犬が飼い主から『褒められた』ときに思うこと5選 嬉しいと感じている?上手なしつけ方法までご紹介
犬が飼い主から褒められたとき、本当に「嬉しい」と感じているのかを、犬の気持ちや行動から分かりやすくまとめました。なぜ褒めがしつけに役立つのか、犬のやる気を引き出し、信頼関係を深める上手な褒め方について解説していきます。
犬が飼い主から「褒められた」ときに思うこと5選

1.「飼い主が楽しそう!」
犬は、人間の言葉の意味そのものを理解しているわけではありませんが、声のトーンや表情を敏感に感じ取っています。飼い主が「えらいね!」「いいこだね!」と言うときの明るく、高い声や、笑顔で目を細める表情を「良いことが起きている合図」として捉えているようです。
この「楽しそう!」という感情のサインは、ご褒美(おやつ)と同じくらい強力で、犬にとって幸福感や満足感をもたらします。
そのため、飼い主が心から嬉しい気持ちを伝えることが、犬のやる気を引き出すための最初のステップになるでしょう。
2.「この声や触り方、大好き!」
犬にとって、飼い主からの優しいスキンシップは、何よりも大切な愛情表現です。褒められるときに、頭や体を優しく撫でられたり、抱きしめられたりすることで、「自分は愛されている」「安心できる」と感じています。
この温かい触れ合いと優しい声の振動が、犬の脳内で快感や安心感を生み出す物質を分泌させると言われています。
この感覚は、しつけのご褒美としてのおやつがなくても、犬の行動を繰り返させたいときに効果を発揮します。この愛情を込めた触れ合いこそが、飼い主と愛犬の心の絆を深くする大切な要素なのです。
3.「これをすると、ご褒美がもらえるぞ!」
犬は、行動とその結果をセットで覚える学習能力が非常に高い動物です。例えば、「おすわり」をした直後に「えらい!」という褒め言葉とおやつをもらうという経験を繰り返すことで、「おすわり=ご褒美がもらえる」という強い結びつきを作ります。
この「ご褒美がもらえるぞ!」という期待感こそが、トレーニングを続けるための最大のモチベーションになります。
犬は、褒め言葉そのものをご褒美として捉えるようになりますが、特にトレーニングの初期段階では、おやつや大好きなおもちゃという具体的な報酬と結びつけることで、学習のスピードが格段に上がるようです。
4.「飼い主が満足していて、安心!」
犬は、群れで生活する本能から、飼い主(リーダー)の感情や状態を常に気にしています。飼い主が笑顔で自分を褒めているとき、犬は「自分はリーダーから受け入れられている」「この行動は正しい」と感じ、非常に安心した状態になります。
逆に、叱られたり無視されたりすると不安になり、ストレスを感じます。褒められることは、犬にとって「今の自分の居場所は安全だ」という精神的な安定につながるのです。
飼い主が満足していると感じることで、犬は自信を持つことができ、積極的に新しい行動を学ぼうという気持ちになります。
5.「もっと喜ばせたい!」
褒められる経験を積み重ねるうちに、犬は「飼い主の笑顔を見たい」「飼い主ともっと一緒にいたい」という強い欲求を持つようになります。これは、単にご褒美が欲しいという気持ちを超えて、飼い主への愛情や忠誠心に基づいた行動です。
犬は、褒められることで得られる嬉しさや満足感を再び味わいたくて、自発的に良い行動を取ろうとします。
例えば、言われていないのに自分から「お手」をしたり、飼い主の足元にそっと寄り添ったりするのは、「もっと喜ばせたい」という気持ちの表れで、信頼関係が成熟している証拠だと言えるでしょう。
犬のやる気を引き出す上手な褒め方

犬の学習と意欲を高めるためには、タイミングと感情を込めた表現が非常に重要です。まず、犬が良い行動をしたその瞬間に、「グッド!」「よーし!」など短く、決まった言葉を明るいトーンで伝えましょう。
良い行動の後に時間が経ってしまうと、犬は何を褒められたのか理解できず、学習効果が薄れてしまいます。
言葉と同時に、犬が特に喜ぶ優しいスキンシップ(胸や首元を撫でるなど)やおやつ、おもちゃでの遊びを少しだけセットにして与えることで、褒めの効果を最大限に高めます。
このように、褒め方を工夫することで、犬は「自分から行動すれば、良い結果が返ってくる」と学習し、より積極的にトレーニングに取り組むようになるのです。
やってはいけない!逆効果になる褒め方

犬が混乱したり、怖がったりするような褒め方は、逆効果になってしまいます。最も避けるべきは、褒めるタイミングが遅れることです。
例えば、失敗した行動を怒った後に褒めても、犬は「怒られた後に褒められた」という矛盾を感じ、混乱してしまいます。
また、興奮しすぎた大声で褒めると、特に繊細な性格の犬は叱られていると勘違いし、怖がってしまうことも。
さらに、毎回の褒め方が違ったり、気持ちがこもっていない単調な褒め方では、犬は何を求められているのか理解できず、やる気を失ってしまいます。
常に安定した声のトーンと、行動の直後というタイミングを守ることが、正しい学習につながるでしょう。
まとめ

犬にとって「褒め」は、愛情の確認であり、行動を学ぶためのご褒美です。飼い主の心からの笑顔、明るい声、温かい触れ合いが、犬の安心感と学習意欲を最大限に引き出します。
褒めるタイミングを逃さず、愛情を込めて接することで、しつけがスムーズに進むだけでなく、飼い主と愛犬の間に揺るぎない深い信頼関係が築かれるでしょう。
褒め上手な飼い主になることが、愛犬の成長と幸せな毎日を過ごすための秘訣なのです。
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