衆議院選挙公示まであと1週間 与野党のギアがあがる中…選挙ポスターなどを作成する会社は「全然時間が足りない」 雪国では自衛隊にも協力要請【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-01-21 12:10
衆議院選挙公示まであと1週間 与野党のギアがあがる中…選挙ポスターなどを作成する会社は「全然時間が足りない」 雪国では自衛隊にも協力要請【news23】

大雪こちらにも影響がありそうです。高市総理の解散表明から一夜。来月8日の投開票に向け動きが慌ただしくなっています。準備を急ぐ現場からは「全然、時間が足りない」と嘆く声も聞かれました。

【画像で見る】各党の企業・団体献金に対するスタンス 

ポスター制作「時間足りない」 公示まであと1週間

解散表明から一夜明け、高市総理が姿を見せたのは、音楽団体の新年賀詞交歓会。

高市総理
「皆様ぜひともにですね、力を合わせて日本の音楽を世界の高みへと押し上げてまいりましょう」

変わらず公務をこなす一方で、衆議院選挙の公示日まではあと1週間しかありません。

都内にある選挙ポスターなどを制作する会社では連日、深夜まで作業が続いているといいます。

選挙専門会社 プットアップ・スタイル 佐藤基裕さん
「今しているのは、選挙ポスターは一定一段落したんですけれども、その他、付随的に選挙の事務所の看板であったり、選挙のハガキなど、そういうもののデザインや展開について作業している」

――通常、公示日の1週間前って何している?

「品物を納めているときですね」

いつ選挙が来てもいいように準備はしていたと言いますが、それでも異例の忙しさになっていると嘆きます。

佐藤基裕さん
「もう正直全然、(時間が)足りていない状況で。例えば(対立候補と)イメージカラーが被ってしまったときは、票が割れてしまう可能性もあるので、相手方に注意しなければならないんですが、そこまで考えている余裕がないような状況です」

一方、36年ぶりとなる「2月の衆院選」に、雪国では…

36年ぶりの真冬の選挙 自衛隊の協力要請も

北海道・森町の会社では、道内で900枚の掲示板をあと1週間で製作から設置までしなければいけません。

松田龍雲堂 松田豊宏 専務
「凍った地面に杭を打つ作業から入るので、取り付け日数が通常の倍近く見なきゃいけないところ。あまりにも天気が悪いと不可能な場合も出てくるので、通常の3倍強を増員しています」

真冬ならではの“最悪の事態”を想定しなければいけない自治体もあります。

2つの離島を抱える北海道・羽幌町は、悪天候で投票箱を本土の開票所に運べなくなる可能性があるため、投票日を2日繰り上げることにしています。さらに…

北海道・羽幌町 総務部 和田広夢 係長
「北海道の防災ヘリと自衛隊のヘリコプターで(投票箱を)運んでもらうよう協力を要請している」

“中道”200人超擁立へ 自・維連立政権に〇か✕か 

決戦を前に、与野党ともに一気にギアを上げています。

自民党 鈴木俊一 幹事長
「(高市総理から)短期決戦となるが党一丸となって戦い抜き、必ず勝利を収めたい。私も先頭に立って戦っていく」

高市総理が設定した勝敗ラインは「与党で過半数」。
初めて与党として選挙に挑む日本維新の会の吉村代表は、この目標について…

日本維新の会 吉村洋文 代表
「そこが割れたら高市さんは退陣するということですから。今回の選挙は高市連立政権に対してマルかバツか、その信を問う解散だと思います」

対する野党は。

立憲民主党 安住淳 幹事長
「だから今なら勝てる解散ということでしょ。信を問うて過半数を目指すって過半数すでにあるんだから、それは私はちょっとどうかなと思っておりました」

新党「中道改革連合」は、候補者について新人を含め、200人を超える擁立の見通しが立ったということです。
立憲民主党と公明党ともに、ほぼすべての衆院議員が合流する予定ですが、原口元総務大臣など一部の議員は参加しないということです。

