かゆみ・鼻水 どこからが「花粉症」?夜なら窓を開けてOK?花粉症専門医が答える“街のギモン”【ひるおび】

花粉症にまつわるギモンを、「舌下免疫療法」研究開発メンバーでもある花粉症治療のエキスパート、大久保公裕医師に聞きます。
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「鼻をすする」「ティッシュ詰め」NG!鼻水を抑えるには?
▼力任せに強く噛むのはNG
鼻血や、耳が痛くなる原因になります。
▼鼻水をすするのはNG
喉がイガイガしたり、中耳炎になる可能性があります。
▼ティッシュを詰めるのはNG
粘膜が傷つき、鼻詰まりが悪化してしまうこともあります。
大久保医師によると、温かいおしぼりで温めることで、血行が良くなって鼻が通るようになります。
日本医科大学大学院 耳鼻咽喉科教授 大久保公裕医師:
鼻粘膜は直接温められないので、鼻の外側から温めると自然と鼻が通ってきます。
お風呂に入ると少し鼻の調子がよくなりますよね。自分の体温よりも温めるということが必要です。
恵俊彰:
マスクをして、湿気が中にこもるのもいいんですか?
大久保公裕医師:
マスクをしていると自分の息で温かくなりますのでそれもいいです。
また鼻にティッシュを詰めるのではなく、マスクの内側にティッシュを置くのであればいいですね。
Q.花粉症対策 特に気を付けることは?
重要なことは、家の中に花粉を持ち込まないことです。
帰宅した際、粘着ローラーなどで上着、ズボン、カバンについた花粉は玄関の外でしっかり除去しましょう。
大久保公裕医師:
空気が乾燥していると、静電気も発生してくっつきやすいです。バッグが擦れるところ、それから歩くのでズボンのところですね。
上着の花粉は払うんですけど、なかなかズボンは払わないですよね。花粉は上から下に落ちますから靴にもくっついています。
さらに、花粉症対策としては、髪の毛は「結ぶ」のが一番です。ピタッとしているので、表面には付きますが、内側には入りにくいそうです。
「巻き髪」などは内側まで入り込んで落ちにくくなってしまいます。整髪料も粘着性のあるものは避けましょう。
帽子をかぶるのも、花粉症対策には有効です。
Q.花粉症を軽減する食品は?
腸内環境を整えることが重要です。
納豆、漬物などの発酵食品や、海藻類・根菜類などの食物繊維を摂るといいそうです。
大久保公裕医師:
人間の体で菌を持てる場所は腸内だけなんですね。
この菌の状態によって、花粉みたいな自然のものを防御してしまう反応が起きることがあります。
腸内環境を整えるという意味では、すべて発酵しているものは菌があるので、発酵食品が大事ですね。
Q.検査が「陰性」でも症状は出る?
気象予報士 森朗氏:
僕は、検査ではスギ花粉は「陰性」と出たのに、毎年この時期になると鼻水が出たりくしゃみが出たりするんです。これは花粉症じゃないんですか?
大久保公裕医師:
花粉症なんだと思います。血液の中の抗体が少ない、あるいは陽性より少ないということになりますが、鼻や目には同じような抗体がもっとたくさんあるのかもしれません。
そういった場所にスギの抗体がたくさんくっついているから局所は反応するわけですね。でも血液検査するとあまり抗体は多くない。
これは逆の方もいらっしゃいます。
気象予報士 森朗氏:
症状が出たらやっぱり対策したほうがいいってことですね。
大久保公裕医師:
そうですね。
実際分かるのは、皮膚にスギのエキスを注射してそこが腫れれば、皮膚にスギに対する抗体があるということが分かります。専門のところで調べてもらうのも良いと思います。
Q.花粉症は日本だけ?
コメンテーター 三田寛子:
花粉症は日本人特有のものではなく、みんなかかりますか?
大久保公裕医師:
「花粉症」は世界中にあります。
ところがスギ花粉症は、「日本スギ」が日本固有のものなので、ほぼ日本人だけです。中国や韓国にも少しあるんですけども、実際にはほとんど日本人だけです。
Q.窓を開けて換気をしてもいい?
恵俊彰:
朝だいたい4時半に起きるんですけど、窓を開けて布団をはたいて畳んだりしたいんです。僕は花粉症だからこの時期になると窓を開けるのが怖いんですよ。
大久保公裕医師:
山に陽が当たらないと花粉は飛んできません。生命ですから活動するのは陽があたってからなんです。
日の出から我々のところに花粉が飛んでくるまでに数時間あるので、10時からが増えてくるという話です。ですから恵さんの早朝の時間帯だったら窓を開けても全然OKです。
深夜や早朝は飛んでいる花粉が少ないので、この時間帯に換気をすれば良いそうです。
ただ、風の強い日は地面などの花粉が舞い上がる可能性があるので注意してください。
Q.どこからが「花粉症」なの?
大久保公裕医師:
痒くなったら花粉症です。痒いというのはヒスタミンという特殊な成分が出ているからです。ヒスタミンが出るということは、アレルギー反応が起こっていますから、特に涙目になるとか鼻水が出なくても、鼻とか目が痒ければもう花粉症だと言えます。
恵俊彰:
早く対策をしたほうがいい?
大久保公裕医師:
やっぱりマスクなどの対策をすることで、吸う花粉量が少なければ抗体を作らないですよね。ですから毎年あまり抗体を作らせない方向に行くためには、防御しておくことが大事だと思います。
(ひるおび 2026年2月27日放送より)
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<プロフィール>
大久保公裕氏
日本医科大学大学院 耳鼻咽喉科教授
花粉症の「舌下免疫療法」研究開発メンバー