猫が飼い主を『蹴ってくる』ときの心理3つ どんな意味があるの?やめてもらうコツも解説
前足で抱え込み、うしろ足で連続して蹴る猫キック。飼い主の間では「けりけり」とも呼ばれています。突然はじまることがあり、実際に腕や足を蹴られると、見た目以上に力が強く、ケガをする危険もあります。やらない猫もいるので映像やSNSなどで見たことはあっても、なぜその行動をするのかまでは知らないという方もいるでしょう。そこでこの記事では、猫が蹴ってくるときの心理について解説します。
猫が飼い主を蹴ってくる3つの心理

猫キックは、同じ蹴る行動でも動機はひとつではありません。本能的なものから、拒否行動のひとつまで、意味が大きく違ってきます。
ここでは猫キックの背景にある心理をそれぞれ見ていきましょう。
1.狩猟本能からくる遊び
飼われている猫たちの猫キックは、狩猟本能からくる遊びの一環です。根底には狩猟本能があり、大きな獲物を捕まえたときには、捕まえる→押さえ込む→うしろ足で攻撃して弱らせるという一連の行動パターンが自動的に作動します。
子猫は生後数週間のうちに遊びながら猫キックを身につけ、1歳前後の若齢までこの本能が強く表れるので、廊下を歩いているだけなのに飛びつかれて足を蹴られたことのある飼い主さんもいることでしょう。
「ぜったいに仕留めるぞ」という本能的な衝動が前面に出ている心理状態です。
2.ストレスや我慢の限界
新しい猫を迎え入れるなどの環境変化、悪天候などで寝てばかりいて遊ぶ時間の不足、あるいは飼い主さんによる過剰な接触など、猫の中では緊張や興奮というストレスが溜まっていくことがあります。
猫は自分の不快や葛藤を分析して解消することができないため、情動的なエネルギーは「行動」として出てしまいます。
6〜7歳くらいまでの活動的な世代に多く、怒っているというよりも昂ぶった気持ちを押さえられなくなっただけなのです。もし、猫に触れている最中に突然激しく猫キックをしてきたら、猫の気持ちが限界点を超えたサインだと考えましょう。
3.拒否・防御の意思表示
猫の好き嫌いは個体差があり、もし、抱っこや拘束をしたときに猫キックをしてくるなら、それは「物理的な距離を確保したい」という明確な拒否・防御の意思表示です。
猫は行動の主導権は自分で握りたいので、大好きな飼い主さんが相手でも、嫌いなものは嫌いだと自己主張したいのです。
拒否行動には、前足で押しのける、逃げようとする、猫キックのように攻撃するなど、何パターンかありますが、耳を伏せたイカ耳や、しっぽをブンブン振るなどの仕草が見られたら、サッと距離を取って蹴られないように気を付けましょう。
猫に蹴るのをやめてもらうコツ

猫が蹴ってくるのは、猫の本能や感情を表す自然な行動です。そのため、一方的に「やめさせる」のではなく、なぜその行動をするのかを先に理解することが根本的な解決の第一歩となります。
猫が狙って攻撃してくるときは、一旦離れてケガをしないようにしましょう。同時にふだんから時間がある限り遊びの時間を十分に作るようにしましょう。遊ぶときは、釣り竿型のおもちゃなどを使い、手足で遊ばせないように心がけましょう。
また、構いすぎたときは、すぐに中止してください。ただし、爪切りや歯磨きなど必要なケアをする際に蹴られる場合は、うしろ足だけタオルで包んでしまうなど、安全にケアできる方法を試してみましょう。
ただし、ストレスに限っては、ケースによって飼い主さんでも思い当たらないことがあります。日常的な運動(遊び)や猫が安心できる環境を整えても治らないときには、かかりつけの獣医師や動物行動学の専門家に相談しましょう。
背景を理解できないまま叱ったり、無理やり押さえつけてやめさせたりするのはやめましょう。
まとめ

猫が蹴ってくるときには、たいてい何かしらの「問題」が隠れています。蹴られているときは、とても痛い上、ケガをする危険があるので、すぐに制止する必要がありますが、その問題を見ないままで叱るようなことは逆効果です。
猫が蹴り始める直前に引き金になるようなことはなかったか、あるいは最近あまり遊ぶ時間が十分ではないなど、思い当たることを考えてみましょう。食欲や行動の変化なども参考にしましょう。
猫キックは問題の結果なので、理由をくみ取って適切に対応すれば多くは解決可能です。大切な愛猫と、安心できる関係づくりにつなげていきましょう。
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