覆面隊員が銃を背負い貨物船へ…イラン革命防衛隊が“船舶拿捕”の映像公開 対立深める米・イランの2回目協議の行方は?【news23】

覆面姿で銃を背負い、はしごをのぼる隊員…。イランの革命防衛隊はホルムズ海峡で船舶を拿捕する様子だとされる映像を公開。対立を深めるアメリカとイランによる2回目の対面協議の行方は不透明です。
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覆面隊員が銃を背負い… イラン革命防衛隊が“船舶拿捕”映像を公開
イラン革命防衛隊が公開した、ホルムズ海峡で船舶を拿捕したとする映像。
海上を進むイラン国旗を掲げた1隻のボートが、巨大な貨物船に徐々に近づき横付けすると、はしごがかけられ、隊員が次々と乗り移ります。
顔は覆面で隠され、背にはライフルを携えていました。隊員が銃を構え、操舵室に入る様子も映されています。
イランメディアによると、革命防衛隊は22日、3隻の船舶を攻撃し、うち2隻を拿捕したということです。
拿捕されたうちの1隻はギリシャ企業のコンテナ船だと伝えられていますが、ギリシャ外相はアメリカメディアに、「拿捕されたかは分かっていない」と話しています。
「時間的なプレッシャーない」トランプ氏 停戦延長の期限設けない考え
2度目の対面協議の行方が見えない中、ホルムズ海峡を舞台に激しい駆け引きが続くアメリカとイラン。
21日、イランとの停戦延長を発表したトランプ大統領は翌日、FOXニュースに対し、停戦期間や対面協議について、こう話しました。
トランプ大統領(22日)
「時間的なプレッシャーはない。期限は設けていないし、急ぐ必要もない」
停戦延長について、アメリカメディアが伝えた「トランプ氏が3日~5日間認める考えだ」とする報道を否定した形です。
ホワイトハウス レビット報道官
「報道は事実ではない。大統領は(停戦延長の)期限を設けていない。最終的には大統領が決める」
ホワイトハウスの報道官も「イランは弱い立場にあり、主導権はトランプ大統領にある」と主張しています。
アメリカの“イラン内部分裂”主張に元イラン大使は…
なぜトランプ政権は停戦を延長したのでしょうか。
トランプ大統領(21日)
「イラン政府は深刻な分裂状態にある」
理由の1つとしてあげたのが、「イラン内部での対立」です。
ホワイトハウス レビット報道官
「イラン国内には多くの対立があり、現実主義派と強硬派の間で争いが繰り広げられています」
“イラン側の意思統一を待つために時間が必要だった”との認識を示しました。
しかし、専門家はこんな見方をしています。
元イラン大使・関西学院大学 齊藤貢 客員教授
「彼(トランプ大統領)としては、誰か他の人のせいにしないといけないから、“イランは深刻な分裂状態にある”というふうに言ったわけです」
元イラン大使の齊藤貢氏はイランの体制について、革命防衛隊の力が強い一方、穏健派も存在するが「対立はない」と指摘しました。
「このタイミングでは絶対に受けない」トランプ氏への不快感の表れも…?
では、2回目の対面協議をめぐり、イラン側はどう動くのか。
元イラン大使・関西学院大学 齊藤貢 客員教授
「イランは少なくとも協議するとしても、このタイミングで協議は絶対に受けない。イランは、外からの圧力に屈したというのを一番嫌うので」
齊藤氏は、イラン側が革命防衛隊の拿捕の映像を公開したことについて、アメリカによる海上封鎖や拿捕には屈しないという姿勢を見せるためだと指摘。
その上で、「ここ数日、イランの態度がかなり硬化している」との見方を示しました。
協議については、楽観論を語りつつ強硬な言葉も繰り返すトランプ氏の矛盾した発言への不快感の表れだと分析しています。