金融知力普及協会と高校生が歩んだ20年 エコノミクス甲子園が育てる未来

2026-02-27 08:00

2月21日・22日、全国の高校生たちが「お金と経済の知識」で真剣勝負を繰り広げる舞台が東京で開催されました。第20回を迎えた「エコノミクス甲子園」全国大会。850チームの頂点に立ったのは、神奈川県代表・浅野高等学校の2人でした。優勝という結果はもちろんですが、今回あらためて心を動かされたのは、この大会が20年にわたって続いてきたという事実です。

いまや金融や経済のニュースは、日常のあらゆる場面に関わっています。そんな時代のなかで、高校生が仲間とともに学び、挑み、未来を見据える機会が用意されていること。その舞台を支え続けてきた人たちがいることに、静かな熱を感じます。

ただのクイズ大会ではありません。未来を生きる力を育てる挑戦が、そこにはありました。

知識を競うだけではない 「エコノミクス甲子園」という挑戦のかたち

「エコノミクス甲子園」は、日本全国の高校生が金融や経済の知識をクイズ形式で競う大会です。2006年度にスタートし、今回で第20回という節目を迎えました。単発のイベントではなく、20年にわたって積み重ねられてきた教育の取り組みである点は見逃せません。

大会は、同じ高校に通う生徒2人1組でエントリーします。参加費は無料。エントリーした高校生には、金融や経済を学ぶための教材が事前に届けられ、それをもとに各地方大会、そして全国大会へと進んでいきます。ただ知識量を試すだけでなく、事前学習を通して理解を深め、その成果を発揮する場が用意されているのが特徴です。

地方大会は全国各地で開催され、勝ち抜いたチームが東京で行われる全国大会に進出します。オンライン形式や金融機関の本社などを会場に実施される地方大会を経て、全国大会では集合形式で熱戦が繰り広げられます。地域ごとに支える金融機関の存在もあり、社会全体で若い世代の学びを後押しする構図が見えてきます。

また、全国大会で優勝したチームにはニューヨーク研修旅行が贈られます。海外の金融の中心地を体感する機会が用意されていることは、この大会が国内の枠にとどまらない視野を持っていることの象徴とも言えるでしょう。さらに、本大会は国際経済オリンピックの日本代表選考も兼ねています。高校生の挑戦は、その先に世界へとつながる可能性も秘めています。

「金融知力を楽しく身につける」という趣旨のもと続いてきたこの大会。お金や経済というと難しく感じる人もいるかもしれません。しかし、日々の暮らしや将来の進路、社会との関わりを考えるうえで欠かせないテーマでもあります。だからこそ、クイズという形で挑戦できる場があることには大きな意味があります。 知識を競う舞台でありながら、その土台にあるのは“未来を生きる力”を育てるという思いです。20年という時間が、その思いの継続を物語っています。

いま、高校生にこそ必要とされる「金融知力」

エコノミクス甲子園が掲げているのは、「社会にはばたく前の高校生が、金融経済の仕組みを理解し、ライフデザインやお金とのかかわり方を考える力=金融知力を身につける」という理念です。単にクイズで正解を競う場ではなく、将来を見据えた学びの機会として位置づけられている点が、この大会の本質だと感じます。

いま、お金や経済の話題は特別なものではありません。物価の動き、円安や株価、キャッシュレス決済、投資や保険。ニュースやSNSを通じて日常的に触れるテーマになっています。そうした情報に囲まれながら成長する世代にとって、表面的な知識だけでなく、仕組みを理解する力はますます重要になっています。

エコノミクス甲子園では、事前に配布される教材を通して金融や経済の基礎を学び、その理解度を大会で試します。知識を詰め込むのではなく、自分の将来や社会との関わりを考える入り口として学ぶ。その姿勢が、この大会の大きな特徴です。

さらに、第20回全国大会は、国際経済オリンピックの日本代表選考も兼ねています。国内の大会での挑戦が、そのまま世界につながる可能性を持っているということです。高校生の学びが、教室の中だけで完結せず、国際舞台へと広がっていく構造はとても象徴的です。

金融教育というと、少し堅いイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、将来の進学や就職、暮らし方を考えるうえで、お金との向き合い方は避けて通れないテーマです。だからこそ、仲間と一緒に挑み、楽しみながら学べる場があることは大きな価値を持ちます。

20年続く大会の背景には、「知識は未来を守る力になる」という考えがあるのではないでしょうか。高校生たちがクイズに挑む姿の向こうには、これからの社会を支える世代を育てるという、静かで確かな意思が感じられます。