一方、国民民主党の玉木代表は、自民・中道両者に苦言を呈しました。

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「やっぱり支持率が高いときに解散しようというのも、結局これ古い政治なんですよ。また選挙が近づいたら政策を脇に置いてとにかく一緒になったら何とかなる、これも私は古い政治だと思います」

こうした中、市場では長期金利の上昇が止まらず、約27年ぶりの水準となりました。固定型の住宅ローン金利にも波及する可能性があります。
与野党各党が公約に消費減税を掲げていることから、財政悪化への懸念が進んだことが影響したとみられます。

異例の短期決戦となる衆院選は、今月27日公示、2月8日に投開票です。

各党が「消費税減税」 争点は何?

小川彩佳キャスター:
史上最短の衆議院選挙ということで、各地で急ピッチで議論や準備が進められていますが、私たちもの許す限り、役立つ情報をお伝えしたいと思っています。

今回の解散をどう見ていますか?

小説家 真山仁さん:
高市政権になってから、結果が出ていない。結果が出ていない中でどうやって信を問うかって、総理の人気投票をするだけではないのか。「処理しなくてはいけないことがたくさんあるから解散はしない」と年末に言っていたこととの差もある。

だから今、政治が停滞してしまうタイミングではないときに、これだけのことをやるとどのように国民に届けるかが大きなポイントです。

藤森祥平キャスター:
あとはその中身、どんなことを争点として問うていくのかですが、どこに注目されていますか?

真山仁さん:
与野党両方が食品に限って消費税をゼロにすると言っている。今まで与党は「消費税は絶対下げない」と言っていたのに、与野党両方が下げるなら、争点がなくなるから選挙はしなくてもいいですよね。

いつものように争点潰しをやっていて、選挙のときだけ約束をして、終わると忘れてしまうという繰り返しをずっとやっている。必要だから解散選挙をするのだと思いますが、どう考えても解散する意味がわからない。(きちんと説明してもらって)皆さんも「だから解散したのね」ということに気づきたいですよね。

“政治とカネ”は争点になる?

藤森キャスター:
政治とカネの問題もずっと言われ続けています。

企業団体献金について、例えば自民と維新は「透明性を強化する」と掲げています。「禁止」と言っているのは、参政・れいわ・共産。中道と国民は「受け手の規制を強化していこう」ということです。この辺りもいい加減決着してもらわないと困る。

真山仁さん:
ただ、この政治とカネの問題は、1970年代ぐらいからずっと続いています。国民は、「言ってもどうせどこかで抜け道を見つけて、変わらない」となってしまった。その間に日本がどんどん世界に沈んでいって、「未来は大丈夫なのか」「こんなところで子どもを育てたり、自分の人生を謳歌できるのか」という疑問を持ち始めている。ならいっそのこと、「ちゃんとやってほしい」という声に目を向けた方がいい。

政治とカネの問題も大事なことですが、「変わらないのなら変えられるものは何ですか」と聞きたいですね。

小川キャスター:
党幹部の方は、いわゆる裏金議員は重複比例を認める、非公認も回避ということで、禊は済んだという表現もありますが、これについてはどうお考えですか?

真山仁さん:
結果的にそれが禊なのか、それでいいのかということをどれだけの人が意識して投票するかということ。

日本の社会が安定していて、そこまで目を向けられるのであればいいですが、それよりも不安なことが多すぎると、「安心に」という気持ち向いてしまう方が現実的な気がします。

小川キャスター:
その中で真山さんが最も大事にしたい争点というのは?

真山仁さん:
未来は託せるか。選挙では、若い世代の人たちがどれだけ「日本で生まれてよかった」と思えるかどうかをちゃんと伝えて欲しい。そういう意味で「未来を託せるか」ということに注目したいと思う。

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<プロフィール>

真山仁さん
小説家 2004年「ハゲタカ」でデビュー
最新作は能登地震がテーマの「ここにいるよ」

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