鍵山優真は銀メダル、マリニンが世界初全6種の4回転7本成功で逆転V 佐藤駿が会心演技で3位【GPファイナル】

■フィギュアスケート・グランプリファイナル(6日、愛知・IGアリーナ)
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男子シングルのフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)首位の鍵山優真(22、オリエンタルバイオ/中京大)は2位で、初優勝には届かなかった。
SP3位の王者イリア・マリニン(21、アメリカ)が史上初となる、全6種類の4回転ジャンプ7本を成功させ、フリー世界最高の238.24点をマーク。合計332.29点で逆転優勝を果たした。SP2位の佐藤駿(21、エームサービス/明治大)はフリー、合計で自己ベストとなる会心の演技を披露し、昨季に続き3位に入った。
4番手で演技したマリニンは、異次元の構成で挑んだ。序盤は単発の4回転フリップ、大技の4回転アクセルを決めるとGOEで4点台を引き出した。ルッツ、続いた。4つ目のループも着氷。後半には4回転ルッツからのコンビネーション、トウループ、4回転サルコウからのコンビネーションも決め、6種類7本の4回転を着氷させた。
次に登場した佐藤は冒頭で武器とする4回転ルッツを鮮やかに着氷させると、トリプルアクセルからの連続ジャンプも成功。4回転ー3回転の連続トウループ、単独の4回転トウループも落ち着いて決めると、最後の3回転ルッツまで全てのジャンプをしっかり揃えた。終盤も滑らかなステップシークエンスで日本のファンを魅了。演技後は右手で力強いガッツポーズをみせ、大歓声に応えた。
最終滑走の鍵山は、冒頭の4回転サルコウを成功させると、次の4回転ー3回転の連続トウループは後半が2回転に。3回転ルッツ、トリプルアクセルからの連続ジャンプは落ち着いて決めると、単発の4回転トウループも成功。後半、ジャンプの着氷で少しバランスを崩す場面があったが、最後まで安定した滑りを披露した。
ショートを終えマリニンとは14.72点差あったが、逆転優勝を許した。だが会場からは息をのむフリーの頂上決戦に大きな歓声が響き渡った。
【男子シングル結果(合計点)】
1)イリア・マリニン 332.29点(SP94.05点、FS238.24点)
2)鍵山優真 302.41点(SP108.77点、FS193.64点)
3)佐藤駿 292.08点(SP98.06点、FS194.02点)
4)ダニエル・グラスル 288.72点(SP94.00点、FS194.72点)
5)アダム・シャオ イム ファ 258.64点(SP78.49点、FS180.15点)
6)ミハイル・シャイドロフ 242.19点(SP71.30点、FS170.89点)