『猫を亡くした人』のためにできる3つのこと  悲しみへの寄り添い方や絶対NG行為も

2025-11-27 16:00

ペットロスは、飼い主さんに計り知れないショックをもたらします。今回は、愛猫とのつらい別れを体験した人にどう寄り添うべきか、3つのポイントを紹介します。いざというときのための心得として読んでみてください。

1.ただ黙ってそばにいる

女性のそばに寄り添う黒猫

愛猫を亡くした人は、どうしようもない悲しみに襲われています。自分の気持ちをうまく言語化できずに、あふれる感情を抑え込もうと必死です。ショックのあまり、心が不安定になって、食欲が失せ、無気力状態に陥ってしまう人さえいます。

精神的に追い詰められた飼い主さんに、「クヨクヨしてもしょうがない。前向きに生きよう!」と声を掛けても、まったく意味がありません。場合によっては、激怒され、信用を失うこともあります。

ペットロスで打ちひしがれる飼い主さんにいちばん必要なのは、信頼できる人がそばにいてくれることです。

孤独感に襲われた飼い主さんは、相手が黙って寄り添ってくれるだけで、「一人じゃないんだ…」と心強さを感じます。

そう思ってもらえると、次に、説明のつかない自分の気持ちを言葉で表現してくれるようになるかもしれません。

2.相手の話をありのまま受け止める

女性同士の傾聴タイム

相手が少しずつ率直な感情を表に出せるようになったら、ひたすら耳を傾けてあげてください。「傾聴」と言って、グリーフケア(悲嘆に寄り添う)の基本的な方法です。

亡くなった愛猫のちょっとした思い出やお世話上のいまだに引きずる後悔など、楽しいものから自責の念に駆られてしまうことまで、あふれるように話してくれるかもしれません。

傾聴のポイントは、自分の価値観で判断せず、相手のありのままの言葉を受け止めてあげることです。適度なタイミングで「うんうん」と相槌を打つと、「話をちゃんと聞いてくれる…」と感じ、相手も安心できます。

混乱した気持ちを言葉で整理できるようになると、パニックに陥った精神状態もいくらか収まり、ゆっくりと回復方向に向かうかもしれません。

どんな些細な出来事であれ、愛猫にまつわる記憶は、かじり癖でボロボロになったブランケットのように、飼い主さんにとっては大切なものです。

そばにいる人は、決してそのことを忘れないようにしましょう。

3.適切な言葉をかける

女性と向き合うグレイ猫

傾聴を続けるなかで、相手の態度にゆとりが生まれてくると、今度は、言葉をかけるタイミングが出てきます。

ここで重要になるのは、どんな言葉をかけるべきか、という問題です。

ある程度感情が落ち着いたとは言え、飼い主さんの悲しみはまだまだ癒えていません。選ぶ言葉は、相手の立場に寄り添っていることが大前提です。

受け止める人によって個人差はありますが、一般的には次のような声掛けがふさわしいとされています。

「あなただから楽しく長生きできたんだよ」
「あなたを選んであの子も幸せだったはずだよ」
「素敵な思い出をいっぱい作ってくれて、すごい子だったね」
「泣けるだけ泣いていいよ。ずっとそばにいるから」

反対に、相手の立場を考えずに自分の物差しで語る言葉は、たとえ善意であれ、心のかさぶたをひき剥がしてしまうだけです。

一例としては、冒頭でも述べた「前向きに生きなきゃ!」をはじめ、「いい加減に元気出せよ」、「あなた好みの子猫がペットショップにいたよ」、「たかが猫のことで落ち込んでどうするんだ」、「違う病院を選んだほうが良かったんじゃない?」などが挙げられます。

ペットロスで落ち込んでいる人にとっては、「残念だったね」という何気ない悔やみの言葉にすら、決して他人と共有できない己の悲しみの深さを思い知らされ、二重に傷ついてしまいます。

ただそばに寄り添い、相手の話に耳を傾け、必要なタイミングで適切な言葉をかける―できるようでなかなかできない、そんなシンプルな対応こそが、家族同然の愛猫を失った人のささやかな後押しになります。

まとめ

悲しそうな表情の猫

今回は、ペットロスで苦しむ飼い主さんに対して、まわりの人たちはどんなふうに対応すれば良いのか、3つの方法を紹介しました。

「いっしょにいてあげる」、「聞き上手になる」、「相手の気持ちに寄り添った言葉をかける」、この3つは、悲しみの底から立ち上がるために欠かせない、非常に重要なプロセスです。

