全国で警報レベル…猛威を振るうインフルエンザ 感染しやすい「5つの特徴」【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-11-21 19:47

全国で1週間に報告されたインフルエンザの感染者数は、前の週からおよそ1.7倍に増えました。猛威を振るうインフルエンザ、かかりやすい人には「ある特徴」がありました。

【画像を見る】「接種前に感染、打つべき?」インフルワクチン素朴な疑問

全国で「警報レベル」に流行するインフルエンザ

南波雅俊キャスター:
厚生労働省が11月21日午後2時に発表した「インフルエンザの発生状況(11月10~16日)」を見ますと、1医療機関あたり1週間で30人以上の「警報レベル(赤)」がかなりの都道府県にわたっています。1医療機関あたり1週間で10人以上「注意報レベル(黄)」もかなり増えています。

全国平均(1医療機関あたり)37.73人と、全国平均でも「警報レベル」という状況になっています。

重なると発症リスク約3.6倍 感染しやすい「5タイプ」 

南波キャスター:
インフルエンザに「かかりやすい人」と「そうでない人」がいます。そのリスク要因を調べたデータがあるんです。

弘前大学・京都大学・大正製薬の共同研究チームが、20歳以上の約1000人の血液検査、生活習慣、職業など、3000項目以上のデータを収集し、調べたところ、「インフルエンザにかかりやすい5タイプ」が判明しました。

【インフルエンザにかかりやすい5タイプ】
※考えられる5つのパターンと、リスク要因の背景

▼血糖が高め
→免疫低下
▼肺炎の既往歴あり
→元々感染症への抵抗力弱い可能性
▼多忙・睡眠不足
→免疫に関するホルモンの乱れ
▼栄養不良
→免疫細胞弱くなる
▼アレルギーあり
→呼吸器のバリア機能弱める

また、「5タイプ」の複数の要因が重なるとリスクが増加するとのこと。

例えば、▼肺炎の既往あり、▼血糖が高め、▼睡眠不足、と3つのリスクが重なった場合、リスクがない人に比べ、発症リスクは約3.6倍になるそうです。

山内あゆキャスター:
逆に言えば1つでも、どれかのタイプをクリアできればリスクは下がるということですよね。

例えば、▼肺炎の既往あり、▼血糖が高め。これらは体質などによるものなのでどうしようもないですが、▼多忙・睡眠不足、これを解消する努力をするだけで、リスクを下げることができるというデータでもありますよね。

南波キャスター:
まさにそういうことです。5タイプは重なるほど、インフルエンザのリスクを上げる要因になります。睡眠を取る、栄養を摂るという点など、自身の意識で気をつけられることもあるというデータになっています。

例年よりも長期間の可能性…「インフルエンザの気になる疑問」

南波キャスター:
ひなた在宅クリニック山王・田代和馬院長によると、今年のインフルエンザの特徴は「流行入り早く、長期間の可能性」ということです。

特に「長期間の可能性」の点においては、今年は9月~3月頃まで続くのではないかとみられています。例年は11月~3月頃までなので、比較しても、かなりの長期間が予測されています。

長期間の流行を踏まえて、ワクチン接種での疑問です。

▼ワクチンは2回打つべき?(13歳未満は2回接種)

正解は「原則は1回接種」となっています。ただし医師の判断で、2回接種になる場合があります。

そもそも、インフルエンザのワクチンは1回の接種で抗体が約6か月は保たれるとされています。なので、1回の接種で流行期の3月まではしっかりと抗体が保たれるということです。

▼ワクチン接種前に感染、ワクチン打つべき?

ひなた在宅クリニック山王・田代和馬院長は「打った方がよい」と指摘しています。

理由としては、基本的にワクチンはその年ごとの「流行しやすい型」をベースに製造されます。その「流行しやすい型」は1種類のみではなく、2種類ないし複数の種類が含まれています。

ワクチン接種前の人が、そのうちの1つの型に感染して発症した場合、次もその型を発症する可能性は非常に低い一方で、もう1つの型に感染・発症する可能性はあります。そのため、ワクチン接種をしておけば、リスクを下げることができます。

  1. 【速報】4月~11月のクマの人身被害 全国で230人 過去最多に 出没件数も過去最多 環境省
  2. トランプ氏 が“地上攻撃”を示唆…「ベネズエラが麻薬密輸」 背景に“中国の影”も、米国の“攻撃”現実性は?【news23】
  3. 【 井上咲楽 】「塩麹しこみ!」自宅で作業 フォロワー質問「前回の塩麹足していますか?」に「足してます!」と返答も
  4. サッカー日本代表・中村敬斗選手に対するストーカー行為で逮捕の女性(60代)を不起訴処分 千葉地検
  5. 目眩がして横になっていたら、犬が近くにきて…思わずキュンとしてしまう『まさかの行動』に感動「思いやりを見習いたい」「優しくて素敵」
  6. 【 工藤静香 】楽屋でドーナツ談義「仕事前じゃなかったら3種いくね」お気に入りはポン・デ・リング&チョコファッション&フレンチクルーラー
  7. 鈴木京香氏「時の人賞」を受賞! 「Precious WATCH AWARD 2025」贈賞式レポート
  8. ショートトラック 宮⽥将吾、中島未莉ら6選手がミラノ五輪へ 代表選考基準満たす 全日本選手権後に正式発表
  9. 【速報】インフルエンザ感染者数 「44.99人」今シーズン初の減少も全国で「警報」基準を超える 厚生労働省
  10. ホワイトハウス前のクリスマスツリー トランプ大統領が点灯式に出席 100年以上続く歴代大統領の伝統行事
  1. “ジャングル潜伏28年”「恥ずかしながら…」残留日本兵・横井庄一さん“潜伏続けた理由”とは「お母さんに…」【戦後80年つなぐ、つながる】
  2. 勾留中の男(54)が7階の窓から逃走 左手首に片手錠がついた状態 静岡・伊豆の国市
  3. 千葉・船橋市立小学校の事務職員(21)を逮捕 駅の男子トイレで盗撮か 千葉県警
  4. “執行猶予付き有罪判決”で釈放の当日に中学生暴行・逮捕の男(23) 別の神奈川での不同意わいせつ傷害の疑いでも逮捕
  5. 【木南晴夏】第2子出産を報告「母として、そして俳優としての木南晴夏の応援の程、今後ともよろしくお願い申し上げます」 夫は玉木宏
  6. トヨタが新型スーパーカーなどを発表 フラッグシップスポーツカー3台の世界同時発表会
  7. 中国「過去最大規模」100隻超の艦船を東アジアに展開 高市総理の発言に反発か 軍事演習など動向注目
  8. サッカー日本代表・中村敬斗選手に対するストーカー行為で逮捕の女性(60代)を不起訴処分 千葉地検
  9. 【速報】インフルエンザ感染者数 「44.99人」今シーズン初の減少も全国で「警報」基準を超える 厚生労働省
  10. “税”めぐる議論が本格化…「住宅ローン減税」「“年収の壁”引き上げ」など“高市カラー”にじむ減税政策で国民負担どうなる?一方で財源は【news23】
  11. 千葉市美浜区の団地で火事 性別不明の1人の遺体が見つかる この部屋に1人で住む80代の男性か
  12. 【DAIGO】祖父が元総理大臣 妻は北川景子 芸能界で長く活躍する秘訣は「色々な人の助けでここにいるって分かりながら生きていくこと」