【衆院選】自民党・鈴木俊一幹事長「高市総理への期待と、野党の“敵失”が相まった結果」

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2026-02-08 23:42
【衆院選】自民党・鈴木俊一幹事長「高市総理への期待と、野党の“敵失”が相まった結果」

自民党・鈴木俊一 幹事長が、TBS NEWS DIGの開票特番「選挙DIG」のインタビューで、今回の衆院選の結果について「高市総理への期待と、野党の“敵失”が相まった結果」と話しました。

単独3分の2の勢いにも「より謙虚な姿勢で」と自戒

駒田健吾キャスター:
JNNの議席予測では、単独で自民党が3分の2をとるという予測が出ていますけれども、各社同じぐらいだと思いますが、この数字の受け止めをお願いします。

自民党 鈴木俊一 幹事長:
実際に全国をこの遊説で歩きまして、激戦区が多いなというのは実感がありました。その激戦で取りこぼしたら、こういう予測は出なかったと思いますが、そこをうまく競り勝ってきたということだと思います。やはり最後まで我が陣営は頑張り抜くことができたと感じております。

駒田健吾キャスター:
競り勝つどころかダブルスコアで勝っている選挙ばっかりです。これは高市人気、高市旋風ということでしょうか?

自民党 鈴木俊一 幹事長:
一つはやはり高市総理に対する期待感というもの、これは大きかったと思います。それと同時に野党の方もですね、新たな政党を作られたわけでありますが、やはり準備不足だったというようなこと、そういう我々にとってプラス、野党側にとって準備不足でマイナス、両方あったのではないかと。

それがある程度、こういう大きな数字になったのではないかと、そんなふうに感じております。

TBS報道局 後藤俊広 解説委員:
TBSの解説委員・後藤と申します。自民党単独で3分の2以上の議席を獲得しそうだという勢いですが、率直に私も過去の歴史を見てみますと、勝ち過ぎた後はなかなか大変だなという印象があります。

特に自民党は多くの衆議院議員をこれから抱えることになるということで、そういった部分での不安みたいなものは感じませんか?

自民党 鈴木俊一 幹事長:
最終的にどれぐらいの議席をお預かりすることになるかわかりませんが、今おっしゃったような数字の議席をお預かりするならば、より謙虚な姿勢で臨まなければいけないと思います。

現に参議院では過半数割れをしているわけでありますので、衆議院でこの多くの議席をいただいたとしても、野党の皆さんのご意見をしっかり聞いていく。本当に謙虚な気持ちで政治を進めなければならないと思っています。

「官邸と党は一体」高市総理の独断専行への懸念を否定

TBS報道局 後藤俊広 解説委員:
高市総理が、1月19日に解散の会見を行いました。そのときの争点として、高市さんは「内閣総理大臣が高市早苗でいいのかどうかというのを判断してもらいたい」というようなことを一つの争点設定として話されました。

そうなりますと、かなりの議席を獲得するであろうという中で、高市さんはかなり自信を持つと思うんですよね。高市さんの政治手法を拝見していると、自分の思いを前面に出して物事を決めていくタイプだと思いますが、自民党は政権与党として、これから官邸を支えていくということになる。「政高党低」みたいな、そういう傾向って強まるんじゃないかなと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか?

自民党 鈴木俊一 幹事長:
官邸と与党の関係ですけれども、これは何か対立軸でおくものではなければ、高い低い上下関係でおくものではないと思います。よく連携をとりながら、一体となって、そして意欲的な政策も打ち出しておりますので、それを一体となって実現をしていくということです。

先ほど申し上げました通り、多くの議席をお預かりすることになったとしても、我々として謙虚な姿勢で臨んでいく。それは自民党だけでなく、官邸でも謙虚な姿勢で臨んでいくということをやっていきたいと思います。

TBS報道局 後藤俊広 解説委員:
今後、参議院の枠組みを、過半数維持するために、維新以外の他党に呼びかける可能性はありますか?

自民党 鈴木俊一 幹事長:
今のところ、そういう考えをしているところはありません。補正予算についても、最終的にご協力をいただいて成立することができましたので、そうしたご協力を、特に参議院において野党にお願いをするということはありますが、枠組みそのものをどうするかということは、今何も考えておりません。

派閥解散後のガバナンス「代わる機能をどう持たせるか」

中央大学法学部 中北浩爾 教授:
これだけ衆議院議員が増えるとすると、党内のガバナンス上も、意見を集約するという観点からも、あるいはチェックアンドバランスを働かせる上でも、やはり派閥の存在を認めていってもいいのではないかと個人的には考えています。

現在、唯一、麻生派は残っている形ですが、もう少し平時に自民党に戻していくという考えはありますか?

