PayPayがアメリカ進出!Visaと提携で「300兆円」の巨大現金市場を狙う、世界キャッシュレス事情【Nスタ解説】
現金を出さずに簡単に支払いができるキャッシュレス決済。QRコード決済で国内トップの「PayPay」がアメリカに進出すると発表しました。
アメリカ進出の狙いは?
井上貴博キャスター:
これから春休みシーズンに入りますので海外旅行を計画している方もいらっしゃるのではないでしょうか?各国のキャッシュレス事情から、お国柄が色濃く見えてきました。
PayPayがアメリカへ進出するということで、PayPayの中山一郎代表取締役は、「アメリカにはいまだに現金市場が約300兆円ある。私たちにとってポテンシャルだと考えている」と述べています。
日本国内では利用者が広がり、2025年7月時点で7200万人ほどと言われています。スマホ利用者の3人に2人は、すでにPayPayを使っています。国内が飽和状態なので、海外に打って出ようという戦略です。
キャッシュレス決済 世界では?
▼世界各国のキャッシュレス決済比率(2023年)キャッシュレス推進協議会より
・韓国 99.1%
(もともと現金文化が根付いていなかった。キャッシュレスを使うと、控除額が増えるため)
・中国 83.3%
・オーストラリア 75.6%
・カナダ 71.5%
・シンガポール 68.4%
・イギリス 64%
・アメリカ 58.4%
(現金市場がまだまだあるということでPayPayが乗り出そうとしてる)
・フランス 52.7%
・スウェーデン 48%
・イタリア 34.3%
(小規模店舗や家族経営が多いので、手数料がかかることを好まない方が多く、あまり進んでいないのではないかと言われている)
・ドイツ 25.3%
(ナチス政権では監視社会が色濃かった。政府や一部の企業に自分のお金の流れを把握されることを嫌う国民が多い。ドイツ人は「現金というのは自由の象徴」)
・日本 39.3%→42.8%(2024年現在)
(地域差が大きい、平均で見ると42.8%)
井上キャスター:
国としては効率化含めて上げていきたいねっていう、そういう認識でいいんですか。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
そうですね。企業にとっては人手不足の解消とか、業務の効率化にはもってこいですからね。
井上キャスター:
無駄を削減するということで、こういう流れになっていくんでしょう。
PayPay 韓国で使うと?
▼PayPay 2025年9月に韓国で利用開始
・200万店舗以上が対象
・自動的にウォン換算→両替の必要なし
事前に準備しないと…
ソウル支局 高田佳明記者:
私も日本でPayPayを使っているんですけども、韓国で実際に画面を開いてみますと、事前に日本で本人確認をしていないと使うことができません。
井上キャスター:
PayPayには本人確認のページがあります。それができていないと海外で使用ができないということになっています。
やはり不正利用を食い止める措置です。本人確認はちなみに国外ではできません。日本国内でのみしかできません。このあたりは頭に入れる必要がありそうです。
海外で使うには手数料も
井上キャスター:
実際に韓国でPayPayを使用すると、日本円とウォンどちらも自動で表示されます。
SNS
「韓国着いたら自動でウォン仕様になってめっちゃ便利」
「ちょいレート悪いけど便利!」
井上キャスター:
レートという観点でも調べてみました。
海外事務手数料3.85%が加えられて自動的に換算されます。この3.85%という数字が高いのか低いのか、どうなのでしょうか。
▼韓国での手数料比べてみると…ニッセイ基礎研究所金融研究部 福本勇樹金融調査室長によると
・PayPay 3.85%
・クレジットカード 約1.6~4%
・現金両替 約3~10%
井上キャスター:
一概にレートが悪い・手数料が高いとは言えないなという感じがしてきます。
福本勇樹金融調査室長は「(クレジットカードについて)為替レートの確定は決済日ではなく後日となるため、実際の請求額は異なる場合もある」と述べています。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
国によって全然システムが違ってきますからね。ヨーロッパなどでも、同じユーロであっても違うので気をつけないといけませんね。
井上キャスター:
世界全体の潮流としてキャッシュレス決済に移行しつつありますので、ぜひご活用いただければと思います。
==========
<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年