猫の『視覚』に関する知識5つ 視力や色の見え方や人との違いも解説
「猫の目は暗いところで光る」というのは有名な話ですが、実は「猫の視力はそれほど高くない」というのは知っていましたか?いつ見てもキラキラときれいな猫の目には、もっと不思議な進化が隠されています。そのしくみを知ると、猫への見方がちょっと変わるかもしれません。
猫の視覚に関する知識5つ

猫の視覚は、色の見え方や視力、ピントの合う距離など、人とは異なる点が多々あります。猫の目はどのような進化をして、どんな世界を見ているのでしょうか。
ここでは猫の視覚の不思議を5つ紹介します。
1.暗闇での見え方
猫の網膜には「タペタム」と呼ばれる反射層があり、本来なら網膜を通過していく光をタペタムの反射で再び網膜に返し、一度の光の通過で二度受け取るような構造になっています。これにより、人間なら真っ暗で見えなくなるような暗さでも、約6分の1の光量があれば見えるといわれています。
また、暗くても動くものを察知できる桿体細胞の密度が高いので、暗闇でも何かが動けばサッと反応できるのです。
2.色の見え方
猫が識別できる色は、青と緑の波長に対応する2種類だけ。赤系の色はほぼ識別できず、世界は青みがかった緑〜黄緑のトーンで見えていると考えられています。
たとえば、猫用のおもちゃに多い赤やオレンジは、猫から見ると単なる濃淡のグレーに見えている可能性があります。むしろ、青や黄緑のおもちゃの方が猫にはハッキリと見えるでしょう。
ただ、猫は色合いよりも「動き」や「明暗コントラスト」で世界を把握しているため、色識別能力の低さは生活していく上での支障にはならないようです。
3.視力の違い
猫の視力は人間の0.1〜0.3程度に相当し、静止した物の細部を捉えるのは苦手だとされています。
目に映る映像の解像度が低いので、対象物のだいたいの形と、色の濃淡が見えているだけで、あとの情報は嗅覚や聴覚が頼りです。
そのため、壁に虫が止まっていても、猫にはぼんやりとした「点」にしか見えていません。気になったときには前足でチョンとつつくか、虫が動き出さないと物体を認識できないのです。
4.視野の広さ
猫の視野は非常に広く、ほぼ真横まで見えています。また、左右の目の視野が重なる範囲も広いので、距離感を立体的に把握することも得意です。
広い視野で周囲を察知できることで、猫は待ち伏せ型の狩猟に適しているので、おもちゃで遊ぶときにもターゲットを見失うことなく追えるのです。
ただし、鼻の下など真正面の極端に近いところには死角があります。猫は鼻が敏感なのでニオイがあるものなら存在を把握できますが、視覚的には見えていないことが多いでしょう。
5.ピントが合う距離
猫のピントが合う最短距離は、一般的に25cm〜30cm程度とされています。猫は水晶体の厚みを変える調節力が弱いため、これよりも近くにある物には、鮮明にピントを合わせることができません。
猫の目は、暗い所で見えたり、動く獲物を捉えたりできるように進化してきたため、止まっている物に細かくピントを合わせる進化は優先順位が低くなったと考えられています。
その代わり、視覚情報の不足を触覚や嗅覚で補っているのです。
猫と人との視覚の違い

猫と人間の視覚の最大の違いは「感度」と「解像度」の優先順位にあります。猫は網膜のうしろに「タペタム」という反射板でわずかな光も増幅できるため、人間の約6分の1の光の量で物を見ることができます。これは薄暗い時間帯に活動する狩猟動物として進化した結果です。
一方で、色覚や視力(解像度)は人間よりも劣ります。人間は赤・緑・青を組み合わせたフルカラーで世界を認識できますが、猫は青と緑しか認識できず赤色などの識別が苦手です。また、猫の視力やピント調整も弱く、だいたいの景色はボンヤリとしか見えていないと考えられています。
これらの違いは、かつて人類が熟した果物を見分けたり、遠くの方の詳細を把握したりする必要があったのに対し、猫は暗闇での狩猟で動体検知に特化した生存戦略をとったために生まれたものなのです。
まとめ

色の違いはともかく、視野の広さなどは共通点がある人と猫ですが、一方では、赤い色は認識できないけど暗いところでもよく見えるという猫の目は、私たちとはまったく異なる世界を見ているのかもしれません。
猫も不安を感じることなく、猫の視覚の中で充分に楽しめるよう、猫の視覚を理解し、配慮する必要があります。
猫の視覚は、「はっきり見る」ことよりも、うす暗い場所で素早く動く獲物を捉えるという狩りに特化した構造になっています。
その特性を理解することは、猫目線の世界を知り、愛猫との信頼関係を深めることにつながります。おもちゃを購入するときの色選びや遊び方、猫グッズや部屋のインテリアまで、愛猫が安心して暮らせる環境づくりに活かしてみましょう。
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