環境負荷低減やドライバー不足など、いま直面する物流課題の解決をめざし、他社との連携を通じた物流効率化を進めている、東京製鐵、マルストランスポーテーション、日本貨物鉄道(JR貨物)、JR貨物ロジ・ソリューションズの 4社は、CO2排出量削減に向け、鉄スクラップを5月から鉄道で輸送する。
東京製鐵は電炉メーカーとして、鉄スクラップを主原料とした鉄鋼製品を製造し、鉄スクラップの安定調達と効率的な輸送は事業の根幹をなすものととらえている。
これまでトラックによる陸上輸送、海上輸送を主体としてきた鉄スクラップの輸送で、さらなる輸送手段の見直しによる CO2削減余地が大きいと判断し、4社が協力のうえ、鉄道で輸送することを決めた。
東京〜宇都宮を貨物列車で輸送
東京製鐵はこれまで、同社の東京湾岸サテライトヤード(船橋)から宇都宮工場への鉄スクラップ輸送で、全量をトラックが陸上を輸送していた。
5月からは、その一部をJR貨物 東京貨物ターミナル駅〜宇都宮貨物ターミナル駅の間で貨物列車で輸送する。
マルストランスポーテーションとJR貨物ロジ・ソリューションズが、東京湾岸サテライトヤードから宇都宮工場までのトレーラー輸送と、駅までの集荷、駅からの配達部分を担い、JR貨物が東京貨物ターミナル駅~宇都宮貨物ターミナル駅までの鉄道輸送を担う。
東京湾岸サテライトヤードとは、2025年 6月に新たに開設したヤードで、首都圏で発生する鉄スクラップを効率的に集荷・集約するための中継拠点として機能し、田原工場・宇都宮工場への安定的な原料供給を支える重要施設として存在する。
製造工程で低炭素化 物流領域でも CO2削減
鉄道輸送はトラック輸送と比較してエネルギー効率が高く、今回の切り替えにより、輸送にかかる CO2排出量をトラック輸送比で約 32%削減できる。
また、鉄道輸送の活用は、CO2削減効果に加え、トラックドライバー不足という物流業界が直面する社会課題への対応としても有効であり、4 社が連携することで持続可能な物流体制の構築にも大きく寄与する。
電炉による鉄鋼製造において、CO2 排出量が大幅に少ない製造プロセスを保有する東京製鐵は、今回の鉄道輸送の導入で、製造工程における低炭素化に加え、物流領域での CO2削減を新たに実現させたかたち。
―――東京製鐵、マルストランスポーテーション、日本貨物鉄道(JR貨物)、JR貨物ロジ・ソリューションズの 4社は今後、今回の取り組み成果を継続的に検証しながら、サプライチェーン全体での脱炭素化をさらに推進。
また、各社の強みを活かした連携強化により、鉄道輸送の対象路線や輸送量の拡大についても積極的に検討していく。

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