八潮市の道路陥没事故から1年… 終わらぬ復旧作業で「騒音」と「悪臭」に住民は「あきらめモード」 埼玉

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-01-28 18:51

埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故からきょうで1年。現場では復旧工事が続けられていますが、住民は今も騒音や悪臭などに苦しんでいます。

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現場付近で飲食店を経営する松井多恵子さん
「しょうがないか。あきらめモードだよね」

こう話すのは、埼玉県で喫茶店やスナックを経営する松井多恵子さん(81)。

現場付近で飲食店を経営する松井多恵子さん
「花がこのようになって揺れる、工事してるから。そしてにおい、洗濯物も干せない」

松井さんの生活は1年前の事故で一変しました。

1年前のきょう、八潮市で起きた大規模な道路陥没事故。トラックが穴に転落し、運転手の男性(74)が下水道管の中に取り残され、犠牲となりました。

県の第三者委員会は去年9月、道路陥没の原因は、下水から出た硫化水素によって下水道管が腐食したことだとする中間報告をまとめました。

記者
「陥没事故が起きた現場です。1年経った今も通行止めになっています」

事故から1年。現場では、きょうも重機などを使った復旧作業が行われていました。上空から現場を撮影すると…

記者
「現在も大きな穴が確認できます」

埼玉県によりますと、先月末には新たに直径3メートルの下水道管が完成。今年4月には暫定的に現場の通行が可能になるということですが、近隣住民からは…

八潮市民
「車で通っていて、いつ(また) 陥没するのかなという不安はありますね」
「この辺りに来ると夏はにおいがすごい。あと、工事の音はありますね」
「外から来た人は『臭いですね』って、まわりから教えられるというか。もう慢性になってきて、この感覚がもう麻痺してるような感じ」

陥没現場からおよそ20メートルの場所に店を構える松井さんも「騒音」や「振動」、「悪臭」に苦しめられています。

現場付近で飲食店を経営する松井多恵子さん
「去年の陥没した日から(店は)開けていません。だから1年このままです」

店にかけられたカレンダーは去年1月のまま。硫化水素の影響からか、コーヒーを入れるために使っていたポットも、いつの間にか変色してしまったといいます。

現場付近で飲食店を経営する松井多恵子さん
「(硫化水素が)空気の中に漂っている。どこかに飛んでいくから大丈夫だろうという話なんですけど、この身近にいる人は本当に大丈夫なのかわからない。やっぱり気持ち悪いよね」

県は、復旧工事に伴う交通規制で休業したり、売り上げが減少したりした事業者には利益の減少分を補償するとともに、陥没現場から半径およそ200メートル以内の事業者に対しては一律で10万円を支払うとしていますが…

現場付近で飲食店を経営する松井多恵子さん
「別にお金が欲しいとかではなくて、前みたいに普通に暮らしていきたい。悔しいね。本当に悔しいですよ」

本格復旧までには5年から7年かかる見通しで、生活への影響の長期化が懸念されます。

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