上板橋駅前をみんなで育てる「かみいたねプロジェクト」タネ植えイベント開催(板橋区)

2026-03-13 08:00

上板橋駅の南口に、少し気になる場所があります。工事中の駅前に生まれた「7のひろば」。まだ完成した広場ではありませんが、そこでは今、地域の人たちが手を動かしながら未来の駅前を育てる取り組みが進められています。

その中心となっているのが、地域のまちづくり団体「かみいたグリーンファンド」です。土と種を配り、各家庭で植物を育ててもらい、育った苗を駅前に持ち寄る――そんな参加型のプロジェクトが静かに広がっています。街の景色を、誰かが作るのではなく、みんなで育てていく。そんな考え方が少しずつ形になり始めているようです。

3月28日(土)には、その活動の一環として「タネ植え&読み聞かせイベント」が予定されています。土に触れながら植物を育てる体験や、子ども向けの絵本の読み聞かせなど、地域の人たちがゆるやかにつながる時間になりそうです。駅前の小さな広場から始まるまちづくり。その取り組みについて紹介します。

駅前を地域で育てる「かみいたねプロジェクト」

駅前の景色は、いつの間にか出来上がっているもの――そんな印象を持つ人も多いかもしれません。しかし上板橋駅南口では、少し違った形のまちづくりが進められています。地域の人たち自身が関わりながら、駅前の緑を育てていく取り組みが始まっています。

その中心となっているのが、地域活動団体「かみいたグリーンファンド」です。再開発が進む上板橋駅周辺で、板橋区と連携しながら、緑と交流があふれる駅前広場を目指した活動を行っています。その中で生まれたのが「かみいたねプロジェクト」です。

このプロジェクトでは、地域の住民や協力者に土と種を配り、それぞれの家庭で植物を育ててもらう取り組みが行われています。育った苗や植物は、将来の駅前広場となる場所へ持ち寄り、植え替えられていきます。誰かが整備した緑ではなく、地域の人たちが育てた植物が駅前を彩っていく――そんな参加型のまちづくりが特徴です。

駅前という場所は、多くの人が毎日通り過ぎる場所でもあります。その景色を地域の人たち自身が少しずつ育てていくことで、街への愛着やつながりも自然と生まれていくのかもしれません。「かみいたねプロジェクト」は、植物を育てる活動でありながら、同時に人と街をつなぐ取り組みとして広がりつつあります。

未来の駅前広場を育てる場所「7のひろば」

上板橋駅南口の駅前には、現在開発工事中のスペースがあります。その一角に設けられているのが「7のひろば」と呼ばれる場所です。昨年9月には完成を祝うパーティーも開かれ、地域の人たちが集まる場として少しずつ知られるようになってきました。

この場所は、将来整備される駅前広場を見据えた活動拠点のような役割を担っています。緑化活動や地域交流の場として使われるだけでなく、どのような植物が駅前に合うのか、どのような管理が必要なのかを試していく実証的な取り組みも行われています。

実際にここでは、将来駅前に植えることを検討している植物と同じ種類を育て、水やりや草刈りなどの管理方法についても検証が始まる予定です。こうした活動を通じて、完成したときに地域にとって心地よい空間となるよう、準備が進められています。

駅前広場は、多くの人が日常的に行き交う場所です。だからこそ、その場所がどのような景色になるのかは、街の印象にも大きく関わります。「7のひろば」は、未来の駅前の姿を想像しながら、地域の人たちとともに育てていく場所として、静かに歩みを進めています。

3月28日開催「タネ植え&読み聞かせイベント」

こうした取り組みの一環として、2026年3月28日(土)には「タネ植え&読み聞かせイベント」が開催されます。会場となるのは、上板橋駅南口駅前にある「7のひろば」。地域の人が気軽に参加できる、体験型のイベントとして企画されています。

イベントでは、まず土に水を加えて丸めた「たねダンゴ」を作る体験が行われます。丸めた土の表面に種を付け、そのまま広場に植えていくというもので、植物を育てる楽しさを気軽に体験できる内容です。また、ポットに種を植える作業も用意されており、植えた植物は広場で育てていく予定となっています。

さらに、広場や周辺のスペースに設置されているプランターの植え替えも行われます。参加者は好きな苗を選び、実際にプランターへ植え替えを行います。地域の人たちの手で緑が増えていく様子も、このイベントの魅力の一つと言えそうです。

会場では、子ども向けの絵本の読み聞かせも予定されています。絵本読み聞かせボランティアによるプログラムで、小さな子どもでも楽しめる時間が用意されています。土に触れ、植物に触れ、物語に触れる――そんなゆったりとした時間が流れるイベントになりそうです。

参加は事前申し込み不要で、当日直接会場に行けば参加できます。参加費も無料となっており、地域の人たちが気軽に立ち寄れるイベントとして開催されます。材料がなくなり次第終了となるプログラムもあるため、興味のある方は早めに訪れてみるのもよさそうです。

地域とともに育つ駅前へ

駅前という場所は、多くの人にとって毎日通り過ぎるだけの場所になりがちです。しかし、そこに植物が育ち、地域の人たちの手が加わり、少しずつ景色が変わっていくと、その場所の見え方も変わってくるのかもしれません。

上板橋駅南口で進められている取り組みは、単に植物を植える活動というだけではなく、地域の人たちが街づくりに関わるきっかけを生み出すものでもあります。種を育てる、苗を植える、広場の手入れをする――そんな小さな関わりが重なっていくことで、駅前という場所が地域にとってより身近な空間になっていくように感じられます。

今回のイベントは、その取り組みに気軽に触れられる機会のひとつと言えそうです。土に触れながら植物を育てる体験や、絵本の読み聞かせなどを通して、子どもから大人までさまざまな世代が同じ場所に集まる時間になるのではないでしょうか。

これから先、上板橋駅前の景色がどのように変わっていくのか。その変化の一部を地域の人たち自身が育てていくという点も、この取り組みの面白さのひとつです。小さな種から始まる街づくりの物語は、これからもゆっくりと続いていきそうです。


板橋区 概要

板橋区は東京都の北西部に位置し、住宅地と商業地が広がる地域です。公園や緑地も多く、地域コミュニティの活動が盛んなことでも知られています。
再開発やまちづくりの取り組みも各地で進められており、地域の人たちと行政が連携したさまざまな活動が行われています。

板橋区公式サイト:https://www.city.itabashi.tokyo.jp/

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