安保理で米イスラエルとイランが激しい応酬 歩み寄りの気配見えず

国連の安全保障理事会は、アメリカとイスラエルによるイランへの軍事攻撃について協議するため緊急会合を開き、出席した両者の代表は激しい非難の応酬を繰り広げました。
国連本部で28日に開かれた安保理の緊急会合では冒頭、グテーレス事務総長が「世界で最も不安定な地域において、軍事行動は誰も制御できない連鎖反応を引き起こすリスクをもっている」と警告。
その上で、敵対行為を直ちにやめ、すべての当事者がイラン核合意などの交渉の席に直ちに戻るよう強く促しました。
その後、アメリカの代表は…
アメリカ ウォルツ国連大使
「何も行動しないことによる代償は、断固たる行動に伴う負担よりもはるかに大きいと歴史が教えている。そして今日、我らのトランプ大統領はその断固たる行動を決行した」
今回の攻撃をめぐり、「イランは核兵器を保有してはいけない」との原則に基づき、アメリカは合法的な行動をとっていると主張。さらに、イランの現政権は民間人の大量虐殺を行ってきたとして、その代表がこの場にいることは安保理に対する冒とくだと激しく非難しました。
また、イスラエルの代表は「イランは長年にわたり、イスラエルという国を消すことを目標にしてきた」と、会議場で数メートル離れたイランの大使を睨みつけながら激しく非難しました。
さらに、イランによる脅威が“取り返しのつかない事態”になる前に必要不可欠だから軍事行動を実行したとして、「侵略行為ではない」と主張しました。
これに対して、イラン側は…
イラン イラバニ国連大使
「いかなる正当化も、非難も、偽の情報の伝達も、この明白な犯罪と侵略を合法化したり、正当化したりすることはできない」
イラン側はアメリカとイスラエルによる攻撃は明らかな侵略行為で、国連憲章や国際法に違反していると指摘したうえで、攻撃によって100人を超える子どもが亡くなったとして戦争犯罪だと批判。アメリカ軍の基地などへの報復攻撃は、認められた自衛権だと主張しました。
会議の最後も互いに批判しあうなど、歩み寄りの余地は一切見えない展開となりました。