「ナメていた」トランプ氏の誤算とは?イラン攻撃”泥沼化”の可能性も... 当初「2、3日でも可能」→今は長期戦を示唆【サンデーモーニング】

イランの最高指導者を殺害し、体制転換を狙うトランプ氏。一方で、どうやって戦争を終わらせ、新たな体制をどうするのかといった展望は描けているのでしょうか。
世界同時株安にガソリン価格高騰... トランプ大統領は長期戦を示唆
東京のガソリンスタンドでは...
客
「来週あたり高くなるかもしれないと思って、いま急いで入れに来たところ」
客
「どんどん上がってきてるでしょ。トランプです。トランプ。あれが余計なことをやったから」
来週には170円前後まで値上がりする見通しのガソリン価格。その要因となっているのが...
イラン革命防衛隊の音声
「全艦に告ぐ、全艦に告ぐ。全船舶のホルムズ海峡通行を禁止する」
石油の通り道、ホルムズ海峡の緊迫です。
タンカーが攻撃を受けて炎上する事態も。封鎖が長期化すれば世界経済への影響は必至。そんなリスクを見越してか、市場では世界同時株安の様相も。
先行きの懸念を払拭したいトランプ氏は…
アメリカ トランプ大統領(3月4日)
「控えめに言っても戦況は非常に順調だ。10点満点でいうと15点だ」
戦況を自画自賛。一方で、当初「2、3日でも可能」と応えていた終結の見通しについては、その後...
トランプ大統領(2日)
「どれだけかかっても必ずやり遂げる。当初4、5週間と見積もっていたが、それよりもはるかに長く続ける能力がある」
長期戦を示唆しました。
戦争はいつまで? 日本に住むイラン人は
そもそも、どうやって終わらせるつもりだったのか。攻撃初日には、イラン国民に、こう呼びかけていました。
トランプ大統領(2月28日)
「皆さんが自由になるときは目前に迫っている。我々のすべての作戦が終わったら、皆さんで政権を握ってください」
イランの反体制派に政権奪取を呼びかける発言。これをイランの人たちはどう受け止めたのか。都内でイラン食材を扱う店を訪ねると...
中西悠里キャスター
「トランプ大統領はイラン国民が政権を転覆させると掲げていたが」
日本在住35年 ファトラさん
「アメリカのバックアップがないと実現できないのではないかと思う。体制側の人数が減っていくとデモや革命がしやすくなるのではないかと思う」
さらに政権側が弱体化すれば、体制の転換も可能だという希望。現体制への不満は根強いといいます。
ダルビッシュショップ店主 ハサンさん
「民間は満足していない、この政府に。いい人がリーダーになればイランは良くなる、必ず」
日本在住35年 ファトラさん
「(イランは)宗教と政治が一緒になっていて、国民はその(宗教の)ルールで苦しんでいる」
トランプ氏の誤算とは? 元イラン大使「イランの報復能力をなめていた」
年明けには大規模な反政府デモが発生。これを見たトランプ氏は、最高指導者ハメネイ師を殺害することによって反体制派の蜂起を促したわけですが、今のところ、そうした動きは見えません。
元イラン大使 関西学院大学 齊藤貢 客員教授
「トランプ政権はイランの報復能力をなめていた。ガツンと一発殴れば屈服すると思っていたが、そうならなかったのはアメリカ側の大きな誤算」
現体制は、すぐには崩壊しないとみています。
齊藤 客員教授
「イランというのは極めて体制がしっかりしている。官僚機構もしっかりしていて、統治のシステムが非常にしっかりしている。空爆、特に斬首作戦で指導者を暗殺しても、またすぐ別の人が出てくるだけの話」
トランプ氏は自ら後継者選びに関与したい意向まで示していますが…
齊藤 客員教授
「次の政権は当面反米を軸に行くでしょう。ハメネイ最高指導者が殺害されたというのはメンツが潰されたわけです。中東は特に、メンツは非常に重要。ある程度、アメリカにダメージを与えた形にしないとメンツが回復しない。結局イランがいつまでたっても音を上げないと、泥沼化で足が抜けなくなる危険性がある」
キリスト教福音派の牧師(5日)
「主よ、この試練の時において大統領を導きたまえ。彼に神の恵みとご加護を」
5日、キリスト教福音派の牧師から祈りを捧げられたトランプ氏。イランに無条件降伏を求めていますが、その思惑通りに事は運ぶのでしょうか。