全国850チームの頂点へ 20回記念大会の熱戦とその結果

第20回エコノミクス甲子園全国大会は、2月21日・22日に東京で開催されました。会場には、各地の地方大会を勝ち抜いた代表チームが集結。地方大会には全国で850チーム・1700人が参加し、その中から選ばれた40チーム、さらに中国代表1チームを含む計41チーム82名が全国大会に出場しました。

全国大会では、さまざまなルールによるクイズが行われました。早押し形式だけでなく、戦略や駆け引きも求められるラウンドが用意され、高校生たちは金融や経済の知識を武器に真剣勝負を繰り広げました。知識量だけでなく、判断力やチームワークも問われる構成は、この大会ならではの魅力です。

財務大臣 片山さつき氏が開会あいさつを務め、第1問の出題も担当しました。記念大会にふさわしい幕開けとなり、会場の緊張感は一気に高まったことでしょう。また、準決勝ラウンドでは歴代優勝者が登場する場面もあり、20回という節目を感じさせる演出も見られました。

そして決勝ラウンドの末、優勝に輝いたのは神奈川県代表・浅野高等学校の2人です。今回が初優勝となりました。準優勝は滋賀県立守山高等学校、第3位はラ・サール高等学校、第4位は香川県立高松高等学校、第5位は岐阜県立岐阜高等学校という結果でした。

優勝チームには、ニューヨーク研修旅行が贈られます。金融の中心地のひとつであるニューヨークを訪れる機会は、高校生にとって大きな刺激となるはずです。国内大会での努力が、世界へと視野を広げるきっかけにつながっていきます。 850チームの頂点に立つということは、それだけ多くの挑戦があったということでもあります。地方大会から全国大会へと続く道のりの中で、多くの高校生が金融や経済について向き合い、自ら学び、考えたはずです。その積み重ねこそが、この大会の価値なのかもしれません。

若い世代の未来を支える 金融知力普及協会の取り組み

エコノミクス甲子園を主催しているのは、認定NPO法人 金融知力普及協会です。2002年に設立された団体で、全世代に向けた金融経済教育の機会を提供することを目的に活動しています。なかでも力を入れているのが、初等・中等学校年代の児童生徒に向けた金融リテラシーの普及です。

同協会が展開する事業は、エコノミクス甲子園だけではありません。高校生模擬起業グランプリ「リアビズ」や、国際経済オリンピック(IEO)日本代表派遣事業など、若い世代が社会や経済と主体的に向き合う機会を広げています。知識を学ぶだけでなく、実践や挑戦を通して力を育てる仕組みが整えられていることが分かります。

金融知力普及協会が目指しているのは、「自立した消費者の育成」です。お金は生活と切り離せない存在であり、進学や就職、家庭を持つことなど、人生のさまざまな場面に関わります。そのときに必要なのは、正しい情報を見極め、自分で考え、判断する力です。そうした力を若いうちから育てることが、将来の社会全体の安定にもつながっていくという考えが、活動の根底にあります。

エコノミクス甲子園が20年続いてきた背景には、この一貫した理念があります。大会の華やかな舞台の裏側で、教材づくりや大会運営、地方大会の連携など、多くの準備と積み重ねがあってこそ実現しているはずです。毎年の開催が当たり前のように感じられるほど、継続されてきたこと自体が大きな実績と言えるでしょう。

高校生が金融や経済に向き合う姿を支えてきた存在として、金融知力普及協会の役割は小さくありません。大会の結果だけでなく、その背景にある思いや活動の広がりにも目を向けることで、この取り組みの価値がよりはっきりと見えてきます。

未来を担う世代へ 20年続く学びのバトン

第20回という節目を迎えたエコノミクス甲子園。優勝という結果はひとつのゴールかもしれませんが、この大会が本当に大切にしているのは、その過程にある学びではないでしょうか。地方大会から全国大会へと続く道のりのなかで、多くの高校生が金融や経済と向き合い、自分の将来や社会との関わりを考える時間を重ねています。

お金の知識は、派手なものではありません。しかし、人生の選択肢を広げ、困難に直面したときの支えにもなります。高校生のうちからそうした力を育てる機会があり、それを20年にわたって支え続けてきた団体があるという事実は、静かで確かな希望のようにも感じられます。

クイズに挑む真剣なまなざしの先には、それぞれの未来があります。その未来を後押しする場として、エコノミクス甲子園はこれからも続いていくのでしょう。次の20年がどのような挑戦を生み出していくのか、今から楽しみです。


