衆議院選挙 序盤の最新情勢を徹底解説 自民「単独過半数」うかがう勢い 一方で中道は大幅減か・・・結果左右する「公明票」の行方とは【edge23】

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2026-01-31 06:30
衆議院選挙 序盤の最新情勢を徹底解説 自民「単独過半数」うかがう勢い 一方で中道は大幅減か・・・結果左右する「公明票」の行方とは【edge23】

2月8日投開票の衆議院選挙をめぐり、JNNが実施した序盤情勢調査で、自民党が単独過半数をうかがう勢いであることが明らかになった。解散から投開票までわずか16日間という戦後最短、異例の選挙戦となった各党の情勢を、TBSテレビ選挙本部長・市澤牧彦 政治部デスクが最新情報を交えて徹底解説する。

【写真を見る】衆院選 各党の序盤情勢

自民「単独過半数」うかがう勢い 高市内閣の支持率が追い風に

JNNの序盤情勢調査によると、自民党は衆議院の定数465議席のうち、単独過半数の233議席を超える勢いだという。公示前の議席数は198だったため、大幅な議席増が見込まれる状況だ。

一方、連立を組む日本維新の会は公示前の34議席を維持できるかが微妙な情勢だ。ただ、市澤デスクは自民党と維新の会を合わせた与党としては、「絶対安定多数」の261議席を超える勢いだと指摘する。

与党が安定して国会を運営するために必要な目安である「絶対安定多数」を取ると、常任委員会の委員長ポストを与党で独占し、その委員の過半数も与党が確保できる。つまり「法案審議など国会運営は相当楽になる」と市澤デスクは話す。この状況は、2021年の岸田内閣発足時の衆院選以来だという。

自民党の政党支持率は振るわないものの、高市内閣の支持率が非常に高いことが追い風になっているようだ。序盤情勢調査では自民党の比例議席は相当増える可能性があり、「高市総理の人気を反映したもの」と市澤デスクは分析する。

「中道改革連合」結成の余波 焦点は公明票の行方

一方、野党側の情勢を見てみると、JNNの情勢調査では、中道は大きく議席を減らす見通しだという。国民民主党は「現状維持がギリギリの情勢」、共産党は「大幅に議席を減らす可能性がある」との調査結果となっている。

今回の選挙の最大の焦点は、立憲民主党と公明党が合流して誕生した「中道改革連合」の動向だ。「大幅に議席を減らす」という見方が出ている一方で、注視する必要があるのが『公明党支持層の動向』だと市澤デスクは指摘する。

前回の衆院選の結果で、公明票が中道に「全て乗る」と試算すると、与野党の勝敗が逆転する選挙区は全国で26ある。今回の序盤情勢調査で、公明党支持層の小選挙区での投票先を聞いたところ、▼「中道に入れる」が約4割、▼「決めていない」が約4割、▼「自民党に入れる」が1割あまりという結果になっていて、約4割の動向は確定的にはなっていない。

「これまで自民と公明がタッグを組んでいた選挙区では、どう票が動くか予測が難しい」と市澤デスクは話す一方で「公明党は最後の数日で一気に方針を決めて動くこともあり、流動的な状況だ」と強調する。

東京選挙区の情勢にみる「野党分裂」と「立憲支持層の動向」

今回の選挙ではある傾向が見て取れるという。野党側の候補者が同じ選挙区に乱立する「野党分裂」の状態だ。これは「野党共闘の前の状態に戻ったような状況だ」と市澤デスクは指摘する。

特に国民民主党が、公示直前に50人以上の候補者を新たに小選挙区に立てていて、結果として中道の候補と競合するケースが多くなっている。「中道と国民民主の選挙区調整が、今回はうまくいかなかった」と市澤デスクは指摘し、これが野党票の分散を招いていると分析する。

この傾向が顕著に見て取れるのが、東京8区(杉並区)。情勢としては、自民党の門寛子氏と中道の吉田晴美氏が接戦となっている。前回は野党共闘で一本化した吉田氏が勝利したが、今回は国民民主党やれいわ新選組なども立候補し、野党票が分散する「野党分裂」の状況になっている。

一方で東京18区(武蔵野市・小金井市・西東京市)を通じて見えてくるのは、立憲支持層の分裂の恐れだ。序盤情勢は、自民党の福田かおる氏が中道の松下玲子氏に対してやや優勢だという。松下氏は原発再稼働反対が持論で、中道改革連合の安全保障やエネルギー政策に、従来の支持層の一部が離れる可能性もあるという。

「立憲支持層の中には、特に原発や安全保障の問題で中道に対して疑問を持つ人もいる。立憲に選挙協力してきた共産党支持層も中道には非常に厳しい態度で、今回は協力をしないと明言している人もいる」と市澤デスクは解説する。

「裏金議員」再公認で有権者の判断は?

派閥裏金問題で注目を集めるいわゆる「裏金議員」も今回の選挙の焦点の一つだ。自民党は43人を公認したが、有権者の判断に注目が集まる。

東京24区(八王子市)では、裏金問題で注目された萩生田光一氏(自民党)が立候補している。前回は無所属で当選した萩生田氏だが、今回は自民党の公認を得て選挙戦に臨む。中道からは都議の細貝悠氏が対抗馬として立候補し、JNNの調査では「萩生田氏がやや優勢、中道の細貝氏が追う」展開となっている。

「八王子は創価学会の大きな拠点の一つで、公明票がたくさん出るところ。今回は公明票がどこまで中道に流れるかがポイントだ」と市澤デスクは分析する。

「情勢分析が非常に難しい」各党の情勢は?

また、他の政党の動向も注目される。

参政党は「比例で大幅に議席を増やす情勢」で、チームみらいも「複数ブロックで議席を獲得できる見通し」だという。

また、れいわ新選組は「議席獲得が厳しい情勢」で、山本太郎代表の体調不良、参院議員辞職もあり、厳しい戦いを強いられている。日本保守党も同様に「議席獲得が厳しい情勢」だという。

減税日本・ゆうこく連合は「議席を複数獲得できる可能性」がある。

今回の衆院選は、戦後最短の選挙期間であると同時に、連立の組み替えや中道の結成など、大きな変化の中で行われる。市澤デスクは「票の流れも今までとは大幅に変わる。情勢分析は非常に難しい」としながらも、残り10日間で状況がどう変化するか、特に公明党支持層の動向が鍵を握ると強調する。

高市内閣の高支持率を背景に自民党が議席を大幅に伸ばすのか、中道が公明票を取り込んで巻き返すのか。投開票日の2月8日は、まもなくとなっている。

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