カカオ高騰がもたらした「バレンタインチョコ」の“大きな変化”とは?【THE TIME,】

2026年バレンタインはチョコレートに異変アリ。カカオが高騰するなか、職人もメーカーも新しい挑戦を始めています。
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チョコの祭典で人気のチョコは?
伊勢丹新宿店(東京・新宿区)で開催中の「~パリ発、チョコレートの祭典~サロン・デュ・ショコラ 2026」。みなさん、どんなチョコを買っているのかー
「パティシエ エス コヤマのNo.4。4つの香水をイメージしたチョコレート」(30代女性)
▼【SUSUMU KOYAMA’S CHOCOLOGY 2025】(2376円)
「中に日本酒ベースのチョコが入っていて、とろ~っととろける」(20代男性)
▼【ショコラ・コキーユ みむろ杉】(メゾンカカオ/4320円)
「ボンボンショコラ。フレーバーの組み合わせの面白さとかも好き」(20代女性)
▼【ショコラアソート 15粒】(イヴァン・シュヴァリエ/1万260円)
中には、30品近く買っている人もいましたが、「自分用だから他の人にはあげない」とのこと。
今やバレンタインの主流は“自分用”。
「誰のために買うか?」を聞いた調査でも、「本命チョコ」(53.7%)を上回り、「自分チョコ」が65%となっています。(※松屋銀座調べ・複数回答可)
そんな“自分用チョコ”で人気となっているのが、『リフェンリ』の新作、【ケーク アールグレイ アグリュウム】(3841円)
紅茶のケーキをミルクチョコレートでコーティング。シトロンやオランジュのブレンドした柑橘類のコンフィチュールが挟まれた長方形のケーキです。
THE TIME,マーケティング部 羽田優里奈部員:
「アールグレイの芳醇な香りが広がって、後からオレンジの酸味がくる。美味しい」
『ヴァンサンゲルレ』の【ガトー ボヤージュ キャラメル】(5400円)は、ビスキュイ生地や天然塩入りキャラメルなどが層になった棒状のケーキ。
羽田部員:
「キャラメルの濃厚さ、次にバターの濃厚さ、最後に少ししょっぱさが来る。めっちゃ美味しい」
「日本だけ」バレンタインが“推し活”に
会場に来ている人のお目当てはチョコだけではありません。長い行列の先にいたのは、世界のトップシェフの面々。
「毎年カタログに“シェフのサイン”をもらって集めている」(40代女性)
「6ブランドのシェフにサインをもらった。かっこいいし、一種の“推し活”」(20代女性)
もはやチョコのイベントはシェフとふれあう“推し活”の場となっていて、“推しシェフ”本人も楽しんでいるようです。
“行列2時間超の人気シェフ”フィリップ・ベルさん:
「なかには涙を浮かべながら話してくれる方もいて、こんな特別なことは日本でしか経験できない」
“自分用チョコ”に“推し活”ということで、予算も「5~6万円」や「10万円」との声があるなか、さらに上を行く人も。
20代女性:
「1か月の給料分くらい。30万円は行くかも。チョコレートのために毎年貯金しているのであまり考えずに買っている」
“別の素材と組み合わせ”チョコが増加
チョコレートイベントが盛況な一方で、“大きな変化”も起きているといいます。
「サロン・デュ・ショコラ」バイヤー・岩瀬智哉さん:
「まるまるチョコレートを使ったひと粒というよりは、半分くらい“別の素材”を使ったチョコレートが2025年と比べ約1.5倍に増えている」
例えば、「フリュイコンフィ メゾンハタケヤマ」(150g・2980円)は、フルーツとジュレをチョコレートでコーティング。
『ナオミ ミズノ』の「ビジョン」(3564円)は、“木製のドア”のようなデザインの板状のチョコレートですが、かじってみると…
羽田部員:
「ん!?中がふわっふわ」
チョコレートの間に、マシュマロのようなお菓子「ギモーヴ」が挟まれています。
異なる素材を組み合わせた商品が増えた背景にあるのは、カカオの高騰。
2025年には異常な高値を記録し、その後も“3年前の約2倍”の価格で推移しているのです。
それでも、先ほどのドア型チョコを作った日本のトップシェフ・水野直己さんは「僕たちが頭をひねってカカオの魅力や可能性を探っていく良い機会になった部分もある」と話します。
※サロン・デュ・ショコラ 2026での紹介商品は数に限りがあるため、売り切れの可能性があります
農業×林業で「安定したカカオ生産」
大手メーカーも、「チョコレートを食べ続けられるために必要な取り組み」として、カカオと一緒に森を育てる【アグロフォレストリー】(アグリカルチャー・農業×フォレストリー・林業)をサポートしています。
そもそもカカオは高温多湿な環境でないと育たないうえ病気になりやすい作物。そこでー
『明治』カカオマーケティング部・松岡真季さん:
「バナナやアサイーなど“背の高い木”と一緒に植えることで、その木が日陰を作ってくれて“カカオがよく育つ”」
周辺の森を一緒に育てることで“安定したカカオ生産”が可能になるだけでなく、一緒に植えた果物がカカオ農家の新たな収入源にもなるのです。
ファンが笑顔でチョコを手にするために、職人もメーカーも挑戦を続けています。
(THE TIME,2026年2月12日放送より)