「これはゴールではなくスタート」高市早苗総理誕生で「ガラスの天井」は破られた?上川陽子元外務大臣に独占インタビュー【報道の日2025】

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2025-12-28 20:00
「これはゴールではなくスタート」高市早苗総理誕生で「ガラスの天井」は破られた?上川陽子元外務大臣に独占インタビュー【報道の日2025】

日本で初の女性総理が誕生した今年、ついに「ガラスの天井」は破られたのかー。
高市早苗氏と総裁選を戦い、これまで法務大臣や外務大臣など要職を歴任してきた上川陽子氏がTBS「報道の日」の取材に応じ、ガラスの天井の実態や、なぜ高市氏が女性初の総理大臣の座を掴むことができたのかなど、自身の政治活動を振り返りながら語った。

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ーー高市さんが総理になられて、ガラスの天井が打ち破られた、万歳ということなのか、それともこれからさらに努力していかなければいけないのか、どう感じていますか?

「今回は日本の憲政史上初めての女性総理が誕生したということで、ガラスの天井は破られました。しかしこれはゴールではない、スタートです。ここからがまさに、団結と連帯の中で、皆さんが生き生きと活躍できるようにしていくというのは、これは女性活躍のシンボルとして、大事にしていかなければいけないと思っています」

女性総理の誕生を「ゴールではなくスタート」と評価する上川氏。
上川氏が初当選を果たした2000年は、まだ女性議員が珍しかった時代。衆議院の女性議員の割合は7%ほどだった。そんな状況の中で、政治の世界に飛び込んだ原点はどこにあったのか。

「弾むマリのように」政治家になった原点

「(アメリカ)留学時代に、スーザン・ファーという当時のアメリカでの日本専門家の方がいらして、その方のゼミを取って、自分のキャンペーンレポートをその時書いたんですね。キャンペーンレポートのタイトルは「弾むマリのように」、bouncing ball というタイトルなんです」

「それでもし仮に、私が(政治家に)立候補するならばということで、静岡のいわゆる地合いがどうなっているのかを分析し、どういう戦略で打ち破っていくのかということについてレポートをまとめて、エクセレントという評価をされたんですが、「bouncing ball」というのは私の母が、私を育てるときに、『弾むマリのように何でも自分が思ったことをやってごらん』っていつも後押ししてくれた。そのことが今に至っているなと思うんです」

「母は専業主婦で、自分は体が弱いので自分が思うことができない。しかし、娘には『やってごらん』というふうに言って後押しをしてくれた。後押しができるような存在、これはロールモデルというんですが、日本においても極めて大事だなと思うんですね」

女性議員として自民党の中で「選んでいただくための努力」

ーー上川さんはご自身の経験を振り返って、男性社会でやりにくかった思い出や、もどかしい思いをされたことはありませんか?

「自由民主党の中で立候補するというのは、なかなか難しいです。その前に候補者になるということが非常に重要なのですが、小選挙区比例代表制度の中で、小選挙区で議席を預かることは本当に難しいことです」
「候補者になるということについては、既にその場所に多くの男性議員の皆さんがいらっしゃるので、なかなか女性を、ということになると小選挙は非常に難しい」

自民党の公認候補として、女性が政治のスタートラインに立つことに、大きな壁があった時代。上川氏は当選後、「自民党の中で重要なポストに就くことが大事だった」と話します。

「私はもちろん女性議員なんですけれども、そういう思いであまり活動してきませんでしたので、自分自身、可能な限り自分らしい政治活動をしていくということを徹底してきたつもりです」
「何のために政治家になる決断をしたのかという、絶えず原点を自分自身が確かめながら活動してきた初当選からの25年だったなと思います」

「私の場合、(当選)3期で男女共同参画と少子化対策の担当大臣を務めさせて頂き、この間3回、法務大臣、直近でいくと外務大臣を務めたわけでありますが、政府の中で要職に抜擢いただくことは極めて大事なことだと思います」
「政府の大きな役割を果たすことができたというのは、非常に幸運なことだったと思います。同時に成果を上げるということによって初めて認められるわけですので、成果を評価していただいて、次にまた可能性が開かれるという意味では、これは有権者の皆さんが選ぶということもそうですけれども、自民党の組織の中で、選んでいただくための努力というのは、色々な課題や問題がある中で、非常に重要なことだと思っています」

総裁選を戦って・・・ガラスの天井は「意識して動いてきたつもり」

ーー女性議員であることを前面に出さない、自分の使命感に従って活動しようと思うとなおさら、「あなた女性だから」という周りからの反応が、グサッときたり、辛いと思われることはありませんでしたか?

「そういう社会であるかもしれないなと思っていると、“ああ、来たか”という感じでありまして、それが自分自身をためらわせたりするということは全くなく、逆に奮闘します、奮起します。立ち向かっていくには自分自身がしっかりと方針を持って、そしてそれを変えない、ぶれない。断固とした姿勢で進んでいくと」

2024年、上川氏は高市氏と共に自民党の総裁選に立候補。候補者9人のうち2人が女性だった。

ーー実際に総裁選を戦ってみて、女性であることのガラスの天井はありましたか?

「ガラスの天井という意味では、女性初の総理ということを私も申し上げてきましたので、そのことを意識して動いてきたつもりではあります。しかしそれが目的ではないので。2040年問題(※日本の高齢者数がピークに達し、これによって直面する社会課題の総称)、あるいは国際社会において厳しくなる外交安全保障環境の中で、日本の立ち位置、しっかり立っていけるかどうか、重要な瀬戸際にある。ましてや(戦後)80年の節目の年。こういったことを足し合わせて考えると、今までの既成の概念ではない改革をやっていかなければいけないという思いの方が非常に強かった」

ガラスの天井のその先へ 求められるのは「やっぱり結果」

ーー女性総理誕生、日本にとってどういう意義があると思いますか?

「世界で初めて女性の元首が誕生したのが今から45年前の1980年、アイスランドの大統領なんですね。その後、アイスランドでは昨年、二人目の大統領が誕生して、万博の時にも来日されました。アイスランドはジェンダーギャップ指数で、16年(連続)1位を占めている国です。今年は日本が118位、そこで憲政史上初めての女性総理が誕生したということで、大変国民の皆さんの期待が大きいと思っています」

「アイスランドの大統領が来日されたときに、私達に対してメッセージを発信していらっしゃるんです。『アイスランドがここまで来ることができたのは、女性大統領一人だけの頑張りではなく、その長い道のりにおいて、私たち全ての女性の努力と団結ばかりか、男性たちのサポートがあってこそ実現できた』と」

「女性全員がこれまで積み上げてきたものの成果としてあるんだということと、そして男性の応援もあったということ。このことをしっかりと考えて、ゆえに女性政策についても、この時期にやるべきことについては大きくジャンプアップできるようにしていく必要があると思います」

「やっぱり結果だと思います。そしてその期待にどう応えられるかということが私は勝負だと思います。しかし一人の勝負ではないので、女性の政策、女性目線、あるいはWPS(※女性・平和・安全保障)に関わるところで、日本がいかに存在感を発揮することができて、女性や子どもが犠牲になるという問題に切り込んでいけるのか、そのリーダーシップが求められている。そこに大きく打ち出していくことが大事であるという意味では、立ち止まることはできない。どんどん前に向かって進んでいくということが必要なのではないかと思います」

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