愛猫を失うと、あまりの悲しみに簡単には立ち直れません。再び日常を取り戻す過程で大事なのは、そばにいる人たちのさりげないサポートです。

もしみなさんの身近に、ペットロスで日常生活もままならなくなった飼い主さんがいたら、まずは、ただ寄り添うことから始めてみてください。

関連記事

足用のマッサージ機を怖がる猫→目の前にあったヒーターに…『まさかの行動』が話題「途中コネコネしててwww」「八つ当たりで吹いた」と爆笑
飼い主さんに甘えていた猫ちゃん→苦手な"爪切り"に連行されて…可愛くてたまらない光景が6万再生「頑張ってるのかわいい」「癒されたw」
赤ちゃんが繰り返し"しゃっくり"をしていると、『近くにいた黒猫』が…思わず笑顔になる『優しい瞬間』に反響「癒される時間」「なんか良いな」
大好きなパパが2日ぶりに帰宅したら、柴犬と猫が…感動的な『再会の瞬間』が347万再生「なんて素敵な家族」「涙が止まらなくなった」
急に寒くなってきてベッドを『冬仕様』に変えたら…猫がとった『可愛すぎる行動』に「めちゃくちゃ癒された」「見入っちゃうねw」と反響

  1. 【 西山茉希 】12年間乗った自転車とのお別れを報告「母生活を日々支えてくれたママチャリとの思い出いっぱい」
  2. 早稲田大学が留学生の学費値上げを検討 時期は「未定」 現在在籍の学生は対象外
  3. 鈴木農水大臣「おこめ券」に使用期限設定と正式表明 物価高対策として速やかに活用してもらうため “来年9月末まで”の見通し
  4. 【 Kōki, 】「父がサンタさんになって登場してくれて...」クリスマスのほっこりエピソード披露
  5. 「ロードマップを示す議論を」 石井準一座長が意気込み 「合区制度」など話し合う参議院改革協議会の議論スタート
  6. フリーアナウンサーの女性をSNSで脅迫した疑い 女(30代)を書類送検 写真集の上に包丁を置いた写真など投稿 警視庁
  7. ネギの頭は3本・4本どっちがおいしい?プロはここを見る!白菜・大根 冬野菜の目利き術【ひるおび】
  8. 勾留中の被告(54)が7階窓から逃走…逃げた状況が明らかに その後、静岡・三島市内で確保 伊豆の国市の病院で警察官監視のなか
  9. 結婚相談所ツヴァイがフリーランス法違反 公正取引委員会が勧告 業務委託した婚活パーティ司会者ら134人に報酬額や業務内容を明示せず
  10. 【 黒川想矢 】「よろしく16歳!」誕生日を迎え「ずっと太陽に照らされていたような1年」を振り返る 出演の映画「国宝」は実写邦画興行収入歴代1位更新の大ヒット
  1. 千葉・船橋市立小学校の事務職員(21)を逮捕 駅の男子トイレで盗撮か 千葉県警
  2. トヨタが新型スーパーカーなどを発表 フラッグシップスポーツカー3台の世界同時発表会
  3. サッカー日本代表・中村敬斗選手に対するストーカー行為で逮捕の女性(60代)を不起訴処分 千葉地検
  4. “執行猶予付き有罪判決”で釈放の当日に中学生暴行・逮捕の男(23) 別の神奈川での不同意わいせつ傷害の疑いでも逮捕
  5. 千葉・成田市の東関東自動車道で大型トラックにひかれ女性(62)死亡 乗用車を路肩に停車後ひかれたか 千葉県警
  6. 中国「過去最大規模」100隻超の艦船を東アジアに展開 高市総理の発言に反発か 軍事演習など動向注目
  7. “ジャングル潜伏28年”「恥ずかしながら…」残留日本兵・横井庄一さん“潜伏続けた理由”とは「お母さんに…」【戦後80年つなぐ、つながる】
  8. トランプ氏 が“地上攻撃”を示唆…「ベネズエラが麻薬密輸」 背景に“中国の影”も、米国の“攻撃”現実性は?【news23】
  9. 【速報】インフルエンザ感染者数 「44.99人」今シーズン初の減少も全国で「警報」基準を超える 厚生労働省
  10. 【木南晴夏】第2子出産を報告「母として、そして俳優としての木南晴夏の応援の程、今後ともよろしくお願い申し上げます」 夫は玉木宏
  11. 勾留中の被告(54)が7階窓から逃走…逃げた状況が明らかに その後、静岡・三島市内で確保 伊豆の国市の病院で警察官監視のなか
  12. “税”めぐる議論が本格化…「住宅ローン減税」「“年収の壁”引き上げ」など“高市カラー”にじむ減税政策で国民負担どうなる?一方で財源は【news23】