認定NPO法人 金融知力普及協会 概要

認定NPO法人 金融知力普及協会は、2002年設立の団体です。自立した消費者育成のため、一般消費者向けの金融経済教育を行っています。主な事業として、全国高校生金融経済クイズ選手権「エコノミクス甲子園」、高校生模擬起業グランプリ「リアビズ」、国際経済オリンピック(IEO)日本代表派遣事業などを展開し、初等・中等学校年代の児童生徒への金融リテラシー普及に貢献しています。

公式サイト:https://apfl.or.jp/

  1. トイレから部屋に戻った結果→なぜか犬が『ソファ』にいて…人間にしか見えない『くつろぎ過ぎな光景』が42万再生「爆笑ww」「犬やめてて草」
  2. 朝、車椅子の犬が『交通安全の旗』をつけてお散歩へ→一生懸命歩いて…思わず二度見する『尊いパトロール』に反響「めちゃ可愛い」「元気もらえる」
  3. 台風30号 あす26日未明までに温帯低気圧に変わり西日本に近づく見込み 西日本や東日本は、大気の状態が不安定となる予想
  4. 知人女性は数日前に死亡か 遺体を車で千葉から仙台まで運び遺棄した疑いで28歳男逮捕 容疑者は殺害もほのめかす 千葉県警
  5. 台風30号 あす26日未明には温帯低気圧に変わり九州に接近する見込み その後は東寄りに進み夜には四国付近に進む予想
  6. 10/27~11/31 セブン‐イレブン 中華まん 全品20円引き☆ ほかほかごろっと肉まん ジューシー大入り豚まん とろ~りピザまん とろっと濃厚ごまあんまん◎
  7. 和菓子店店主を殺害し金庫奪ったか 強盗殺人などの容疑で男2人逮捕 山口・美祢市
  8. 歩道で20代女性が背後から刺される「顔見知りではない男」 搬送時意識あり…警察が殺人未遂で捜査 北九州・小倉北区
  9. 【 広末涼子 】〝初めての没入体験〟独立後初の「演技」・朗読劇を振り返る【 星の王子さま 】
  10. 天皇皇后両陛下が高知訪問 「国民文化祭」などの開会式に出席 「よさこい鳴子踊り」に笑顔で拍手…皇后さま“愛子さまも小学校で”
  1. 昨年末に離婚していた【 鈴木えみ 】子ども・自分を〝どちらも全力で守り抜きます〟別居のタイミングで公表
  2. 人類史上初「火星圏からのサンプルリターン」へ 探査機MMX 日本が挑む衛星フォボスの砂採取「はやぶさ」の技術継承し2031年地球帰還予定【サンデーモーニング】
  3. 赤羽で「1000円ちょっとグルメ」を大調査!取材拒否のイタリアンがテレビ初公開 絶品ポークジンジャーにでっかい豆大福も【Nスタ×ホワイトボード】
  4. フランスで55万人大規模デモ 一部“暴徒化”車炎上や3000店被害 米イラン攻撃が追い打ち 生活苦を訴える抗議は欧州各国へ【サンデーモーニング】
  5. 歩道で20代女性が背後から刺される「顔見知りではない男」 搬送時意識あり…警察が殺人未遂で捜査 北九州・小倉北区
  6. サントリー、フルセットの激闘もあと一歩及ばず敗戦 0ー2から粘りの2セット連取 第5セットは23ー25【SVリーグ男子】
  7. ソーセージ食べ比べ!結局どれ? 腹ぺこレスリング部&街角でジャッジ!香薫やアルトバイエルンなど定番を比較!【それスタ】
  8. 「2秒で416万円」残高ゼロに…GMO不正アクセスで口座破壊声明 被害受け政府に「能動的サイバー防御」を要請 PHPの脆弱性巡り世界で混乱も【サンデーモーニング】
  9. 和菓子店店主を殺害し金庫奪ったか 強盗殺人などの容疑で男2人逮捕 山口・美祢市
  10. “名門復活”名城大 3年ぶり9度目の優勝!2区近藤希美が区間新で逆転、5区1年生・木村真桜が区間賞、大東文化は12度目の2位【全日本大学女子駅伝】
  11. 【 笠井信輔 】財布紛失で位置確認「窃盗犯が福岡に飛んだのです」AirTag電池切れで「思わぬ落とし穴があるのです」自転車のカゴに置き忘れ
  12. 小さくてコロコロした『赤ちゃん犬の一日』に密着した結果→すべてが尊い『朝から晩までの記録』が85万再生「全力すぎる」「抱きしめたい」