「VIVANT」放送の約80年前にリアル“別班”がフィリピンに潜んでいた・・・29年間密林に潜んだ小野田寛郎さん 103歳の同期が語る「秘密戦士」の覚悟と訓練の実態とは【報道の日2025】

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2025-12-27 20:00
「VIVANT」放送の約80年前にリアル“別班”がフィリピンに潜んでいた・・・29年間密林に潜んだ小野田寛郎さん 103歳の同期が語る「秘密戦士」の覚悟と訓練の実態とは【報道の日2025】

1974年3月、羽田空港は一人の男性の帰国に沸きました。

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彼の名前は小野田寛郎、元陸軍少尉。

終戦を信じぬまま、フィリピン・ルバング島のジャングルに29年間潜伏し続け、“最後の日本兵”と呼ばれました。なぜ彼は戦いをやめなかったのか。本人が記した記録に、こうあります。

参謀部「別班」

「別班」といえば、2023年に放送された日曜劇場『VIVANT』で一躍注目を浴びた自衛隊の秘密組織が思い浮かびますが、実は旧日本軍の中にも似たような組織があり、「別班」と呼ばれていました。リアル‟別班”とも言える小野田さんですが、どのような訓練を受けていたのでしょうか?

「戸籍を抹消することになってもいいか」 異様な面接の記憶

小野田さんと共にスパイ養成機関「陸軍中野学校二俣分校」の同期生で訓練を受けた、井登慧(いと・さとし)さん(103)。

今回、TBSテレビ『報道の日』の取材に応じ、その実態を明かしました。

陸軍中野学校二俣分校は、1944年、旧日本軍の戦局が悪化した太平洋戦争末期、「本土決戦」に備えたゲリラ戦のエキスパートを育てようと静岡県浜松市に開校しました。

井登さんは、入校時の「異様な面接」を今も鮮明に覚えています。

 面接官
「お前が死んでも遺骨は親元に帰らないが、いいか?」
「戸籍を抹消することになってもいいか?」

こう問われ、「構いません」と答えた直後、面接官から意外な質問が返ってきます。

面接官
「後ろを向け」

後ろを向くと…

面接官
「目のつくところに何があったか言ってみろ」

井登さんは「タバコがあったな、灰皿があったな、万年筆はなかったけど書類があったな」と答えたところ、合格と言われました。

入校式で分校長は「教育が終わった暁には秘密戦士として能力を発揮せよ」「陸軍中野学校 二俣分校の名を名乗るな」と訓示。

外部には一切明かされない、秘密戦士の育成の始まりでした。

「潜入」に「宣伝工作」・・・ゲリラ戦の特殊な訓練 

3か月の訓練内容は特殊なものだったといいます。

井登慧さん(103)
「アメリカ軍の圧倒的な武力に対して、日本はまともに戦えない。だからこそゲリラ戦が大事になってくる」

河原で行われた訓練は、一般住民に扮装し、リュックサックに爆薬を入れて夜間潜入し、敵の陣地に行って爆破。

他にも、相手の機密情報を得るための「潜入」に…自国に有利な情報を広め相手の士気や世論に影響を与える「宣伝工作」など…秘密戦士としての育成を受けました。

別班命令を受け戦地へ 「生き延びて任務を完遂せよ」の教え

陸軍中野学校二俣分校を卒業すると、井登さんはゲリラ部隊の中隊長として台湾へ。小野田さんは、フィリピン・ルバング島に。

小野田さんに課されたのは参謀部別班命令。どんな命令だったのでしょうか。

井登慧さん(103)
「情報を集めたり宣伝工作をしたり、情報戦争をやれという命令。生き延びて任務を完遂せよ。決して玉砕するなと」

1945年8月15日、日本は終戦。しかし、小野田さんは忠実に任務を守り続け、29年間も密林に潜み続けました。

小野田さんはジャングルでどのように生き抜いたのでしょうか?そこには、小野田さんの徹底した健康管理があったのではないかと、井登さんは話します。

井登慧さん(103)
「絶対に自分の健康は自分で守らなければいけないと。手を握って、その太さによって体重の増減を測ったり、便の硬さで胃腸の調子を診たり、ヤシの繊維で歯ブラシを作って歯を磨いたり、タワシのようなものを作って乾布摩擦をしたり、徹底した健康管理をしていた」

小野田さんたちを育てた陸軍中野学校。そのノウハウや精神はその後、密かに自衛隊の“心理戦防護課程”に受け継がれたといいます。

自衛隊の“心理戦防護課程”とは?

TBSテレビ「報道の日」が接触したある元自衛隊員は、1990年代に“心理戦防護課程”で訓練を受けたと証言します。試験は、かつて井登さんが受けたものと似ていました。

面接を経て部屋を出たのちに、

「さっきの部屋のホワイトボードに何が書いてあったか?」
「デスクに何が置いてあったか」

といった質問を受けたといいます。

そうした試験をパスした後、受けた訓練は、工場の門の前で、何台のトラックが出入りしたかを毎日数え、そこから工場の生産能力を分析する「候察(こうさつ)」、敵の機密情報を得るための「潜入」、そして敵の建物に侵入して爆破するシミュレーションなど。

また「別人」になりきり、一般社会に溶け込む術などが教え込まれたといいます。

小野田さん帰還の裏側で…

29年の潜伏を経て、小野田さんはようやく帰国を果たしましたが、様変わりした日本にはなじめなかったといいます。

帰国の翌年には、兄のいるブラジルへ渡り、牧場を始めました。それでも、晩年は折々に日本へ戻り、自然の中で子供たちの育成に情熱を注ぎました。
そんな小野田さんの帰還をめぐっては、戦後補償に絡む、ある外交の駆け引きが行われていました。

TBS系列で12月28日放送する(午前9時54分~)『報道の日2025』では、小野田さん帰還の経緯を貴重な証言と共に振り返り、当時は明かされなかった外交における駆け引きにまで迫ります。

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