くクマによる被害。政府は、クマ被害の対策パッケージを取りまとめました。災害ともいえる今の状況を、止めることは出来るのでしょうか?

【写真で見る】「これはヤバい」目撃された海を泳ぐクマ

政府が取りまとめ「クマ被害の対策パッケージ」

日比麻音子キャスター:
政府がクマ被害対策パッケージを取りまとめました。クマへの対策を関係閣僚会議でまとめていくのは、初めてのことで異例の対応が続いています。

クマ被害対策パッケージは、緊急・短期・中期の3段階に分けられています。

【クマ被害対策パッケージ】緊急的な対策
▼緊急銃猟についてノウハウ・事例の周知、専門家の派遣
→すでに着手

▼警察によるライフル銃でのクマの駆除
→13日から開始

▼自衛隊・警察OBなどに協力要請し、駆除の人材を確保 など

駆除まで時間がかかっていたところを、なるべくコンパクトに緊急的に対応できるように、そして、駆除に関わる人数も増やしていきたいという狙いがあるようです。

さらに、緊急的だけではなく、短期的、中期的な対策もまとめています。

【短期的(来春まで)】
▼ガバメントハンターの人件費や資材・機材の支援
▼誘引物(柿や生ごみなど、クマをおびき寄せてしまうもの)の撤去、電気柵による防護強化 など

【中期的(来年度以降)】
▼ガバメントハンターなど捕獲技術者の育成
▼クマの生息環境を確保、人の生活圏とのすみ分け など

14日、石原宏高環境大臣は「対策を着実に進めるため、交付金等による速やかな支援を行うとともに、特別交付税措置を講じる」としています。また、十分な予算は確保できているという話もありました。

ライフラインにも影響…クマと列車の衝突での対策は?

日比キャスター:
ライフラインにも影響するクマの被害は、非常に悩ましいところがあります。

【JR東日本管内の列車とクマの衝突による運休・遅延件数】
2023年度:51件
2024年度:11件
2025年度(10月末まで):71件

JR東日本秋田支社管内では、クマとの衝突が11月11日時点で50件起きています。それを受け、様々な対策がされています。

▼2023年度以降、毎年7~8月頃にクマが嫌う「カプサイシン」などを散布
効果は約3か月と、冬眠前のクマの対策としては効果的とみられています。

▼保線作業員
クマ除けの鈴やスプレーなどを持参しています。

▼クマと衝突した場合
乗客・乗員の安全のため、猟友会に協力を要請するなどしているということです。

クマとの衝突の場合、状況が落ち着くまでに非常に時間がかかり、かなりの遅延になることもあります。

学習するクマとの対策は“いたちごっこ”

日比キャスター:
クマ対策の難しさについて、酪農学園大学の佐藤喜和教授は「クマは一度食べた物、行った場所は覚えている。学習能力の高さが非常にネック」だとしています。

秋田・横手市にある「ひららぎ果樹園」では、“学習するクマ”の様子が捉えられました。

2023年は、立ち上がってリンゴを食べている様子が撮影されました。その後、地面から届く場所がなくなると、木を登って食べていたということです。

一方、2025年には、学習をしたのか、リンゴがたくさんある木の上に、最初から登って食べるようになったといいます。

2023年と2025年に撮影されたクマが同じ個体かは不明ですが、非常に学習能力が高いだろうという様子が捉えられています。

南波雅俊キャスター:
これまでは母親と一緒に子グマが行動して学習していたようですが、学習をする前に子グマだけで行動することも増えているようです。これまで想定しなかったことがたくさん起きていますね。

日比キャスター:
ひららぎ果樹園の被害総額は約70万円にのぼるということで、サポートも必要ですね。

専門家の佐藤教授は、「鈴や爆竹などにも適応

引き続き、クマの様子をよく観察して、対策していくことが必要になりそうです。

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