「1個80円」百貨店でお手頃おでんを展開、五感で楽しめるデパ地下 リニューアルで続々登場【Nスタ解説】
こんにゃくなどのおでんが「1個80円」。商店街のお店やコンビニなどではなく、デパ地下で販売されているおでんの価格なんです。今回はデパ地下の“売り出し方”の変化についてお伝えします。
【写真で見る】特殊な鉄板でボール状に焼き上げるハンバーグ・外はサクッ、中はフワッとしたフィナンシェ
リニューアルで続々登場 “五感で楽しめる”デパ地下
出水麻衣キャスター:
西武池袋本店は2025年、デパ地下のリニューアルをきっかけにおでんを本格的なスタイルで販売しています。
「吉祥寺 塚田水産」では、熱々の出汁にたっぷり使ったおでんをその場で販売していて、おでん37種、価格は80円〜650円となってます。(※取材時)
1999年に311店舗あった百貨店は、2024年には178店舗まで減少。苦境に立たされている百貨店ですが、お客さんに来てもらおうと新たな取り組みも行われています。
それが“五感で楽しめる”演出です。
▼西武池袋本店「つきじ鈴富」
板前が常駐していて、好きなネタを2貫から注文でき、シャリの量などお好みの注文も可能
▼西武池袋本店「ピエール マルコリーニ」
店内の厨房で仕上げを行い、出来立てのケーキが店頭に並ぶ
▼「格之進ハンバーグ」新宿髙島屋店
お客さんの目の前で仕上げて“視覚”と“聴覚”を刺激
▼「ビーン トゥ フィナンシェ」新宿髙島屋店
店内のオーブンで黄金色に焼き上げれば甘~い香りと共に、外はサクッ、中はフワッとしたフィナンシェの出来上がり
「一つからという贅沢」 取材で発見したデパ地下の変化とは?
出水キャスター:
昔は、デパ地下に置いてあるお惣菜やお弁当はセントラルキッチンで作られて運ばれてきていたそうですが、最近では「その場で調理する」というトレンドがあるそうです。
そんな百貨店ですが、ライバルとなるのが、「ふるさと納税」や「ネット通販」だといいます。
ふるさと納税やネット通販などにより、特別な品などの購入機会が減っており、その対策として、デパ地下は、体験型での集客を狙っています。
流通アナリストの中井彰人氏によると、「デパ地下だけで収益を見込むのは難しいので、他の階へ足を運んでもらうのが最大の狙いではないか」といいます。
そして、実際にデパ地下を取材して私が注目したのは「一つからという贅沢」です。
西武池袋本店の地下1階にある「卯花墻(うのはながき)」では各地の銘菓が揃っています。普通は“箱売り”をイメージしますが、こちらは一個から販売されています。
各地の銘菓を一つから購入できるので、「誰かに差し上げる前に味見したい」というニーズにも応えられます。
さらに、「曜日限定」という日替わりのコーナーもあり、月曜から日曜それぞれで各地の銘菓を販売しています。
店員さんからすると並び替える大変さもありますが、物価高騰の中、「一つだったら手に取りやすい」というニーズに応えているといいます。
「The HEADLINE」編集長 石田健さん:
ギフトでは、贈る人の好みに合わせて品物を選ぶ楽しさもありますし、便利だからというだけではなく、その後ろにストーリーが見えてくるのが素晴らしいですよね。
出水キャスター:
店員さんによると、「(ギフトを渡すときに)私が食べてこんな味だったんだけどね」っていうお話から、まず入れるというのも魅力だというふうに話していました。
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<プロフィール>
石田健さん
ニュース解説メディア「The HEADLINE」編集長
鋭い視点で政治・経済・社会問題などを解説