西武・桑原将志が入団会見、年俸2億円プラス出来高の複数年契約 決め手は「広池さんから熱いお言葉を」背番号は“7”

今オフにFAでDeNAから西武へ移籍した桑原将志(32)が22日、所沢市内の球団事務所で入団会見を行った。背番号は石毛宏典、松井稼頭央、片岡易之らが背負った「7」に決まった。契約は、複数年で年俸2億円プラス出来高(金額は推定)。
青みがかった紺色のスーツで出席した桑原は、「すごくワクワクしています。早くライオンズのユニホームに袖を通してプレーしたいなという気持ち」と率直な気持ちを話した。
西武入りの決め手は「広池(球団球団本部長)さんから熱いお言葉をいただきましたし、すごく悩んだんですけど、ぜひライオンズでトライしたい、ライオンズのために頑張りたいと決断いたしました」と説明。「僕にしかない気持ちの部分を評価していただいたので、すごく響きました」と明かした。
横浜に残る選択肢もあったが、「やはり環境を変えてやる方が自分のキャリアにさらに深みを増すかなと思いましたし、もっともっと野球人として人間としても深みを増していきたいなと思った」と新天地でのチャレンジを選んだ。
西武は今季、3年連続Bクラスのリーグ5位に沈み、2019年を最後にリーグ優勝から遠のいている。球団の印象は「伝統ある球団。現役でおられる方も優勝経験されてる方もいますし、ファンの方も熱いですし」と桑原。ベルーナドームは「よく暑いで有名だと思いますけど、僕の暑さがあれば吹き飛ぶんじゃないかなと思いますけど(笑)」と会見場を沸かせた。
最後にサプライズでファンからの寄せ書きを受け取った桑原。「きつねダンスっていっぱい書いてますね。あとはガッツと(笑)」。ファンに向けて「これといって変わったことはできないですけど、いかんせん不器用な人間なんで。ですけども勝ちにこだわる執着であったりだとか、そういったものは誰にも負けてないと思うんで、結果としてもライオンズでしっかり貢献できるように、数字を残せるように頑張っていきたい」とメッセージを送った。
桑原は、2011年ドラフト4位で福知山成美高からDeNAに入団し、14年間“横浜一筋”でプレー。昨季は、日本シリーズで打率.444、1本塁打、9打点でMVPに輝き、日本一の立役者となった。今季は、106試合に出場し打率.284、6本塁打、27打点、10盗塁をマークした。