猫が『不妊手術』を受けると起こりうる変化5つ 飼い主が注意すべきことまで
猫の不妊手術(避妊・去勢)は、望まない繁殖を防ぐだけでなく、発情期のストレスや将来的な病気のリスクを減らす効果があります。ただし、手術後にはホルモンバランスの変化により、性格や体調、食欲などに少しずつ変化が現れることもあります。この記事では、猫が不妊手術を受けたあとに起こりやすい変化5つと、飼い主が注意すべきポイントを解説します。
不妊手術後に起こりうる変化5つ

不妊手術を受けたあとの猫は、ホルモンバランスの変化によって体や性格に少しずつ変化が現れることがあります。個体差はありますが、代表的な5つの変化を見ていきましょう。
1.性ホルモンの減少による行動の落ち着き
手術によって性ホルモンの分泌が減ることで、発情期特有の異性に対する興奮や攻撃的な行動が落ち着くようになります。外に出たがる、他の猫に対して強気になるといった行動も減り、穏やかに過ごせる時間が増える傾向があります。
2.発情行動・スプレー行為が減る
去勢・避妊手術を行うと、発情期のストレスが軽減されます。オスのスプレー行為(尿のマーキング)や、メスの「鳴き続ける」「落ち着かない」といった行動が減少します。
3.食欲が増し、太りやすくなる
ホルモンバランスの変化で代謝が下がり、エネルギー消費が減るため、太りやすくなる傾向があります。以前と同じ量の食事でも体重が増えることがあるので、手術後は食事内容やおやつの量を見直すことが大切です。
4.性格が穏やかになる・甘えん坊になる
不妊手術後の猫は、発情によるイライラや不安が減るため、性格がより穏やかになったように見えたり、飼い主に甘える時間が増えたりする子もいます。
5.毛並みや体つきの変化
ホルモンの変化によって被毛の質が変化する、体全体がふっくらとした印象になることなどがあります。ただし、過度な体重増加は関節や内臓に負担をかけるため、定期的な体重チェックを忘れずに行いましょう。
不妊手術後に飼い主が注意すべきこと

不妊手術は猫の体にとって大きな負担となるため、手術後のケアや生活環境の見直しがとても大切です。ここでは、飼い主さんが意識しておきたいポイントを紹介します。
体重管理をしっかり行う
手術後は代謝が落ちて太りやすくなるため、食事管理が最重要ポイントです。避妊・去勢後専用のフードに切り替えたり、食事量を調整して肥満を防ぐようにしましょう。
定期的に体重を測り、増えすぎないようコントロールすることが大切です。
術後の回復を見守る
手術から数日は、麻酔の影響や傷口の違和感で元気がないことがあります。安静にできる静かな場所を用意し、舐めないようにエリザベスカラーを着けるなどの対策を。
傷口が回復途中に気にして舐めてしまったりすると、切開した部分が開いてしまうこともあり、再度麻酔下で縫合する必要がある場合もあります。
かかりつけの獣医師からの指示をきちんと守り、エリザベスカラーや術後服の取り外しなどは勝手に行わないようにしましょう。
ストレスを減らす環境づくり
ホルモン変化によって気持ちが不安定になることもあります。静かな場所でゆっくり休めるようにし、無理に遊ばせたり抱っこしたりせず、猫のペースを尊重しましょう。
定期的な健康チェックを続ける
手術後も、年に1〜2回の健康診断を継続して行いましょう。体重・内臓・ホルモンバランスの変化を早めに発見できれば、肥満や病気のリスクをぐっと減らせます。
まとめ

不妊手術は、猫の健康を守り、安心して暮らせる毎日につなげる大切な選択です。手術後には、ホルモンの変化から行動や体型、性格に少しずつ変化が現れることもありますが、それは新しいバランスをつくろうとする自然な過程です。
発情期のストレスが減り、性格が穏やかになるなどのメリットがある一方で、太りやすくなる・食欲が増すといった点には注意が必要です。日々の体重管理や健康チェックを続けながら、猫のペースに合わせて穏やかな環境を整えていきましょう。
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