日本初開催・東京デフリンピック 世界一を目指したサッカー男子日本代表の結果は・・・!?【ひるおび】

11月、日本で初開催となった「東京デフリンピック」。耳が聞こえない、聞こえにくいアスリートの国際大会で、日本は過去最多の51個のメダルを獲得しました。
なかでも近年実力をつけて世界一を目指して挑んだ「デフサッカー」の代表チームの活躍に注目しました。どんな戦いを見せてくれたのでしょうか。
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デフサッカーとは
「Deaf(デフ)」とは英語で「耳が聞こえない」という意味で、聴覚障がい者がプレーを行うサッカーです。
基本的なルールは一般的なサッカーと同じです。
・1チーム11人
・前半・後半45分ずつの計90分
・コートの広さ、など
しかしデフサッカーでは、競技中は補聴器を外すことが義務付けられ、選手同士はアイコンタクトや手話でコミュニケーションをとるため、「音のないサッカー」の愛称で呼ばれています。
5月には『ひるおび』にも…
今年5月、『ひるおび』ではデフリンピック日本初開催を記念して、デフサッカーの出前授業を開催。
デフサッカー男子日本代表の松元卓巳選手が講師を務め、都内のサッカークラブに所属する小学生が参加しました。
デフサッカーならではの応援の仕方や、大きなジェスチャーで指示を出す方法などを学んだあと、実際にイヤーカフをつけて耳が聞こえない状態でデフサッカーを体験した子どもたちは・・・
「通常のサッカーとデフサッカーはまた別のものだった」
「耳が聞こえないのですごく難しかったけど、楽しかった」
皆川玲奈アナウンサー:
ジェスチャーの大きさって、展開が早いサッカーだと大事なんですね。
出前授業の最後に松元選手は「皆さんの力もお借りして、一緒に世界一を取るために戦っていきたい」とデフリンピックへの意気込みも語ってくれました。
初めて自国開催となったデフリンピックでの結果は果たして・・・
東京デフリンピック、世界一に挑んだデフサッカー日本代表は…
迎えた今大会、全13チームが出場したデフサッカー男子で、日本代表は予選を無失点で全勝。見事グループリーグ1位で、初の決勝トーナメント進出を決めました。
11月25日、強豪・トルコに挑んだ決勝戦。開始4分でトルコに先制点を許し、すぐに同点に追いつくも再びトルコにゴールを奪われ、日本が1点を追う展開に。日本代表は最後まで攻勢を強めてゴールを狙いましたがトルコ代表の厚い壁を崩せず、惜しくも1-2で敗れ、準優勝という結果となりました。
大会閉幕後のメダル報告会では「銀メダルをおめでとうと言っていただくが、心の整理がついていない」と悔しさを滲ませた松元選手でしたが、次の大会に向けて気持ちを新たにしたコメントを「ひるおび」に寄せてくれました。
「引き続き世界一を目指して頑張るので、一緒に戦ってください !!」
次の舞台は2年後のデフワールドカップ。次はどのような戦いを見せてくれるのか、今から楽しみです。
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<プロフィール>
松元卓巳選手
デフサッカー男子日本代表キャプテン
生まれつき両耳が聞こえない先天性両混合性難聴
小学3年生でサッカーをはじめる
鹿児島実業サッカー部在籍時デフサッカーに出会い日本代表にも選出される
現在はアスリート活動も行いながらデフサッカーの普及活動も行っている