犬が『散歩前に暴れてしまう』理由4つ 落ち着かせるためにはどうしたらいいの?

2026-02-09 11:00

犬が部屋中を走り回ったり、ぴょんぴょんとジャンプし続けたり、ワンワンと吠え続けたりなど、興奮して暴れ回りなかなか落ち着いてくれないことがあります。飼い主さんが散歩に行く支度を始めると、暴れ回って手がつけられなくなるという犬も少なくないようです。犬が散歩前に暴れてしまう理由や、落ち着かせるためにどうしたらいいのかについてまとめました。

犬が興奮する理由

興奮して吠える犬

犬は、飼い主さんの指示に従って冷静に行動できる動物というイメージがあるかもしれません。しかし、実際にはかなり興奮しやすく、また一旦興奮すると、自分で感情をコントロールするのが難しく、興奮がエスカレートしやすい傾向のある動物です。

犬を興奮させる原因は主に「喜び」と「警戒」の2つです。ある犬の専門サイトが実施した飼い主さんへのアンケートでは、散歩に行く前に愛犬に家の中で大暴れされた経験のある飼い主さんは、4割もいました。

犬が散歩前に暴れてしまう理由

散歩を催促する犬

1.散歩に行けることが嬉しくてたまらない

室内飼育により、犬は過酷な自然環境や感染症、事故などから守られ、長生きできるようになりました。しかし、室内飼育はメリットばかりというわけではありません。日常生活において「刺激が少ない」というデメリットもあるのです。

犬にとって、このデメリットを解消できるのが「散歩」です。体を思いっきり動かせるだけではなく、風を感じ、鳥や虫たちの声を聞き、他の犬や人のニオイを嗅いだり直接交流したりと、家の中では得られない多くの刺激を得られます。

そのため、散歩を楽しみにしている犬は多く、その楽しみな散歩に行けることへの嬉しさから興奮してしまい、暴れてしまうということも多いようです。

ここで注意したいのが、「退屈は幸せの沸点を下げる」ということです。留守番時間が長い、飼い主さんからあまりかまってもらえないなど、退屈が常態化していると、犬はほんの些細な刺激にも喜び、興奮しやすくなります。

2.早く散歩に行きたいと急かしている

早く散歩に行きたいという気持ちを抑えきれず、飼い主さんに対して「早く、早く!」という要求を伝える手段として、走り回る、ジャンプする、吠えるなどの行動を見せる犬もいます。

このケースで注意したいのは、「わかった、わかった。」と犬の要求に応えることで、犬が「暴れれば要求を叶えてもらえる」と間違った学習をすることがあるという可能性です。

犬を興奮させたまま出かけるのではなく、一旦気持ちを鎮めさせ、落ち着いたご褒美として散歩に出かけるようにすれば、「暴れるのではなく、静かにした方が散歩に行ける」と覚えてもらえるでしょう。

3.散歩の時に装着するハーネスやリードが嫌い

散歩のために装着するハーネスや首輪、リードなどをつけられるのが嫌いだという理由で暴れる犬もいます。散歩自体が嫌いなわけではなく、装着すれば楽しそうに散歩に出かけるというケースもあります。

まずは、ハーネスや首輪のサイズが愛犬の体格に合っているか、愛犬が嫌がらない素材は何かなどを確認し、愛犬の体格や装着したときの心地よさにも配慮してあげましょう。

4.散歩に行きたくない

すべての犬が、散歩好きだとは限りません。中には、散歩に行きたがらない犬もいます。散歩を嫌う理由はさまざまで、車やトラックなどの大きな車やその音が怖い、知らない人や犬が怖い、散歩コースの中に苦手な犬がいるなど、犬によって異なります。

散歩を嫌う犬の多くは、子犬の頃に社会化トレーニングを受ける機会がなく、見知らぬ出来事や刺激などへの耐性が低いため、縄張りから出ることに対して強い警戒心を持っていると考えられます。

犬の社会化は、生後3〜14週齢頃が最も適した時期だと言われていますが、成犬になってからでも不可能なことではありません。愛犬の性格や警戒心の原因などに向き合い、時間をかけて少しずつ苦手を克服していくようにしましょう。

散歩前に興奮した犬を落ち着かせるためにできること

オスワリで犬を落ち着かせる飼い主

飼い主が慌てず冷静になる

一旦興奮してしまうと、犬の興奮はどんどんと高まってしまう傾向があります。そこで大切なのが、飼い主さんまでが興奮してしまわないことです。「どうしよう」と焦ってしまうと、その気持ちは愛犬にも伝わり、ますます興奮させてしまいます。

愛犬が興奮して手をつけられないほど暴れてしまった場合、まずは飼い主さんが冷静になることです。

「オスワリ」「ハウス」などで落ち着かせる

飼い主さんが冷静に「オスワリ」とか「ハウス」などの愛犬を落ち着かせられる指示を出すことで、犬の気持ちを飼い主さんに向けさせましょう。そして、落ち着いて指示に従うことができたら、「よし」と褒めてから散歩に出かけるようにしましょう。

装身具は体に合ったものを選び、事前に慣れさせる

犬は、成犬となった後でも体型や体力が変化していきます。肥満気味になりきつくなった、痩せてきたので骨に当たって痛いなど、その時々の体型に合ったサイズや素材に見直す必要があります。

また、リードをつけて歩くトレーニングを行うことで、リードを通して意思疎通できるようになることも大切です。

飼い主さんの支度・準備は愛犬の見えない場所で行う

「早く散歩に行きたい」とか「散歩が嬉しくて仕方ない」という理由で暴れてしまう場合は、愛犬を一旦ハウスに入れるとか隣の部屋にいてもらうなどで、飼い主さんが直接支度をしている様子が見えないようにすると良いでしょう。

まとめ

林の中を散歩する犬

興奮すると飼い主さんの言葉が耳に入らず言うことを聞けなくなるため、人にケガをさせたり道路に飛び出して自分がケガをしてしまったりなど、危険なことが多いです。また興奮すると血圧が上がるなど、犬自身の体にも負担がかかります。

たとえポジティブな感情からでも、興奮したままの散歩は避けるべきです。散歩前の興奮はクールダウンさせ、愛犬に安全で楽しい散歩を楽しんでもらいましょう。なお、愛犬の興奮を上手に鎮められない場合は、獣医師やドッグトレーナーなどの専門家に相談しながら、散歩量や運動量の見直しなども合わせて検討すると良いでしょう。

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