「最後のチャンス」決裂なら攻撃か…アメリカ・イラン核協議 「もし家族がいなくなったら…」日本で祈る在日イラン人の悲痛な訴え【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2026-02-27 01:02

決裂すれば軍事攻撃という局面を迎えています。核開発をめぐって行われたアメリカとイランの協議。トランプ大統領が与える「最後のチャンス」とも報じられるなか、この協議でどのような結論が出るのでしょうか。

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協議の場となるスイス・ジュネーブの会場に両国の車がやってきました。これは、仲介役を務めるオマーンの外相が協議に出席するアメリカとイラン、それぞれの担当者と撮った写真です。

協議は今月6日に再開して以降、3回目。最大の争点はイランのウラン濃縮活動についてです。アメリカは一切認めないとする一方、イラン側は国家の権利として手放せないと主張。立場には大きな隔たりがあるとされ、双方がどこまで歩み寄れるのか依然として不透明な状況です。

トランプ大統領(24日)
「世界一のテロ支援国家であるイランに核兵器を保有させることは絶対に許さない。そんなことはあってはならない」

今回の協議は、トランプ氏がイランに与える「最後のチャンス」だとも報じられています。アメリカは中東の各所に空母2隻を含む大規模な軍事力を展開。合意に至らない場合は、軍事攻撃も辞さない構えを示しています。

アメリカのルビオ国務長官は「イランはICBM=大陸間弾道ミサイルを開発しようとしている」としつつ、イラン側がICBMについての話し合いを拒否しているとの認識を示しました。

ルビオ国務長官(25日)
「いずれは核開発だけでなく、それ以上のことも協議しなければならない。核協議で進展が見られなければミサイル開発での進展は難しいだろう」

また、ウィットコフ特使が24日、イランに対し、いかなる合意でも無期限に維持するよう求めていると話したと報じられました。アメリカの軍事圧力に対し、イランもホルムズ海峡で軍事演習を行うなど、けん制を強めています。

今回、イランはアメリカのいかなる攻撃に対しても強硬に報復すると誓っていて、最高指導者のハメネイ師は先週、アメリカの軍艦を沈没させる能力があると警告しています。

都内でケバブ店を営むイラン人のハミッド・べサリーさん(57)。日本での暮らしは15年以上になります。

ハミッドさん
「1100円です。大盛りサービスです」

いま最も心配なのが、祖国にいる母親と2人の妹です。

ハミッドさん
「(攻撃に備え)窓にテープ貼って、万が一割れたら顔にぶつからないようにとか、テヘランからしばらく離れてと言いたいけど、たまに電話がつながらないときは、みんな何しているか全然分からなくて不安」

現在、イランへの電話やネットはつながりづらい状況が続いているといいますが…

ハミッドさん:『もしもし? 必需品は入手できた?』
妹・マージャンさん(テヘラン在住):
『ツナ缶や豆、パン、飲料水、考えられるものは全部買った。心配しないで』
ハミッドさん:『分かった、ありがとう』

去年の暮れに父親を亡くしたハミッドさん。しかし、デモなどで情勢が悪化していたイランには帰れず、父親の死に目にも会えなかったといいます。

ハミッドさん
「きょう(妹から連絡が)来て、めっちゃうれしかった、心配してたけど…。すごく安心した。家族がまたいなくなったらどうしようと思って。戦争は簡単な話じゃないから」

もし協議が不調に終わり、アメリカがイランへの軍事攻撃に踏み切った場合、イランはどんな行動に出るのでしょうか。

日本エネルギー経済研究所 坂梨祥 中東研究センター長
「どのような攻撃であっても(アメリカによる)攻撃が行われた場合には、イランとして非常に大規模な、米軍に損害を与えるような攻撃をすることを繰り返し宣言している。イランを攻撃するようなことをした場合にはイランが大変な反撃をするということを見せることによって、次の攻撃を抑止したいと考える可能性が高いと思う」

また、攻撃の応酬により日本や世界にはどんな影響が出る可能性があるのでしょうか。

日本エネルギー経済研究所 坂梨祥 中東研究センター長
「もしペルシャ湾の出入り口のホルムズ海峡がこの紛争に巻き込まれるとなると、世界的にエネルギー供給に影響が出る可能性がある。日本のエネルギー価格なども上昇することが考えられるが、それらの事態がすでに起こりうる可能性が高まっているということを考えて、対応を考えていかなければいけない」

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