今年が元年 現実世界で動く「フィジカルAI」 世界から後れる日本は“動くAI”で反転攻勢狙う 開発進む“国産四足歩行ロボ” 将来はクマ対策にも【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-01-08 14:52
今年が元年 現実世界で動く「フィジカルAI」 世界から後れる日本は“動くAI”で反転攻勢狙う 開発進む“国産四足歩行ロボ” 将来はクマ対策にも【news23】

現実のモノを動かす「フィジカルAI」。生成AIでは後れを取ってきた日本ですが、ものづくりは得意分野。“動くAI”で巻き返しは図れるのでしょうか。

【写真を見る】写真を撮るロボ、人間とボクシングで戦うロボ…出展された“ロボ”の数々

最新技術の祭典「CES」 主役はAIも…注目はフィジカルAI

アメリカ・ラスベガスで開幕した世界最大規模のテクノロジー見本市「CES」。

写真を撮るロボに、人間とボクシングで戦うロボ。世界各国から4500を超える企業の最新技術が集合しました。

主役はやはりAIですが、その中でも今年注目されているのが「フィジカルAI」です。

現実世界を理解して自ら動く「フィジカルAI」 2026年は「フィジカルAI元年」

「フィジカルAI」とは、ChatGPTなどデジタル空間で活用される生成AIとは対照的に、AIが現実世界を理解し、自律的に動く技術です。

ルーマニアの企業が開発したヘッドセットを装着すると…

記者
「今、私は目隠しをしているのですが、このデバイスのおかげで障害物・人を避けて通ることができます」

AIが歩行者などの障害物を判別し、振動で安全な方向へ導いてくれます。

「ドットルーメン」コーネル・アマリエイCEO
「これは盲導犬に代わるテクノロジーなのです。視覚障がい者の手を取るようにし、障害物を避け、目的地へ連れていく。こうした技術が実現できるのです」

日本からは富士通が四足歩行ロボを出展。まだまだ試行錯誤中ですが、取り付けられたカメラで人の動きを察知。防犯や工場の安全管理などでの活用を目指しているということです。

富士通 空間ロボティクス研究センター 山田茂史センター長
「空気を読んで助けてくれるとか、そういうこともできるんじゃないかと思っています。国内だけじゃなく海外に対しても、活躍していきたいと思っています」

「フィジカルAI元年」とも呼ばれる2026年。この分野で、まさに反転攻勢を狙っているのが日本です。

人間と同様に歩く・踏ん張る四足歩行ロボット 日本の「フィジカルAI」最前線

現在、アメリカがChatGPTやGeminiで億単位のユーザーを獲得し、独走状態に。

スタンフォード大学がまとめたAIの研究や投資などを評価した国別ランキングでは、日本は9位にとどまっているのです。

こうした状況を受け、政府が国産AIの開発に向けて5年で1兆円規模の支援を計画していることが判明。この中で「日本の勝ち筋」と位置づけたのが、フィジカルAIだったのです。

埼玉県にある研究所「Highlanders」で開発が進められていたのは、国産の四足歩行ロボット「HL PRO」。特徴は転ばない、倒れない技術です。

不安定な道はもちろん、ちょっと押しても力を受け流し、倒れません。

あらゆるシチュエーションを学習し、デコボコ道やツルツル滑る道でも人間と同じように歩く・踏ん張ることができるのです。

この四足歩行ロボットは、将来的には災害現場やクマ対策など、過酷な現場での活用を目指しているといいます。

ハイランダーズ 増岡宏哉 代表
「この国の安心・安全を守るためにも、これから先ロボットが活躍していくと考えている。デコボコ道って泥だらけになったりする環境が大半。何年間も使えるロボットを作ろうと思ったら、日本しかないと思う」

「ロボット産業を日本の基盤産業の一つとして」フィジカルAIで世界に挑む

フィジカルAIの分野ではアメリカ、そして中国が既に高い技術力を見せています。

ものづくりの国、日本。そこに勝機はあるのでしょうか?

ハイランダーズ 増岡宏哉 代表
「ロボットをつくる・製造業は日本の一番得意な分野。ロボット産業を日本の基盤産業の一つとして確立していきたい」

富士通 空間ロボティクス研究センター 山田茂史センター長
「ロボットの活用も広げていく。そこが我々のミッション。勝機はあります」

“動くAI”日本にチャンス? ものづくり×フィジカルAI

小川彩佳キャスター:
生成AIでは後れをとってきた日本ですけれども、フィジカルAIでは日本の技術力に期待したいですよね。

トラウデン直美さん:
私はフィジカルAIをすごく楽しみにしていて、いろいろな生活だったりモビリティだったり、未来の映像が出てくるものにものすごくワクワクしています。日本の丁寧な技術力ってものすごく強みだと思います。

ただ一方で、慎重な部分もあったと思いますが、やっぱりAIの分野ってスピード感もものすごく大事だと思うので、スピード感と技術力でワクワクする未来を見せてほしいなと思っています。

小川キャスター:
各国がしのぎを削っていますから、スピード感が大事ですよね。

トラウデン直美さん:
レアアースのニュースなど、ちょっと心配な部分もありますけれども、スピードを緩めずにどんどん開発されて欲しいですね。

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<プロフィール>
トラウデン直美さん
Forbes JAPAN「世界を変える30歳未満」受賞
趣味は乗馬・園芸・旅行

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