猫の『ケンカ』が始まってしまう原因5つ 遊びとの見分け方や取るべき対処法
猫に戦闘的なイメージを持つ人は多いかもしれません。しかし、実は食料と身の安全が確保されていれば、猫は「じっとしていたい」と願う平和的な動物です。それでも多頭飼育では、追いかけたり取っ組み合ったり、時にはケガをするほどケンカすることも。平和主義の猫たちがケンカを始めてしまう原因や、遊びとケンカの見分け方、そしてケンカになったときの対処法をまとめました。
平和主義者の猫社会

本来の猫は、積極的な争いを好まない平和主義者です。しかし、そんな猫たちが真剣に戦うシーンがあります。その多くが、「縄張りを守るため」とオス猫が「交尾相手のメス猫をライバルに取られないため」という理由からです。
猫の縄張りは、単に安心して過ごせる場所というだけではなく、食料(獲物)の狩場でもあります。そのため、侵入者はライバルや自分を襲う敵とみなされ、必死に抗戦するのです。また、優秀な子孫を残すことも本能的欲求の一つであるため、メスを獲得するための戦いも容赦がありません。
しかしそれ以外のシーンでは、猫同士の無用な闘争を避けるために、猫たちは下記のようなルールを身につけます。
- 唸り合い、睨み合いで片方が降参したら、勝者は攻撃せずにその場を去る
- 一度勝敗が決まったら、基本的には、それ以後は戦わない
では、多頭飼いをしていると、なぜ本気のケンカが始まることがあるのでしょうか。
猫のケンカが始まってしまう原因

1.ルールを知らない
先にご紹介した猫社会のルールは、生まれながらに組み込まれている行動パターンではありません。生後3〜14週齢の「社会化期」と呼ばれる時期に、母猫や兄妹猫たちと一緒に暮らしながら身につけるものです。
社会化期に母猫や兄妹猫たちと引き離されてしまい、猫社会のルールを学べなかった猫は、ルールを知らずに成長してしまいます。そのため、相手がお腹を見せるなどの降参のサインを出しても、攻撃し続けてしまうことがあるのです。
2.力加減を知らない
兄妹猫たちとじゃれ合いながら取っ組み合って遊ぶことで、猫たちは力加減も学びます。しかし、力加減を学べなかった猫は、遊びでじゃれ合っているにもかかわらず、相手にケガをさせてしまうような力で噛みついたり、パンチをしてしまうことがあるのです。
3.自分勝手
社会化期に猫同士の触れ合いができなかった猫は、猫社会のルールだけではなく、付き合い方も身につけられません。そのため、相手が嫌がっていることに気付かずに遊ぼうとしたり、しつこく相手をグルーミングしたりして、怒らせてしまうことがあるのです。
4.プライバシーがない
たとえ社会化され、猫社会のルールや付き合い方を身につけている猫同士であっても、暮らしている環境に、猫にとって不適切な要素があると、ストレスから仲良くできずに喧嘩ばかりしてしまうようになることがあります。
下記については、それぞれの猫がお互いに邪魔せず落ち着いて過ごせる場所が確保できなければなりません。
- 餌場(隣り合わせにせず、ある程度の距離をあける)
- トイレ(最低でも猫の頭数+1個を用意する)
- 個別スペース(それぞれの猫が落ち着いて静かにくつろげる場所を作る)
5.空間不足
人と同じように、猫にもパーソナルスペースというものがあります。それ以上近寄られると不快になるという距離です。猫のパーソナルスペースにも個体差があり一概には言えませんが、少なくとも数メートル程度の距離は必要だと言われています。
ただし、それぞれの猫が数メートルも離れて過ごせる場所を用意するのは、難しいかもしれません。その場合は、棚の上、キャットタワー、キャットステップなど、お互いの猫が平面では同じ位置でも、上下に離れられる場所を用意しましょう。
猫の遊びとケンカの見分け方・対処法

まだ若齢の猫たちであれば、取っ組み合って噛みついたりパンチしたりしていても、見守ってあげて構いません。交代で追いかけ合ったり、間に休息を挟んだり、毛を逆立てたりしていなければ遊びのじゃれ合いで、力加減や猫同士の付き合い方を学ぶ場になります。この段階で明らかな体格差や体力の差が明確になれば、その後本気のケンカになることも少ないでしょう。
ただし、猫社会のルールや付き合い方を知らない猫がいる場合は、本気のケンカに発展するかもしれません。本気のケンカかどうかを見極めるポイントは、下記の2点です。
- 片方が降参のサインを出しているのに攻撃をやめずに執拗な攻撃を繰り返す
- 負けている方の猫が悲鳴に近い声を上げている
※降参のサインの例:うずくまり耳を横に倒す、相手から目をそらす、お腹を見せる等
本気のケンカが始まった場合は、猫を引き離さなければ危険です。しかし、その際に最も優先するのは、飼い主さんご自身の安全確保です。その上で、下記の方法で対処しましょう。
- 大きな音やおやつなどで、攻撃している猫の気をそらす
- 気をそらせない場合は、2匹の間に目隠しになるものを挟んで相手を隠す
- それも難しければ、攻撃している方の猫に水をかける
- 引き離した猫たちをお互いが見えない場所に隔離し、クールダウンさせる
まとめ

立体的な空間を活かしたパーソナルスペースや個々の猫たちのセーフティスペースを確保し、餌場・トイレの環境を整えれば、多頭飼いでも大きなケンカを防ぐことは可能だと考えられます。
ただし、猫同士の相性によっては、環境の整備だけでは喧嘩を避けられないケースもあります。先住猫のいるご家庭に新しい猫を迎え入れる場合は、事前にお試し期間を作り、お互いの相性を見極めることも忘れずに行いましょう。
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