自民党 鈴木俊一 幹事長:
ご承知のような経過の中で、多くの派閥は解散をしました。したがいまして、積極的に派閥復活を執行部として促していくということは、なかなかできないことであると思います。

しかし派閥が持っていた機能というのは、議員の数が多い政党にとっては非常に上手く機能していた面があるというのは事実です。したがって派閥はなくなったけれども、それに代わる機能をどのように持たせていくのかということは重要です。

派閥に変わる機能をどう持たせるかということをやっておりますが、それはまだ途上であります。そういうこともしっかり考えていかなければならない。ご指摘の通りだと思います。

中央大学法学部 中北浩爾 教授:
今回、郵政選挙、あるいは第2次安倍政権の時にも成し得なかった議席を獲得する見通しになっております。しかし、昨年ぐらいからネット選挙がかなり強まってきて、地方選挙を含めて選挙が少し流動性が高いのではないか、大きく変動しすぎているという印象もあります。

今回、自民党が大勝しましたが、また逆に振れるという可能性もあるかと思います。ここら辺が日本政治を不安定化させる要因になるのではないかと考えられますが、鈴木幹事長は、どうお考えでしょうか。

自民党 鈴木俊一 幹事長:
今回の選挙結果にも通じることだと思いますが、それぞれの政党が、しっかりと存在をする。かつての日本社会党と自由民主党ではありませんが、そういった国民の皆さんを背景にする代表的な政党がきちんと存在すること。それがいい意味で、政治のあまりにも激しいこの振りがなくなることになるのではないかと思います。

今の状況を見てみますと、自由民主党という塊があり、その一方、中道がなかなかうまくいかなかった。そして多数の政党も出ている。それが一つの不安定性に繋がっているのではないかと思います。これから政界再編ということもよく目にするわけでありますが、野党におかれても、おそらくこのままということはないと思います。

これからも色々な共通事項を見つけて、そこに集まっていくのだと思います。そういう形が整うことが、日本政治をある意味大きく揺り戻し、そういうことがないような姿に繋がるのではないかと思います。

駒田健吾キャスター:
これだけ大勝ちすると、高市総理に文句というか、意見を言うことが非常に難しくなると思うんです。先ほど「政党と政権というのは対立軸ではない」とおっしゃいましたが、そうは言ってもここまで勝つと、もう高市さんの考えにどんどんなびいていく。そんな自民党になってしまいませんか?

自民党 鈴木俊一 幹事長:
十分に連携をしていく、意思疎通をしていくことだと思います。「官邸」と「政党」は一体のものです。一体として、見ている方向は「国民」です。国民の皆様方の思いや願いを、官邸も与党も一体となって実現していくことです。ですから、高市総理が一方的・独裁的に物事を進めるということはないと、我々もしっかりとそこは強調したい。

駒田健吾キャスター:
ただ、高市総理は解散を決めたとき、最初は本当にごく一部の人間だけで決めました。根回しもなく独断で決めました。「信なくば立たず」と高市総理は言いましたが、あれを見せられると、他の自民党議員も高市総理をそこまで信用できるのかなと思ってしまいます。一丸となれるのでしょうか?

自民党 鈴木俊一 幹事長:
党内で高市総理に何か不信感を持っているという状況ではありません。特に今、選挙を通じてこのような結果がありますから、高市総理に対する求心力は、非常に党内で高まっていると思います。ですから今おっしゃられたようなご心配がないようにしっかりとやってまいります。

駒田健吾キャスター:
少し意地悪な質問になるかもしれませんが、冒頭に「(今回の勝因は)高市旋風、高市人気だと思いますか?」と聞いたとき、幹事長はすぐに「そうです」とはおっしゃいませんでした。

今回の電光石火の解散から衆院選大勝という、高市総理のお手並みは素晴らしいと思いますか。

自民党 鈴木俊一 幹事長:
最終的に大変に良い結果になるのではないかと思っております。私が冒頭に申し上げたのは、高市総理の人気だけで勝ったわけではない。高市総理の人気が我々にとってプラスになった。

それとマイナスは何と言っても、野党の第1党、それから第2党ぐらいだったんでしょうか、その壮大な実験が失敗に終わったこと。この敵失と、高市さんの大変な国民の支持、これが両様相まってこういう結果になったのではないかということを申し上げたところであります。

駒田健吾キャスター:
国会運営について、先ほど幹事長は「謙虚に」とおっしゃいました。ということであれば、大敗した中道や共産、さらにゆうこくや保守、社民に限っては議席獲得は難しいという感じになっています。このような野党との向き合い方はどうでしょうか。

自民党 鈴木俊一 幹事長:
先ほど、申し上げた通り謙虚にやってまいります。決して問答無用みたいな、数に物を言わせた国会運営をしようとは毛頭思っておりません。

駒田健吾キャスター:
幹事長の今の言葉に心より期待を申し上げます。

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<プロフィール>
中北浩爾さん
中央大学教授、自民党をはじめ現代日本政治を研究
著書『自民党「一強」の実像』『自公政権とは何か』

後藤俊広
TBSテレビ報道局解説委員
小泉内閣時から国会を取材
ライフワークは戦後政治史の研究

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