冬の味覚“広島産の生ガキが入荷できない”カキ大量死で“産地消滅”の危機も…鈴木農水大臣が視察「厳しい状況」【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-11-20 12:06

養殖カキの水揚げ量日本一を誇る広島県でカキが大量死している問題。19日、鈴木農水大臣が現地を視察しましたが、冬の味覚にすでに影響が出ています。

【写真で見る】「死んでます。9割死んでます」水揚げが始まったカキ その原因は

カキ大量死 “産地消滅”の危機感も

瀬戸内海の新鮮な魚介が売りの飲食店。まもなく主役となるのが、広島県産の大粒のカキを使った「カキ鍋」です。一方、名物の「生ガキ」。通常は広島県産を使っていますが、今は仕入れが難しく、別の産地から取り寄せている状況です。

雑草庵 松原直人 店長
「お客さんが広島をカキを食べに来てくれる。『無い』と聞いたとき、ガッカリされるんです。そこがちょっとしんどい」

日本一の生産量を誇る広島県の養殖カキ。いま、その“大量死”が深刻な問題となっています。水揚げが始まったカキの状態は…

──どんな感じですか?

マルコ水産 兼田寿敏 営業部長
「死んでます。9割は死んでます」

養殖業者からは「8割から9割が死んでいる」との連絡が相次いでいるのです。

現地を視察した鈴木農水大臣「本当に厳しい状況だと、よく理解させていただいた」

19日朝、現地を視察した鈴木農水大臣。被害状況を確認し養殖関係者と意見交換しました。

鈴木憲和 農水大臣
「本当にほとんどのものが、へい死しているという状況。本当に厳しい状況だと、よく理解させていただいた」

早期に具体的な支援策を提示する考えを示しました。広島県によるとカキの大量死は9月下旬~10月上旬の短期間に発生。原因は、猛暑で海水が高温になる「高水温」と、雨が少なく、海水の塩分濃度が上昇した「高塩分」。こうした環境にさらされたことが要因とみられています。

森尾水産 森尾龍也 代表
「二十数年カキ養殖をしているが、過去に例のない死滅状態」

また、広島県の湯崎知事は。

広島県 湯崎英彦知事
「まさに災害級だと思う。産地が丸ごとなくなってしまう。通常の状況ではない」

“冬の味覚”を支えてきた広島のカキ。その産地が、いま危機に直面しています。

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