猫が高確率で命を落とす『危険な感染症』4つ 主な症状から予防法まで解説

2026-01-09 20:20

猫の感染症にはたくさんの種類があり、その中には危険度の高いものも存在します。今回は、命に関わる可能性がある感染症の症状と予防法について解説します。

1.猫パルボウイルス感染症

体温を測る猫

猫パルボウイルス感染症は、「猫パルボウイルス」によって起こる危険な感染症です。猫汎白血球減少症、猫伝染性腸炎とも呼ばれます。子猫が感染した場合の致死率は約75~90%といわれ、とくに注意が必要です。

感染猫の排泄物を口にしたり、ウイルスが付着した手で触ったりすることによって感染し、多頭飼いのケースではあっという間に他の猫に広がることも少なくありません。

感染すると、数日の潜伏期間を経て食欲低下や発熱などの症状が現れます。重篤になると、嘔吐・下痢など消化器系のトラブルを起こし、脱水症状を起こします。成猫の場合は、症状がまったく見られないことや軽い症状のみ見られることもあるようです。

猫パルボウイルス感染症を予防するためには、定期的なワクチン接種が有効といわれています。また、感染猫を迎える場合は、他の猫に感染しないように隔離することが大切です。

2.重症熱性血小板減少症候群

痒がる猫

「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、マダニに噛まれることで感染します。猫から人間へと感染する「人畜共通感染症」のひとつでもあり、国内でも「猫に噛まれて感染した」という事例があります。

猫が感染すると致死率60〜70%と非常に高く、注意が必要です。感染後、6〜14日で発症し、元気や食欲がなくなる、発熱、黄疸、嘔吐などの症状が現れます。重篤化すると、多臓器不全を起こして命を落とすという怖い病気です。

感染しないためには、とにかくマダニに噛まれないよう気を付けることが大切です。また、定期的に『ノミ・マダニ駆除薬』を投与することで、マダニの寄生や吸血のリスクを減らすことができます。

3.猫免疫不全ウイルス感染症

もみあう猫たち

「猫免疫不全ウイルス感染症」は、俗に「猫エイズ」と呼ばれる感染症です。喧嘩によって感染することが多く、人や犬への感染は認められていません。症状が見られない場合もありますが、発症すると比較的長い年月をかけて命を落とすケースもあります。

5つのステージがあり、最初はリンパ節腫大や白血球減少、下痢などの症状が現れます。中でも、口内炎はよく見られる症状のひとつです。最後は免疫力が著しく低下し、別の病気を併発してしまうこともあります。

認知度の高い感染症ではありますが、残念ながら治療法は確立されていません。そのため、感染した場合は緩和治療を行うこととなります。感染猫による咬傷で感染することが多いため、屋外に出さないことが最大の予防法となります。

4.猫伝染性腹膜炎

うずくまる猫

「猫伝染性腹膜炎」は、突然変異したコロナウイルスによって引き起こされます。感染猫の唾液や鼻水、排泄物を口にすることで感染することが多いようです。致死率ほぼ100%として恐れられる感染症でしたが、治療薬が開発されたことで、回復を期待することもできるようになりました。

感染すると、胸やお腹に水が溜まったり、しこりができたりといった症状が現れます。また、目の色が変わるケースも多く報告されています。治療をしない場合、1ヶ月もしないうちに命を落としてしまうことも珍しくありません。

猫伝染性腹膜炎を予防するワクチンは国内にはなく、外に出さない、無理な多頭飼いをしない、ストレスをかけないといった基本的な予防法が重要となります。

まとめ

ワクチンを受ける猫

猫の感染症には、ワクチンで予防できるものとできないものがあります。すべての感染症を防ぐことはできませんが、猫の健康のために定期的な接種をすることをおすすめします。

また、ほとんどの感染症は、感染猫と接触することによって感染します。野良猫は感染症を患っているケースが非常に多いため、完全室内飼いを徹底しましょう。また、家から脱走しないよう、扉や窓のロックには気を付けるようにしてください。

感染猫との接触だけでなく、人間を介してウイルスが持ち込まれることもあります。外から帰ったときは、手洗いやうがいを欠かさず、身に付けていたものをすべて除菌するのが理想的です。

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