FMV 2026年春モデル発表 大画面Copilot+ PCとSnapdragon搭載機で示したAIの現在地
富士通クライアントコンピューティング株式会社(以下、FCCL)は、2026年1月13日(火)に「FMV 2026年春モデル 新製品発表会」を開催しました。今回の発表会では、Copilot+ PCへの対応やSnapdragon® X搭載モデルの投入など、AI時代を見据えたFMVの最新ラインアップが発表されました。
当日は、FCCL代表取締役社長の大隈健史氏が登壇し、ブランドリニューアルから2年目を迎えたFMVのビジネス戦略やブランドの成果について説明しました。新製品発表に続いて行われた「FMVのAIビジョン」をテーマとしたクロストークでは、ハード、アプリ、クラウドそれぞれの立場から、これからのAIのあり方について議論が交わされました。
FMV 2026年春モデルは「人に寄り添うAI」を提供

今回の発表では、FMV 2026年春モデルとして展開される製品ラインアップが示されました。ここからは、各シリーズの特徴を中心に、AIへの対応や製品のポイントを見ていきます。
FCCLは、人に寄り添うAI体験を強化した全4シリーズ7機種を、2026年1月16日より提供開始します。Copilot+ PCへの対応や新たなプロセッサの採用などを通じて、用途や利用シーンに応じた選択肢を広げています。
「FMV Note A」シリーズでは、16.0型ワイド液晶を搭載した大画面ノートとして、FMVで初めてCopilot+ PCに対応するモデルが登場しました。写真や動画、オンラインコミュニケーションを大画面で快適に楽しめるなど、日常のさまざまなシーンで新しいAI体験が提供されます。
「FMV Note P」シリーズは、高性能CPUとノングレア液晶を採用し、自宅での仕事や趣味に適したモデルとして位置づけられています。長時間の使用でも快適さを保ち、長く使い続けられる点が特徴です。
「FMV Note U」シリーズでは、インテル® Core
Ultra 5 プロセッサ 226Vを搭載した「U59-L1」と、FMVとして初めてQualcomm社のSnapdragon® Xを搭載した「UQ-L1」が展開されます。いずれもモバイル用途を意識した設計で、超長時間駆動を実現しています。
「FMV Desktop F」シリーズでは、一体型デスクトップとしてCopilot+ PCに対応する「F77-L1」が新たに加わりました。また、「F75-L1」はNPU搭載CPUによってAI処理性能が強化され、「F55-L1」はAMD製CPUへ刷新されるなど、幅広い用途に対応する構成となっています。
「FMV Note A」 大画面ノートで初のCopilot+ PC対応モデルが示すAI活用の方向性

16.0型ワイド液晶を搭載した「FMV Note A」シリーズでは、FMVの大画面ノートとして初めてCopilot+ PCに対応するモデル「A79-L1」が登場しました。最新のAMDプロセッサを搭載し、AIによる新しい価値を大画面ノートに融合しています。
【FMV Note A 「A79-L1」の主な特徴】

FMV Note Aシリーズ初のCopilot+ PC
最大50TOPSのNPUを搭載したAMD Ryzen
AI 7 445 プロセッサを採用した「A79-L1」は、FMV Note Aシリーズ初のCopilot+ PCに対応しています。高い処理性能により、写真や動画の整理・編集を快適に行うことができます。
AIで思い出を動かす体験
FMV独自のAIアプリ「Reclip」と「PowerDirector for FMV」を標準搭載しています。パソコン本体に取り込んだ写真をAIが自動で動画にまとめ、簡単に共有できるため、動画編集のスキルがなくても「人を喜ばせる」コンテンツを手軽に作成できます。AI活用に対する不安を軽減し、直感的な操作と分かりやすいUIにより、誰でも安心してAI機能を活用しやすくなっています。
プレミアムなデザインと使いやすさの両立
シンプルでカバーのつなぎ目を感じさせないベゼルカバーレスデザインを採用し、ダイヤモンドカットを施した上質なアルミボディと、同社のキーボードマイスター監修によるバックライト付き2段階押下圧キーボードを搭載しています。快適な操作性と高級感を両立しています。
「FMV Note U」 Snapdragon® X搭載で広がるモバイルAIの可能性

14.0型ワイド液晶を搭載した「FMV Note U」シリーズでは、Copilot+ PCに対応し、FMV初となるSnapdragon® Xを搭載した「UQ-L1」と、インテル® Core
Ultra 5 プロセッサ 226Vを搭載した「U59-L1」の2機種がラインアップされています。
「FMV Note U」シリーズは、これまで軽さ・薄さ・長時間駆動・堅牢性など、モバイルパソコンに求められる要素を高いレベルで備えてきました。今回の新モデルでは、さらに利便性の向上と超長時間駆動を実現し、生産性の向上を意識した設計となっています。
また、富士通のショッピングサイト「WEB MART」では、世界最軽量約634gの「FMV Zero」にSnapdragon® Xを搭載し、超軽量・超長時間駆動を実現した「WU6-L1」が新たに登場しました。モバイルノートとしての持ち運びやすさと快適さを追求したモデルとして、WEB MART限定で提供されます。
【FMV Note U 「UQ-L1」の主な特徴】

FMV初のSnapdragon® X X1-26-100 プロセッサの採用と超長時間駆動の実現
軽量設計と快適な操作性
充実したインターフェースと拡張性
【FMV Note U「U59-L1」の主な特徴】
高性能プロセッサを搭載
タッチパネルを搭載し、快適な操作性を実現
充実したインターフェースとセキュリティ
誰もが安心して使えるAIをどう実現するのか ハード・アプリ・クラウドが交差したクロストーク

発表会後半では、FCCLとアプリ、クラウドそれぞれの立場から、AIのあり方について語るクロストークが行われました。議論の軸となったのは、最先端技術を誇示するAIではなく、日本の暮らしに寄り添い、誰もが安心して使えるAIをどのように実現していくかという点です。
クラウドAIの視点から登壇した株式会社ビットランドの古川渉一氏は、多くの人がAIの存在自体は知っているものの、それを自分の生活や人生と結びつけられていない現状を指摘しました。AIは、詳細な指示を出せる人だけの道具ではなく、「ぼやっとした一言」からでも意図や行間を汲み取り、ユーザー自身の可能性を信じて伴走する存在であるべきだと語っています。空気を読み、可能性を広げてくれるパートナーとしてのAIが、自己実現の裾野を広げ、日本全体を元気にしていくとの展望も示されました。

一方、動画編集ソフトを提供するサイバーリンク株式会社の萩原英知氏は、AIによる動画体験の変化について言及しました。ユーザーが求めているのはツールを習得することではなく、思い描いた動画を素早く形にすることだと強調しています。AIが編集作業や細かな調整を担うことで、利用者はアウトプットのイメージに集中できるようになり、動画の活用文化そのものが変わっていくと述べました。
FMVが示した人に寄り添うAIのかたち

今回の「FMV 2026年春モデル 新製品発表会」では、Copilot+ PCへの対応やSnapdragon® X搭載モデルの登場など、ハードウェアの進化が具体的な製品として示されました。一方で、それらの技術を前面に押し出すのではなく、誰もが自然に使える形で暮らしに溶け込ませていくという姿勢が、一貫して語られていた点も印象的です。
新製品の発表に加え、アプリやクラウドを含めたクロストークを通じて、FMVが目指すAIのあり方が多角的に示されました。最先端であることよりも、使う人の立場に寄り添うことを重視する考え方は、日本の暮らしを支えるブランドとしてのFMVの方向性を改めて示すものと言えるでしょう。