90年の時をへて、再び自宅に戻ってきた! モネの「白い猫」 フランス

2025-12-15 06:00

画家モネが制作し自宅に飾っていた「白い猫の像」は、長年その所在がわからなくなっていました。ところが2017年になってこの像が競売にかけられ、購入者がモネの自宅に寄贈したことで、猫は再び家に戻ってくることができたのです。

モネの自宅ソファには「白い猫の像」が

モネの像

画像はイメージです

クロード・モネは「スイレン」を描いた絵画などで有名な、印象派の画家です。

彼のGivernyにある自宅には、自身が制作したテラコッタ製の「白い猫の像」が飾られていました。彼の友人たちは、まるでモネのダイニングルームのソファの上に猫が丸まっているように見えるこの像をよく覚えていました。

モネが1926年に亡くなった後、この像は息子Michelの手に渡りました。Michelは、フランスのAcadémie des Beaux-Arts や Marmottanモネ美術館に膨大な工芸品や絵画を遺贈したのですが、モネの自宅にあった少数の作品はその後所在がわからなくなっていました。白い猫の像もそうした作品の一部です。40年後にMichelが亡くなり、猫の像は消えてしまったかと危惧されました。

でも「the Art Newspaper」誌のMartin Baileyさんによると、この猫の像は2017年からフランス北部のモネの邸宅に戻っているというのです。

思わぬ状況で「猫」が発見される

テラコッタ製の猫像

画像はイメージです

2011年になって、くわしい事情がわかりました。

Christie’sオークションハウスの Adrien Meyerさんがある人の家を訪れたとき、モネの絵画や眼鏡などの遺品が引き出しや段ボール箱に保管されているのを発見しました。子供がいないと考えられていたMichelには、正式に認知していない娘Rolande Verneigesがいて、有名な祖父の品々をたくさん贈られていたことがわかったのです。1914年頃に生まれた彼女は、2008年に亡くなるまで、これらの絵画や遺品を自宅に保管していたのでした。「白い猫の像」も、彼女のピアノの上に置かれてスヤスヤと眠っていました。

再びモネの家に戻った「猫」

部屋で目を瞑る猫

画像はイメージです

彼女の死後、作品は相続人に引き継がれて売却されることになりました。モネ研究家でさえ、こうした遺品の存在を2016年秋まで知らなかったというのですから驚きです。

作品は2017年11月に、香港で競売にかけられました。オークションの売上高は1090万ドル(約16億8500万円)に達し、白い猫の像は6万7000ドル(約1036万円)で落札されました。

この猫を購入したのは日本人男性で、うれしいことに彼は像をモネの自宅を運営する「クロード・モネ財団」に寄贈したのです。

こうして白い猫は家に戻り、いまはダイニングルームのソファでのんびり眠っています。長い旅路でしたが、ふたたび自宅に戻ってきたことを喜んでいるに違いありませんね。

出典:Claude Monet’s Glazed Biscuit Kitty Cat Returns to the Artist’s Home

関連記事

猫が「あごのせ」してくる5つの心理
『ぺちゃんこになっていた子猫』が起き上がると…思わず声が出る『たまらない瞬間』が188万再生「可愛すぎてよくわからん」「涙が出てきた」
猫が嬉しい!と感じている時の4つの仕草
『大きなトラのぬいぐるみ』を出したら、猫と犬が…『想像以上の大歓迎』に反響「みんな怖いもの知らずで優しい」「親近感がわいたのかな」
保護された『猫と亀』→いっしょに暮らし始めて3年…現在の『心温まる日常の光景』に2万いいね「ベストフレンド」「失われた野生w」

  1. 愛猫が『脱走』したときにやるべきこと3つ 初動が大切な理由や見つけるためのポイント
  2. 『発情期の犬』がみせるサイン4選 行動に表れる変化や飼い主がすべきことまで
  3. 【ももクロ】冬の祭典『ももクリ2025』 BOXジャケット&インナージャケット写真解禁! 「行くぜっ!怪盗少女」ライブ映像も公開!!
  4. 野党、皇室典範改正案は「丁寧な議論が必要」 与党に“静かな環境”の整備要求 皇位継承のあり方めぐり異論も
  5. ロシア・プーチン大統領「ウクライナが新提案」主張 ゼレンスキー氏は「ロシアは終戦のための提案を毎回拒否」
  6. 2026年の熱狂を先取り!「愛知・名古屋2026 アジア・アジアパラ競技大会」開催記念イベント『まだ知らない、アジアの底力。』キックオフイベントレポート
  7. 【林家正蔵】春風亭昇太が「何を言っているかわからなかった」落語協会会長就任を連絡も「親知らずを抜いていて...」
  8. 【独自】武蔵野大学がランサムウェアに感染 サイバー攻撃か 授業に影響なし
  9. 「進化系ベーグル」続々登場ナゼ?“コロネ型”に“モンブラン”も【THE TIME,】
  10. 政府 最低賃金“全国平均で1500円”「遅くとも2030年代前半のできる限り早期に」これまでの方針からは後ろ倒し 成長戦略会議
  1. 「韓国サッカーが消えた日」W杯敗退で“怒号”飛び交うなか帰国… 大統領も監督批判、政府が特別監査に乗り出す事態に
  2. 日本航空 国の研究開発事業で労務費を不正受給 約2億9000万円返還へ 「空飛ぶクルマ」など複数事業で不正確認
  3. 東京・新宿の路上でスカウト行為をした疑いで逮捕の男性(23)を不起訴 東京地検
  4. 【 コットン・西村真二 】 42歳誕生日に第1子誕生を報告 「幸いまだほうれい線はありません!仕事も衣装予報も育児も全力で頑張るので僕を信じてください!」
  5. 【 阿波みなみ 】〝実はわたしは『うつ病』です〟告白も 愛犬の散歩・日々の仕事も投稿 フォロワーから思い集まる
  6. サッカーW杯敗退の韓国代表“怒号の帰国” 監督は辞任…政府が異例の「特別監査」へ
  7. 東急東横線の多摩川駅近くでケーブル焼ける 一時運転見合わせも全線で再開 乗客にけが人なし
  8. 全国「地域元気指数調査2025」を発表、幸せ指数は調査開始以来の最低値へ
  9. アフラック生命 不正アクセスで438万人の個人情報流出 口座情報も
  10. “家電”激戦区・池袋に“ラスボス”誕生 西武池袋本店に関東最大級ヨドバシカメラ開業 目の前で迎え撃つヤマダデンキは“徹底対抗”の大規模セール
  11. 道交法違反の疑いで書類送検されたお笑い芸人・長州小力さんを不起訴 東京地検
  12. 卵の卸売価格 5か月連続で前年を下回る 一方、小売価格は2か月連続で最高値水準に 高値はいつまで…