約682万頭で下げ止まりの犬の飼育頭数。18歳までに犬とふれあうと大人になって飼いたくなる?!

2026-01-15 13:00

「全国犬猫飼育実態調査」は、ペットフード協会が毎年行っている調査で、全国での犬猫の飼育実態をさまざまな角度からリサーチしています。 調査結果は、ペット飼育を取り巻く社会的背景を知るための指標ともなるデータであり、ペット飼 […]

「全国犬猫飼育実態調査」は、ペットフード協会が毎年行っている調査で、全国での犬猫の飼育実態をさまざまな角度からリサーチしています。

調査結果は、ペット飼育を取り巻く社会的背景を知るための指標ともなるデータであり、ペット飼育の推移と現状を可視化した貴重なものといえます。

2025年の調査結果がペットフード協会のウェブサイト上で公開されているので、皆さんもぜひ一度ご覧になってくださいね。ペットと暮らす楽しさや健康への好影響を知ることができると思いますよ。

きっと、新たな発見や気づきを得ることもできるはず。

犬の飼育頭数は下げ止まり、猫は横ばいで推移

今回の調査結果をみると、犬の飼育頭数は約682万頭で、しばらく下がり続けていた飼育頭数もようやく下げ止まった感があります。しかし、世帯飼育率は8.50%で、わずかながら依然として下降傾向にあるようです。

猫の飼育頭数は約884万7千頭、世帯飼育率は8.42%で、いずれも昨年よりもわずかに減ってはいますが、傾向としては横ばいで推移しているといえます。

1年前からペットと暮らし始めた「新規飼育」をみると、犬は約45万1千頭でほぼ横ばい、猫は、2021年の約48万9千頭から減少傾向だったのですが、2024年が35万9千頭、2025年は約33万3千頭で、ほぼ横ばいになったといえます。

18歳までのふれあいがペットと暮らしたい気持ちを醸成する

今回の調査によって、「いずれペットを飼いたい」と思っている人と「飼うつもりはない」人を比べてみると、「飼いたい」と思っている人は、そうでない人よりも、18歳までの犬や猫とのふれあい経験の割合がはるかに高いことがわかりました。

この結果をみると、子どもの頃の動物とのふれあい体験がペット飼育の大きな動機づけとなっていることがうかがえます。この記事を読んでくれている飼い主さんの多くも、子どもの頃に犬や猫とふれあった経験をお持ちなのではないでしょうか。

犬と暮らす人は、そうでない人と比較して介護状態や死亡するリスクがほぼ半減することや、認知症の発症リスクが40%減少するなど、ペットと暮らすメリットを科学的に証明する研究結果は数多くあります。

また、子どもの頃に動物とふれあうことは、思いやりの心を育み、他の生き物に対しての接し方、最終的には人との接し方に大きく影響することもわかってきています。

課題も見える「ペットの入手先」

ペットの入手先は、犬の場合、「ペットショップで購入」(57.3%)がもっとも多く、次いで「ブリーダーから購入」(19.5%)となっています。猫の場合は、「ペットショップで購入」(33.6%)、「友人・知人からの譲渡」(21.0%)の順になります。

上のグラフを見てお気づきと思いますが、「シェルターからの譲渡」や「譲渡会を通じての譲渡」がまだまだ少ないですよね。

今回の調査の中には「シェルターからの入手検討有無」という項目もあり、犬猫ともに「シェルターを知らなかった」と答えている飼い主さんが約半数いるというデータがあります。保護犬猫を迎える側の住環境や経済状況など、譲渡に関するハードルについて考える必要はあると思いますが、シェルターの認知度をもっと上げていくということも今後の課題なのかもしれませんね。

ペットフード協会は、「PET LIFE SUPPORT」を通して、人とペットの共生社会の未来をサポートする活動を支援しています。

シェルターは「命の架け橋」でもあり、その存在をもっと知ってもらうことは、ペット業界の使命のひとつであると、私たちは考えています。

人気犬種と犬猫の平均寿命

なんとなく気になってしまうのが人気犬種ではないでしょうか。

今回の調査でも人気の犬種はお馴染みの顔ぶれとなり、トップは「トイ・プードル」で連勝中。トップの座は不動のものとなりつつあります。トイ・プードルは、60代での飼育率が高いという結果も出ています。2番手は「柴犬」。この犬種は日本犬の代表格的存在で、海外でも人気が高いですよね。

興味深いのは、上のグラフで参考データとしてご紹介していますが、「アメリカン・コッカー・スパニエル」が20代での飼育率が高く、若い方に人気の犬種となっているようです。また、近年、チワックスやマルプーといった純血種同士をミックスさせた「ミックス犬・ハーフ犬」の人気も高まってきているようです。

平均寿命は、犬全体が「14.82歳」、猫全体は「16.00歳」という結果が出ています。種別ごとの平均寿命は、犬の場合、超小型犬「15.28歳」、小型犬「14.59歳」、中・大型犬「13.63歳」。猫は、完全室内飼いが「16.23歳」、外に出る猫が「15.12歳」となり、犬も猫もほぼ横ばいで推移しています。

やはり、犬では小型犬のほうが中・大型犬よりも寿命が長く、猫では外に出る猫よりも出ない猫のほうが寿命が長いようです。

まとめ

前述しましたが、「全国犬猫飼育実態調査」の結果は、ペットフード協会のウェブサイト上で誰でもご覧になることができます。

今回ご紹介した項目以外にも、ペットフードに関するデータやお金に関するデータ、防災対策・意識、ペット飼育が子どもやシニア世代にもたらすプラスの効用など、調査結果は多岐にわたっています。

この調査は、ペットフードに携わる企業のマーケティングや商品開発に役立てるためだけに行なっているわけではないんです。ペットと暮らす家族の幸せな暮らしに役立てるための調査でもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

なるほど~なことや、ヘェ~なこと、あっと驚くようなデータを発見することができるかもしれませんよ。

◎写真:ほりまさゆき(風の犬たち)

記事の監修
獣医師
徳本一義
  • 一般社団法人ペットフード協会 新資格検定制度実行委員会委員長
  • 一般社団法人ペット栄養学会 理事
  • 有限会社ハーモニー 代表取締役
  • 日本獣医生命科学大学、帝京科学大学、ヤマザキ動物看護専門職短期大学非常勤講師

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