5位発進の坂本花織「明日は嬉し泣きできるように」と前向く「嫌な気持ちは置いて(夜の)12時になったら切り替えます」

■フィギュアスケート・グランプリファイナル(5日、愛知・IGアリーナ)
【競技日程一覧】ミラノ・コルティナ冬季五輪 開会式は2月6日にミラノで開催
女子シングルのショートで日本のエース・坂本花織(25、シスメックス)は序盤のジャンプミスが響き、69.40点の5位と出遅れてしまった。昨季ファイナル2位の千葉百音(20、木下グループ)が77.27点の自己ベストをマークし、首位スタート。
ショートを終えた坂本は「なかなか練習でもミスしないところでミスしまったので。引きずりそうになっちゃってなったんですけど、何とか全体崩さずできたのが、ギリギリ良かったところかなと」と声を絞り出し、悔しさを表した。
続けて「プレッシャーっていうよりかは今日は自分に負けてしまったという感じです」と話した。
この日は冒頭の3回転ルッツが2回転になるミス(無効の0点)でスタート。ダブルアクセル(2回転半)は鮮やかに決めると、後半の3回転フリップー3回転トウループの連続ジャンプも余裕を持って着氷し、持ち直した。演技を終えてリンクの外に出ると、中野コーチの前で悔し涙を流した坂本だが、キス・アンド・クライでは笑顔に戻った。
中野コーチからは「キスクラでは、今悔しくて泣いてたので、明日は嬉し泣きできるように頑張ろうって言ってもらいました」とやり取りを明かした。
「ファイナルに限ってこういうことが起きるのはなんでだろう」とショックを隠せず。明日のフリーに向けては「ちょっともう嫌な気持ちとか、全部今日に置いて。明日(日付変わって夜の)12時になったら切り替えます」と前を向いた。
【女子シングルSP結果】
1)千葉百音 77.27点
2)アリサ・リウ(アメリカ)75.79点
3)中井亜美 73.91点
4)渡辺倫果 70.68点
5)坂本花織 69.40点
6)アンバー・グレン(アメリカ)66.85点