王者vs新品種「日本一おいしいイチゴ」は… 失敗しないおいしいイチゴの見分け方【Nスタ解説】
10日に“日本一おいしいイチゴ”が決定しました。これまで埼玉県の最高傑作「あまりん」が三連覇を達成していましたが、今回日本一に輝いたのは「いちご王国」の新品種でした。
【画像を見る】炒飯、天津飯、ラーメン…“イチゴを使った”中華料理
全国いちご選手権最高金賞「栃木・真岡市の“とちあいか”」
井上貴博キャスター:
第4回全国いちご選手権で、最高金賞に輝いたのは、栃木・真岡市にある「まりちゃんちのいちご畑」で作られた「とちあいか」でした。
約240人の野菜ソムリエの方が、一つ一つ召し上がって採点していくというものです。
光り輝くような色ですが、評価員のコメントでは「香りがすばらしく強い。芳醇なのにフレッシュな後味」「口の中でとろけ、満足感が高い」ということでした。
「まりちゃんちのいちご畑」で作られた「とちあいか」は、直売所でしか購入することができません。
生産者「ビックリのビックリ」夫婦で育て上げた最高金賞
生産者の声を取材しました。
――最高金賞をとった気持ちは?
まりちゃんちのいちご畑 宮田悦男さん
「まずビックリのビックリです。1位になれるなんていうのは、夢のまた夢って感じ。『最高金賞だよ』って言われたときは、うちの女房は腰抜けたんじゃないかななんて、そのぐらいビックリした」
まりちゃんちのいちご畑の宮田悦男さんと、農園の名前にもなっている妻の眞理子さん夫婦がおいしいイチゴのために、こだわったというのが「土作り」。
そのイチゴは、まるで磨いたかのようにピカピカに輝いていました。
まりちゃんちのいちご畑 宮田悦男さん
「お客さんに『美味しい』『甘い』って言われるのが嬉しくて、毎年毎年頑張ってきたわけなんですけど」
夫婦で育てあげた、日本一のイチゴのお味は?
まりちゃんちのいちご畑 宮田悦男さん
「グー。いい味です」
基準が変わった?ポイントは「甘みと酸味のバランス」
井上キャスター:
最高金賞の「とちあいか」ですが、ニクヨさんお味はいかがですか。
金融業界出身のニューレディー 肉乃小路ニクヨさん:
すごく香りが良くて、確かに酸味もあるのだけども、穏やかな酸味で、ジューシー感が素晴らしいです。
井上キャスター:
「全国いちご選手権の『歴代最高金賞』」の第1回~3回までは、埼玉の「あまりん」が強く、3連覇。そして、第4回となる今回は、栃木県真岡市の「とちあいか」が最高金賞に輝きました。
【全国いちご選手権の「歴代最高金賞」】
第1回:埼玉・春日部市「あまりん」
第2回:埼玉・秩父市「あまりん」
第3回:埼玉・本庄市「あまりん~極~」
第4回:栃木・真岡市「とちあいか」
豊洲市場ドットコム・青果バイヤーの 八尾昌輝さんによると、「これまでは甘さ重視だったが、甘みと酸味のバランスがとれた“食べ続けても飽きないイチゴ”が上位を占めた」ということです。
なぜ今回から変わったのかについては「よくわからない」そうで、専門家も「なぜ今回から基準が変わったのかよくわからないけれども、驚いた」ということです。
甘さが基準値として高かったが、少しバランスを取ろうという力学が働いたのかもしれません。
いちごチョコラーメン!? トップに輝いた栃木・真岡市のイチゴグルメ
井上キャスター:
今、地元を挙げてイチゴが戦国状態です。そのなかで今回、トップに輝いた栃木・真岡市はどういう場所なのでしょうか。
【栃木・真岡市「イチゴグルメ」】
2012年、市内の高校生によるグルメグランプリを開催。そこで“イチゴの炊き込みご飯”がグランプリを受賞しました。
そこで、せっかく高校生のアイディアでグランプリをとったのだからと、真岡市が地元の飲食店に商品化を呼びかけました。いくつかの店舗が手を挙げましたが、商品化は難題で中華料理店「文珍楼」1店舗が中華料理にアレンジして商品化することに成功しました。
「文珍楼」が“イチゴの炊き込みご飯”を中華料理にアレンジした料理が、今も販売されています。
▼真岡いちご飯チャーハン(1200円)
炒飯にイチゴとシーザードレッシングがかかっています。最初はチョコなどを入れたりと試行錯誤をしたそうですが、このシーザードレッシングの酸味とのバランスがとても良いということで、県外からのリピーターが来るほど中毒性があるということです。
▼真岡いちご飯天津飯(1200円)
酢豚に近い感覚で食べやすいそうです。
▼いちごチョコラーメン(1250円)
最初はイチゴだけを入れたところ、少し味がぼやけてしまったそうです。そこでチョコを入れてみると、ある程度締まったとのこと。
こうしたイチゴアレンジメニューを見てみると、少し興味が出た人もいるかと思います。こういった興味を持ってもらうことで「真岡市といったらイチゴだね」となっていくように考えたそうです。
イチゴの収穫は年3回 旬ごとで異なる味の違いとは?
井上キャスター:
イチゴは基本的に年3回収穫が行われており、収穫時期によって味も変わるそうです。
【イチゴの旬はいつ?】※八尾さんによると
▼「一番果」(12月~1月)
成熟しきらないため、歯ごたえ◎、甘みと酸味のバランス◎
▼「二番果」(2月上旬~3月中旬)
寒い季節で成長が遅く、時間をかけて甘みを蓄えるため、イチゴの味が最も濃い
▼「三番果」(3月下旬~4月上旬)
暖かい季節で成長が早いため、大玉で水分量が多くジューシー
豊洲市場ドットコム・青果バイヤーの 八尾昌輝さんによると、2026年のイチゴの特徴は、「平均気温が低い日が続いたので、生育に時間がかかった分、出来が良い」そうです。
「失敗しない見分け方」は、八尾さんによると、▼ヘタの近くまで赤いものは甘味が強いそうです。また、▼ヘタは反り返っていて、緑の発色もいいものが採ってから間もない新鮮である証拠だそうです。
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<プロフィール>
肉乃小路ニクヨさん
ニューレディー
銀行・保険会社など金融業界でキャリアを積む
独自の視点で経済・お金・人生観を語る