米イラン停戦合意・対面協議 実現の背景に仲介国パキスタンの“キーマン”が “双方と良好な関係”、中国の存在も合意の要因か
イラン情勢をめぐり、停戦に合意したアメリカとイランは11日、対面協議に臨みます。合意に至った背景には双方に手を握らせた仲介国パキスタンのキーマンがいたことがわかりました。
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パキスタンの首都・イスラマバード。軍の兵士が警備に動員されるなど、厳戒態勢がしかれています。
今回、アメリカとイランを対面協議まで導いたのは、このパキスタンでした。
トランプ大統領
「パキスタン側から要請があったことを受け、攻撃を2週間停止することに同意する」
パキスタン シャリフ首相
「戦争はひとまず回避された。停戦はその第一歩ではあるが、我々の最終目標は持続可能な平和、発展、そして繁栄だ」
ロイター通信は関係筋の話として、交渉の合意前、パキスタン側はトランプ大統領、バンス副大統領らに加え、イランのアラグチ外相、革命防衛隊の司令官らと夜通し直接接触したと報じました。
その場には、ある“キーマン”がいました。
トランプ大統領とイランのアラグチ外相が挙げた名前は、パキスタン軍のトップ「ムニール陸軍元帥」。
JNNの取材に応じたパキスタンのシンクタンクの代表は、ムニール氏がイラン・アメリカ双方と良好な関係を築いてきたと指摘します。
パキスタン・国際戦略研究センター サルワル・ナクビ代表
「トランプ氏がムニール氏との会談で、彼のイランに関する見識を高く評価していると述べました。これはパキスタンが両国と協力できることを示しています」
アメリカにとっては、パキスタンは米軍基地がなく、当事者ではないこと、イランにとってパキスタンは後ろ盾となる中国を巻き込んでくれたことも合意に至る大きな要因になったといいます。
パキスタン・国際戦略研究センター サルワル・ナクビ代表
「イランは平和が維持されることを保証してくれる重要な大国の存在を求めています。中国はその役割を担うのに適していたのです」
日本の専門家は、停戦は中国にとってもメリットが大きいと指摘します。
明海大学 小谷哲男 教授
「ホルムズ海峡の封鎖は中国にとっても痛い話。イランに停戦を受け入れさせるのは中国にもメリットがあること、アメリカに恩を売るという側面も」
戦闘終結への道筋をみつけられるのか、パキスタンでの協議の行方に世界の関心が集まっています。