猫にとって厄介な『口内炎』の症状5つ 完治は難しいって本当?予防法まで解説

2026-02-21 16:00

猫の「口内炎」は、痛みが強く、完治が難しいとされる病気のひとつとされます。人間の口内炎のように数日で治るものとは異なり、慢性化して猫の生活の質(QOL)に大きな影響を与えることもあるのです。そこで今回は口内炎の症状・原因・治療・予防法をまとめました。猫の飼い主さん、ぜひ参考にしてください。

猫の口内炎

大きな口を開ける猫

口内炎と聞くと、『口の中の一時的な炎症』を思い浮かべる方もいるかもしれません。

しかし猫の口内炎はそうではなく、口腔内の粘膜・歯茎などが炎症を起こし痛みを伴うもので、人間のそれとは少し違います。

とくに「猫慢性歯肉口内炎」と呼ばれるものでは、食事ができなくなるほど強烈な痛みが生じるのです。

そして猫の口内炎は治りにくく、再発もしやすいのが厄介なポイント。同じ口内炎といっても、人と猫ではまったく違うものと考えてくださいね。

猫の口内炎の症状5つ

猫アレルギー?の少女と猫

猫の口内炎は初期にはわかりにくいものの、進行すると以下のような症状が見られます。

1. 口臭がひどくなる

猫の口内炎では細菌の増加や炎症により、非常に強い口臭が生じます。健康な猫でも口臭はありますが、口内炎の口臭は明らかに強い場合が多いです。

2.よだれ・唾液が多い

猫は通常、唾液を垂らすことはほとんどありません。しかし痛みや炎症があると過剰なよだれ・泡状の唾液・血が混ざったよだれがみられることがあります。

3.食べづらそう・食欲低下

炎症が口内全体に広がると、噛んだり舌を動かしたりするだけで激痛が走ります。その結果、ご飯を避けたりすることも。

4.体重減少・元気消失

痛みが続くため食事量が減って体重が落ちたり、また慢性的な痛みで元気がなくなる・遊ばなくなる子もいます。

5.グルーミング不足・毛づやの悪化

口が痛くて十分にグルーミングができなくなり、毛並みが乱れたり毛玉が増えるようになります。

なぜ治りにくい?猫の口内炎の原因とメカニズム

猫の口を診察する獣医師

猫の口内炎が治りにくいのは、単一の原因ではなく、複数の要因が複雑に関係しているためです。

その要因として、主に以下が挙げられます。

  • 免疫異常が深く関与

多くのケースでは猫の免疫システムが過剰反応し、口内の細菌やプラークに対して強い炎症を起こすと考えられています。これが治療を難しくしている要因のひとつです。

  • ウイルス感染との関連

猫免疫不全ウイルス(FIV)、猫白血病ウイルス(FeLV)、カリシウイルスなどの感染は口内炎発症のリスクを高めます。これらウイルスが免疫系に影響し炎症を助長するとされています。

  • 歯石歯垢などの口腔内環境

歯垢や歯石の蓄積により口腔環境が悪化すると口内炎が生じやすいともいわれます。ただし、口腔環境が清潔でも口内炎になるケースもあります。

猫の口内炎の予防法とは?

歯ブラシする猫

口内炎は一度発症すると厄介なので、予防を実践し、できるだけ発症リスクを下げましょう!

毎日のデンタルケア

予防法のひとつは、口の中を清潔に保つことです。口腔環境が清潔であれば、口内炎のリスクも下げることを期待できます。

できるだけ若く健康なうちから、ガーゼや専用の歯磨きシート、歯ブラシを使ってケアする習慣をつけましょう。

しかしすでに成猫で歯ブラシが難しければ、飲み水に混ぜるタイプのデンタルケア用品や、デンタルケア用のおやつを活用するのも一つの手です。

ワクチン接種による感染症予防

前述の通り、猫カリシウイルスなどのウイルス感染は口内炎の大きな要因と考えられています。

そのため混合ワクチンの接種を行い、猫カリシウイルス感染症の発症を防ぐことが、結果として将来の口内炎予防につながります。

とくに多頭飼育の場合や外に出る猫は、蔓延を防ぐためにもワクチンが重要です。

まとめ

青い歯ブラシで猫の歯を磨こうとする飼い主の手

猫の口内炎は、口腔内の粘膜や歯茎が炎症を起こす病気で、人間の口内炎とは異なり治りにくく再発しやすいのが特徴です。

治療法としては、抗炎症薬や抗生物質の投与のほか、重症例では全身麻酔をかけて抜歯手術が行われることもあります。

そのため日頃から「デンタルケア」で口内を清潔に保ったり、「ワクチン接種」で感染症の発症を防いだりして、少しでも口内炎の発症リスクを低下させましょう。

そしてもし気になる症状があらわれたら、早めに獣医師に相談し早期発見に努めてください。

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