猫がケガや体調不良を『隠している』ときのサイン5つ 見逃せない仕草や見極めるためのコツ

2026-01-10 20:20

猫は本能的に、弱みや体調不良を隠そうとする習性があります。そのため、飼い主さんが異変に気づいたときには、病気がかなり進行しているケースも少なくありません。今回は、猫が怪我や体調不良を隠している時に見せる5つのサインを紹介します。早期発見・早期治療のためにもぜひ知っておきましょう。

1.食事量と飲水量の増減

並んでいるご飯を見つめる猫

猫の体調不良を示す最も分かりやすいサインが、食事量と飲水量の変化です。食欲が急激に落ちたり、反対に急に増えたりした場合、胃腸や肝臓、膵臓、腎臓などの内臓になんらかの問題が発生している可能性があります。そのほか、食欲不振は痛みや吐き気、歯のトラブルなどさまざまな原因で起こります。

一方、飲水量が異常に増えている場合は、糖尿病や腎臓病といった重篤な病気が疑われます。猫が水を飲む回数や量が明らかに増えたと感じたら、早めに獣医師に相談しましょう。ちなみに、健康な猫の1日の飲水量は、体重1kgあたり50ml前後(食事に含まれる水分を含む)とされています。

食器に残ったフードの量や、水の減り具合を毎日記録しておくと、微妙な変化にも気づきやすくなります。

2.おしっこの回数・量の増減

トイレ掃除をじっと見ている猫

排泄に関する変化は、猫の泌尿器の健康状態を知る手がかりになります。おしっこの回数が極端に増えたり、量が減ったり、または全く出なくなったりした場合、深刻な体調不良を疑う必要があります。

特に、トイレに何度も行くのに少量しか出ていない、まったく出ていない場合は、尿道が詰まる尿道閉塞を起こしている可能性が考えられます。その場合は迅速な対応が必要になりますので、夜間でも迷わず動物病院を受診しましょう。

逆に、おしっこの量が増えている場合は、腎臓病や糖尿病などが考えられます。この場合は同時に飲水量も増えているはずです。

また、普段はトイレで排泄する猫が、リビングやソファーなど普段しない場所でおしっこをするようになった場合、尿路結石症や膀胱炎、ストレスが疑われます。

3.体重の減少

体重計に乗っている猫

「最近なんだか元気がない」「食欲落ちたかな」と思っていたら体重まで減っていた。実はこれ、飼い主さんが意外と見落としがちなサインなのです。猫の体重が徐々に、または急激に減少しはじめた場合、その背後には深刻な病気が潜んでいる可能性が疑われます。

一般的に短期間で体重が10%減ったら危険だと考えられています。健康的な猫であれば、体重が10%も減ることはありえません。急激に体重が減ったときには、腎臓病、甲状腺機能亢進症、糖尿病、悪性腫瘍などが原因として考えられます。体重が大幅に減ると体力も落ちますので、5%減を目安に動物病院を受診しましょう。

また、最低でも1か月に1度は体重を測り、変化を記録しておくことをおすすめします。

4.行動の変化

ウトウトしている猫

病気や痛みを隠している猫は、行動パターンに明らかな変化が見られます。

例えば、関節炎などで体に痛みがある場合は、毛づくろいの頻度が減少します。そのため、被毛のお手入れが行き届かなくなり、被毛にも変化が見られるようになるでしょう。逆に、同じ場所を過剰に舐め続ける場合は、皮膚炎やストレス、あるいはその部位に痛みがあるため気になって舐めている可能性が考えられます。

また、普段は活発な猫が隠れる時間が増えたり、寝ている時間が異常に長くなったりするのも危険なサインです。猫は体調不良のときに、静かで安全な場所でじっとして体力の回復をはかろうとする本能があります。ご飯の時間になっても起きてこないというときは、注意しましょう。

5.鳴き声・鳴き方

画像のALT

鳴き声や鳴き方の変化は、不調を訴える大切なサインです。いつもは、ほとんど鳴かない猫が夜泣きをするようになったり、突然大きな声で繰り返し鳴くようになったりした場合は、どこかに痛みや不快感を抱えている可能性があります。夜鳴きや大きな声で鳴く原因になるおもな病気には、甲状腺機能亢進症や認知症があげられます。

また、排泄時に唸るような鳴き声をあげる、抱き上げたときや触られたときに甲高い声で鳴く場合は、怪我や関節炎、腹痛などの体の痛みを訴えている可能性があるでしょう。

鳴き声や鳴き方の変化は、飼い主さんへの重要なSOSです。猫が何を要求しているのか、何に苦しんでいるのかを推測し、適切に対応する必要があります。

まとめ

足に包帯を巻かれている猫

猫は本能的に体調不良を隠す習性があります。そのため、飼い主さんが愛猫の異変に気づくには、日々の観察と小さな変化を見逃さない注意深さが不可欠です。

食事や飲水、排泄、体重減少や行動の変化は、猫が怪我や病気を隠している際に見せる重要なサインです。体調不良のサインが見られたら、重篤な病気の初期症状である可能性を常に念頭に置いた対応を心がけましょう。そして、少しでもおかしいと感じたら、迷わず獣医師の診断を受けることが大切です。

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