犬の『死亡原因』で最も多いのは?健康寿命を延ばすためにできることまで

2026-03-21 20:20

人間の死因の第1位は「がん」ですが、犬の場合はどうなのでしょうか?また、愛犬に1日でも長く元気に過ごしてもらうための「健康寿命の延ばし方」についても気になるところですよね。この記事では、犬の死亡原因で最も多いのは何か、そして愛犬の健康寿命を延ばすためにできることについてご紹介します。

犬の死亡原因で最も多いのは?

前足と頭を手で包まれる犬

かつては、犬の死因の第1位は「フィラリア症」でしたが、予防薬の普及により現在は劇的に減少しています。現在の犬の死因の第1位は「循環器系疾患(心不全等)」、第2位は「がん(腫瘍)」、第3位は「腎不全」です。

飼育環境の変化やドッグフードの質の向上、獣医療の進歩などによって犬の寿命は飛躍的に延び、今や平均寿命は14歳前後となっています。長寿化は大変喜ばしいことですが、高齢化に伴ってがんの罹患率が増加傾向にあります。

犬によく見られるがんとして、「乳腺腫瘍(乳がん)」「悪性リンパ腫」「肥満細胞腫」「扁平上皮がん」などが挙げられます。

愛犬ががんに罹患した場合、生存率を高めるには早期発見と早期治療が極めて重要です。しこりやイボの発生、元気や食欲の低下、急激な体重の減少といったがんのサインを見逃さず、異変を感じたら早期に動物病院を受診しましょう。

愛犬の健康寿命を延ばすためにできることは?

受診中の小型犬

犬は年齢を重ねるにつれ、さまざまな病気にかかるリスクが高まります。

元気な愛犬と一日でも長く一緒に過ごすには、単に寿命を延ばすだけでなく「健康寿命」を延ばすことが非常に重要です。健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を指します。

大切な愛犬の健康寿命を延ばすために、飼い主さんにできることはたくさんあります。ここからは、愛犬の健康寿命を延ばすために実践したい5つのポイントをご紹介します。

1.バランスの取れた食事を適量与える

食事は犬の健康な体を作る基盤です。栄養バランスの取れた食事は、免疫力を高め、病気になりにくい体作りをサポートしてくれます。

「総合栄養食」と表示されているドッグフードには、犬に必要な栄養素がバランスよく配合されています。ただし、ライフステージによって必要とする栄養素の割合が異なるため、愛犬の年齢に合ったものを選びましょう。

愛犬に食事を与える際に大切なのは、適量を守ることです。食事の与え過ぎは、肥満の原因になります。肥満は関節への負担を増やすだけでなく、心疾患や呼吸器疾患などのリスクも高めてしまいます。

ドッグフードに記載されている給与量は適量の目安となりますが、活動量や代謝には個体差があるため、給与量通りに与えても太ってしまうことがあります。その場合は、獣医師に相談しながら、愛犬にとって適切な量に調整しましょう。

2.適度な運動をする

適度な運動は肥満を予防するだけでなく、筋力の維持や強化、心肺機能の向上にもつながります。足腰の筋力が衰えると、歩行困難や寝たきりになるリスクが高まるため、筋力維持は健康寿命を延ばすうえで非常に重要です。

毎日の散歩や遊びを通して、楽しみながら体を動かす習慣をつけましょう。散歩で外の空気に触れたり、さまざまなにおいを嗅いだりすることは、犬の脳に良い刺激を与えるため、認知症予防にも効果的です。

運動は無理のない範囲で行うことが大切ですので、愛犬の年齢や体力などに合わせて運動量を調整してあげましょう。

3.ストレスを軽減する

慢性的なストレスは、犬の免疫力を低下させ、病気を招きやすくします。愛犬のストレスを軽減するために、生活環境を快適に整えたり、不安を感じる要素をできるだけ取り除いたりしてあげましょう。

また、飼い主さんとのコミュニケーション不足も、犬にとっては大きなストレスとなります。散歩のほかにも、一緒に遊んだり、スキンシップを取ったりする時間を毎日作り、愛犬の心を満たしてあげてください。

4.適切な頻度でお手入れをする

適切な頻度でのお手入れは、犬の清潔と健康を保つうえで欠かせません。また、お手入れを通して愛犬の体に触れることは健康チェックにもなるため、異変にいち早く気づくことができ、病気の早期発見へとつながります。

ブラッシングと歯磨きは毎日行うのが理想的です。歯磨きを怠ると歯周病を招き、歯周病菌が全身に回って内臓疾患を引き起こす恐れもあるため、最低でも3日に1回は歯磨きをするようにしましょう。

爪切りと肛門腺絞りは月に1回、シャンプーは月に1〜2回行うのが目安です。

耳掃除は週に1回、耳の状態をチェックして、汚れていたら拭くようにしましょう。イヤークリーナーを含ませたコットンで、見える範囲の汚れを優しく拭き取ってください。

爪切りや肛門腺絞り、シャンプー、耳掃除は自宅で無理に行わず、動物病院やトリミングサロンにお任せするのも選択肢のひとつです。

5.定期的に健康診断を受ける

犬は見た目は元気でも、体に病気が潜んでいることがあります。定期的に健康診断を受けることによって、病気の兆候を早期に発見し、適切な治療につなげることができるでしょう。

一般的に、6歳までは年に1回、7歳からは年に2回(半年に1回)は健康診断を受けることが推奨されています。犬は7歳頃からシニア期に入り、さまざまな病気にかかりやすくなるため、健康診断の受診頻度を増やすのが理想的です。

血液検査だけでなく、レントゲンやエコー検査を組み合わせることで、犬の死因トップのがんや、内臓の病気を早期に発見できる可能性が高まります。病気の早期発見と早期治療は、犬の健康寿命を延ばすことにつながります。

まとめ

芝生の上を楽しそうに走るミニチュアダックスフンド

がんやそのほかのさまざまな病気を遠ざけ、愛犬の健康寿命を延ばすために飼い主さんにできることはたくさんあります。元気な愛犬と長く過ごせるように、今回ご紹介した5つのことをなるべく早いうちから実践していきましょう。

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