猫の『入院が必要』になる5つのケース 準備する物はある?事前に知っておくべきことも

2026-01-15 17:00

猫が入院が必要になった場合、悲しみに加えて準備する事や決めなくてはいけないことなどで、頭がいっぱいになる事が多いため、事前に想定しておく事が大切です。この記事では入院になるケースと、その際に必要な準備や知っておくべき事についてご紹介します。

︎猫の『入院が必要』になる5つのケース

手術

1.全身麻酔後

全身麻酔下での手術後は、動物病院や手術内容にもよりますが基本的には短時間であっても入院が必要となります。

一般的に全身麻酔は手術中のリスクが最も高いと思われがちですが、実は手術後が最も全身麻酔による死亡リスクが高く、全身麻酔後は、様々なモニタリングをしながら、最大限の注意を払った管理が必要となります。

短時間の手術では、バイタルが安定し足取りがしっかりとすれば半日もしくは1日ほどの入院で帰れる場合もありますが、元々病気のある場合や、全身状態が良くない場合、家での安静管理ができないと判断された場合には、必要な日数の入院が必要となります。

2.静脈点滴が必要な時

静脈点滴とは、人と同じように静脈に点滴のルートをとってそこから少しずつ時間をかけて点滴を行う方法です。

犬猫の場合、背中の皮膚が伸びるので、その部分の皮下に動物病院で点滴をして、自宅で吸収されるのを待つ皮下点滴という日帰りの方法もありますが、静脈点滴の方がより効率的に点滴を全身に効かせられるだけでなく、厳密な点滴量の調節や、他の注射薬の追加などもできます。

しかし、静脈点滴の場合は点滴のルートが血管に24時間入っている状態のため、動物病院の限られたスペースで安静と観察が必要となります。

3.酸素室が必要な時

様々な理由で酸素をうまく取り込めなくなっている場合、酸素室での入院が必要となるケースがあります。

特にチアノーゼという舌が紫色になっている場合や、口を開けて呼吸をしている場合には一刻を争う状態のため、すぐに酸素室での管理が必要となるケースが多いです。

しかし、酸素室内にいれば全身状態が安定しており自宅で過ごしたい場合や、自宅で看取りたい場合には、自宅に酸素室をレンタルできるサービスもあります。その場合も設置までの間は動物病院で入院が必要となります。そのため酸素室をレンタルする場合には、獣医師とよく相談をした上で決めることが大切です。

4.頻回の注射や医療行為が必要な時

全身状態が良くない場合には入院をする事で獣医師が状態に応じた注射をすぐに打つことができます。

内服薬でも効果はありますが、より迅速に全身に効かせたい場合には注射が最も早く効果を発揮します。

また、猫に多い尿道閉塞などで、尿カテーテルが設置されている場合の管理など、医療行為が常時必要な時にも入院が必須となります。

5.急変のリスクが大きい時

急変時にすぐに対応できるかどうかで、その後助かるかどうかが大きく変わります。そのため、全身状態が良くなく、急変するリスクが高い場合には入院を勧められる事が多いです。

実際には急変のリスクが高い動物では、常に脈拍や血圧、酸素飽和度や体温などをモニタリングしながら、急変の一歩手前で気づけるように観察されています。

しかし同時に、急変のリスクが高いということは、どんなに医療行為を施しても助からない可能性もあります。

自宅で看取りたいなどの希望がある方は、獣医師にその意思をしっかりと伝え、本当に入院するのかを飼い主さんの判断で決める事もできます。

︎入院の際に必要なもの

猫ベッド

特に猫は環境の変化に敏感でストレスを抱えやすい動物です。自宅で使っている匂いのついているベッドや毛布、トイレなどの持ち込みができるのかどうかを、動物病院に確認して準備しましょう。

また入院中は環境の変化から食事を摂らなくなってしまう猫も多いです。猫が好きなおやつや、食いつきの良いご飯を持参しておくと食欲のない時に役立ちます。

︎事前に知っておくべきこと

面会

面会時のルール

入院時には面会を希望することで猫に会うことができます。

しかし猫の状態によっては飼い主さんが来ることで嬉しくなり興奮してしまうようなら、面会ができない場合もあります。

また、面会ができる場合でも動物病院は日々の診察をしながらの対応となるため、時間帯によっては面会が断られてしまう事もあります。

面会を希望する場合には、事前に面会できるのかと、いつ行ったら面会できるのかを動物病院に確認しておきましょう。また面会する際には、ケージを開けても良いのか、猫に触れても良いのかも確認した上で面会を行いましょう。

夜間の対応があるか

一口に入院と言っても夜間の対応は動物病院によって様々です。

夜間になると誰もいない病院、誰かは病院にいるが常に見ているわけではない病院、夜勤のスタッフがおり常に動物を見てくれている病院に分けられます。

もちろん後者に行くほど入院費用も高額にはなりますが、自分の猫にどのスタイルを希望するのか、今通っている動物病院はどのようなスタイルなのかは事前に把握しておくようにしましょう。

︎まとめ

撫でられる猫

全身状態のあまり良くない場合、入院時に急変する事も少なくありません。

呼吸が止まった場合、心臓が停止した場合、人工呼吸器はつけるのか、心臓マッサージはするのか、それとも自然にするのか、どこまでの措置を希望するのかは、苦しいですが事前にきちんと考えて獣医師に伝えておくことが大切です。

また、自宅で看取りを希望する場合にはその意思もきちんと獣医師に伝えましょう。 

本当に急な場合もあるため必ず間に合うとは限りませんが、早めに連絡を貰えるようになります。

愛猫の死を想像することは苦しいですが、きちんと自分の考えと向き合うことがその後の後悔を少なくするためにも大切です。

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