松山英樹「マスターズに良い状態で臨む」来季の目標は“メジャー制覇” 米ツアー挑戦の後輩には「負けるつもりない」

ゴルフの松山英樹(33、LEXUS)が23日に都内で会見を行い、「気分的には良い気分で終わったかな」と今季を総括、来季の目標には“メジャー制覇”を挙げた。
スーツ姿で登場した松山は、司会の「明るい雰囲気で行きましょう」との言葉に「司会者次第だな(笑)」と笑顔で返し、会場を盛り上げた。
「今年(1月の)セントリーで優勝してからスタートして、その後なかなかいいプレーができなくて、苦しい時間も長かった。最後のヒーロー(ワールドチャレンジ)で優勝することができて、いい締めくくりもできましたし、来シーズンのきっかけもつかめたかなっていう感じで終われた。すごく気分的には良い気分で終わったかなって感じですね」と1年を振り返った。
松山は今季、24試合に出場し、賞金ランキングは22位、世界ランキングは17位。(12月23日時点)。2025年初戦の「ザ・セントリ-」で優勝を果たし、PGAツアー11勝とアジア人最多勝利を更新中だ。今年最終戦となったタイガー・ウッズ主催の「ヒーローワールドチャレンジ」(ツアー外競技)ではプレーオフを制し、本大会2度目となる優勝を果たした。
今季の日本でのプレーは、10月のベイカレントクラシックと11月のダンロップフェニックスの2回。「たくさんのギャラリーの方が集まってくれるので、いいプレーをしたいなと思ってるんですけど、悪くはない状態のはずなんですけど、優勝するためには全然足りないゴルフをしていて」と松山。「いいプレーをしても途中でミスしてしまったりとかっていうところが多かったんで、それを最終戦で克服できたっていうのは嬉しかった」と最後は手応えを得た。
今年悔しかった試合を聞かれると「優勝以外は毎週」としつつも、「マスターズの3日目」を挙げた。4月のマスターズの3日目は、首位と5打差、3アンダーの12位で迎えた松山だったが、5ボギー1ダブルボギーと出場14回のマスターズで初めてバーディがなく、マスターズでは自身ワーストとなる“79”でホールアウト、優勝争いから脱落した。
来季は「まずは早めに優勝して、マスターズに良い状態で臨むっていうことが、第1の目標です」と語る。「メジャーに照準を合わせて、一つでも多く優勝できるようにしていけたら」。目標は「もう1回、メジャーで勝つことですし、優勝の回数をもっと増やして。プレッシャーがかかる場面でプレーするっていうことが大事」と2021年のマスターズ以来のメジャー制覇へ、意気込む。
来季からは日本から4選手(中島啓太、金谷拓実、久常涼、平田憲聖)がPGAに挑戦する。「どういうプレーするのか楽しみ」としながらも「上位に入れば、負けたくないです。ただ自分のベストパフォーマンスを出せれば負けるつもりはないんで今は。自分のベストを出したときに負けるような感じに(彼らが)なってくれれば、(彼らの存在が)怖くなってくるんじゃないすか」と、プライドを覗かせた松山。「それは待ってるんでか?」との問いにも「待つつもりはないです。自分がその先に行けばいい話」と言い切り、松山流の厳しい言葉で後輩たちを鼓舞した。